第11回しゃちほこオラクル倶楽部
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元CTO語る「OnPとOCIの導入後の運用管理方法の違いをお伝えます」 ～私たちの手の内あかします、OCI導入で運用を楽にする方法をお伝えします～
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- 1. OnPとOCIの導入後の運用管理方法の違いを お伝えます OCI導入で運用を楽にする方法をお伝えします Tatsuya Suzuki Alliance Consultant A&C, Innovation Alliance Mar 25, 2021
- 2. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ&おまけ 2
- 3. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ&おまけ 3
- 4. シリーズ概要 4 テーマ：「移行」構成のクラウド化(前々回) キーワード：IaC データ移行(連携) テーマ：「開発」アプリケーションのクラウド化(前回) キーワード：OS選び コンテナ化 Elastic 自動テスト(CI) テーマ：「運用」体制のクラウド化(今回) キーワード：監視 しくじり先生
- 5. おさらい(前々回) 5 • IaC+Immutable Infrastructure • やって悪いことはないのでやりましょう • 個人的にはTerraformで構築してAnsibleで流し込むのがおすすめ • 人的コストをちゃんと意識しましょう • 意外と根性論で忘れ去られがち • 人材調達コストも意識したい • 可能な限りミニマムに • ひとつひとつが大手術。難易度下げていきましょう
- 7. おさらい(前回) 7 • IaC+Immutable Infrastructureで開発が高速化 • ベンダーロックイン度が下がるという副次効果もオイシイ • Elasticな構成にもしやすくなります • その上に乗っかるアプリ開発も高速化しましょう • そこがボトルネックになったらクラウド化した意味がない • リリースフローを整えましょう • CI/CDを導入して爆速リリース体制 • これでアプリの立ち上げまではクラウド化できたはず！
- 9. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ＆おまけ 9
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- 12. ベンチャーがうっかり従量課金の翻訳サービスでクラウド破産しかかった話 12 • いきなり144万の請求が届く • 先月は2000円だったのになぜ・・・？ • 従量課金の翻訳サービスに同じ文章を再送する不具合 • 雪だるま式に増えていって・・・という流れ • 不具合は修正、ベンダに交渉したら請求なしに。 • 良かったですね。 https://note.com/osintechofficial/n/n6090edfc4820
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- 14. クラウド高額請求の実例 14 • いきなり100万の請求が届く • 不正アクセスなどもなかった。なぜ・・・？ • 高額なサービスをずっと立ち上げているのが原因だった • 管理者の求職による引き継ぎ漏れ • クロスチェックするようにすることを対策にする • (このケースは結局支払ったのかな・・・？) https://www.topgate.co.jp/cloud-highbill-checkpoint
- 15. クラウドでありがちなしくじり集(その他) 15 • AutoScalingの設定をミスってインスタンス無限増殖破産 • 減らす設定し忘れて、という類似例もあり • どこかのメディアで取り上げられてアクセス爆増破産 • 通称「○○砲」 • データ量が増えていることに気づかず転送量破産 • 毎日フルバックアップを別サーバーにとっていた、など。
- 16. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ＆おまけ 16
- 17. オンプレ時代の運用監視の振り返り 17 • とにかく「落ちない」ことに焦点があたっている • リソースは増やせない • アクセス数よりメモリ消費量などに着目 • インフラコストは定額であるという前提 • 従量課金なんて概念がない ↓ Elasticなクラウド時代ではこの考えが通用しない
- 19. 運用監視の方針 19 • アプリケーション監視 • アプリケーションで金をとっているはずなのできっちり監視 • リソースの消費傾向などをみて、構成変更or価格改定 • リソース監視(≒いままでの監視) • 従量課金される項目を(可能であれば)すべて監視 • もめたときのためにも、自力で課金額算出可能を目指す • 課金アラートを使う • 最終手段としての利用制限をする判断材料
- 20. アプリケーション監視 20 • 課金される項目について監視(含課金アラート) • いくらのインフラコストで実売上がいくらかを追跡 • これをやっておけば異常な課金にすぐ気付けるはず • (間接的な)売上監視 • 会員数やアクセス数などを監視する • 課金項目と同一次元のものとして見れることが重要 • ２つの監視結果を比較する • サービスの金額設定や利用サービスの変更検討につなげる
- 21. アプリケーションのビジネススタイル別対応 21 • toB(固定課金) • インフラ費用顧客持ちで逃げるのが安パイ • ある程度性能を絞る判断をすることも必要 • toB(従量課金) • ディスク容量などをオプションにする • 「基本料金」の範囲はバレない程度に絞る • toC • 広告など。(ブーイング出ない範囲でやりたい放題)
- 23. ポイント 23 • 弾力的(Elastic) • AutoScalingなど。 • 動的(Dynamic) • コンテナなどでインスタンス単位で見ると動的 • 短命(Ephemeral) • 一つ一つの要素に注目すると短命
- 24. クラウド監視の考え方の例(1/2) 24 • 監視対象から自主的に報告もさせる • 監視対象の数が変動するため「このIPを監視」ができない • 一応、クラウド環境のAPIで調べることは可能 • 監視側からの一方向のみではなく双方向が必要 • 自動的に増減する要素は毎回確認 • 毎回しても足りないぐらいなので毎回しましょう • 確認後に増減して、次のときは戻ってたなんてこともザラ • これがあるので監視対象からの報告が必要
- 25. クラウド監視の考え方の例(2/2) 25 • 死活監視をしているときの「死」の取り扱い • オンプレよりも軽視するべき • 重視するべきは生き死にではなく数 • 別インスタンスとして新規作成された可能性 • 重要なのはリソース監視の観点 • 要求された処理の負荷をさばけるリソースか？ • それは金額的に許容できるものか？
- 27. Oracle Cloud Infrastructureの様々なサービス設定や アクティビティを監視し、通知・是正することで安全な クラウドの 利用をサポートします。 Oracle Cloudを設定する際、脆弱な設定になりがち な項目をチェックする検出ルールをOracleマネージ ドで提供 ユーザーの疑わしいアクティビティを監視 検出された問題の修正方法の提供 すべてのリージョン、コンパートメントのは一元的 なビューから管理・監視が可能 無償で提供 27 Oracle Cloud Guardの概要
- 28. データベース： Database のバックアップが自動的に取得されていない DBがパブリックIPになっている DBのバージョンが古い OCI： Bucketがパブリックに変更された VCNが変更された リモートアクセスのポート(SSH)にアクセスするIP制限を していない MFAを設定していない ロードバランサーでのSSLのCertificationがもうすぐ切れ る 28 [Date] Oracle Cloud Guardの検知内容（例）
- 29. 29 Oracle Cloud Guardの動作フロー Detectors Public Instance TOR log-in Public Bucket ディテクタは、監視対象と なる 各サービスリソースの 設定不備や不正なユーザー アクテビティについて、事 前定義されたレシピ（ベー スライン）に基づいて検出 Responder s Stop Instance Suspend User Disable Bucket レスポンダは、ユーザーへ の通知を行い、問題に対し ての対応 方法を提供 Targets Problems プロブレムは、各サービス リソースの設定不備や不正 なユーザー アクテビティ が検出された場合、Cloud Guardは問題として認識し、 リスクレベルを分類
- 30. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ&おまけ 30
- 31. クラウド時代の特徴 31 • 技術力でコストメリットを出せる余地が大きい • 昔よりもさらに技術力が重要になる • 技術革新のスピードがどんどん加速している • 昔のように片手間で新技術を取り入れるだけでは足りない • 先輩社員が「昔の」技術を教える意味は皆無 • 自動化をうまく使えば束縛時間自体は減らせる • 運用がうまく行けば時間自体は空けられる
- 32. 勉強しましょう 32 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date]
- 33. ここでいう勉強 33 • 能力開発に投資をする • 業務時間を使って強制的に技術習得 • 技術系イベントに参加する • 最新の話題がされるため、それを拾いに行く • 「聞ける人」を探す • SNSの活用も注意深く検討する • Twitterで叫んだら誰かが助けてくれるようにする • 最新情報が拾いやすくなるようにする
- 34. 34 is 仕事 ※半分冗談
- 37. おすすめサイト 37 Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates 日本語なら https://www.thoughtworks.com/radar https://codezine.jp/bookmark/
- 38. アジェンダ 1 シリーズ概要 2 クラウドでありがちなしくじり 3 クラウド時代の運用監視 4 クラウド時代をこの先生きのこるには 5 まとめ&おまけ 38
- 39. まとめ 39 • クラウド破産しないために監視をしっかりと。 • 売上とコストの比率をちゃんと見る • 性能を絞ったり価格を変える決断も必要 • 監視に今までとは異なる考え方が求められる • 弾力的、動的、短命であるということに気を払う • 自信なければ監視サービスを使いましょう • 時間を空けて、勉強会に行きましょう
- 42. ベストプラクティスと呼ばれるようなものはないので例示 (たしかGithubがこういう形でやっていたはず) 42 • 「データモデル」の変更 • DBベースで考えるとALTER TABLEが対象 • 変更・追加・削除の3パターンがある • 変更+追加は(裏で)先にやり、すぐには消さない • 変更=追加+削除と捉える • 一時的二重書込の期間を挟むことで本番運用試験 • 削除も「カラムはあるが書き込まない」期間をつくる • ちゃんと監視して、安全なら削除する
- 43. 詳細解説 43 • アプリケーションとデータのロールバック難易度の違い • アプリはやりやすいがデータは無理なときもある • データ「モデル」の先にある、実データは慎重に。 • テスト等で影響範囲をすべて洗い出せているとは限らない • 絶対に書込がされない期間なのに書き込みが行われてないか確認 • 追加は気軽に。 • 処理コストと制約系以外で問題になることはまずない • 新旧どちらのアプリも動作するDBにしてロールバック難易度低下
- 45. 45 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted OCIjpにOCIの書籍を執筆されたNRI大塚様が参戦 運営にも参加されるので、質がより高まる(はず)
- 46. とっても急成長中のコミュニティ！ • 最近では40名overぐらいの規模で安定して開催できている • (数字が容易に調べられる)Azureは100名程度 • シェアに対してコミュニティが非常に活発と言えるはず - IaaSのシェア2%(Oracle) vs 18%(Azure) ※参考 • 資格や書籍も充実してきて始めやすい土台ができてきたOCI • Foundationが日本語で受験可能なのでとっつきやすい • AlwaysFree枠触りながら勉強すればとれるし、それで仕事もできるよう になれるはず 46
- 47. 47 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 #16 参加人数 申し込み人数の変遷 凄まじい人数増加で 申し込み人数90名
- 49. 49
- 50. 50
- 51. まとめ(再掲) 51 • クラウド破産しないために監視をしっかりと。 • 売上とコストの比率をちゃんと見る • 性能を絞ったり価格を変える決断も必要 • 監視に今までとは異なる考え方が求められる • 弾力的、動的、短命であるということに気を払う • 自信なければ監視サービスを使いましょう • 時間を空けて、勉強会に行きましょう
- 53. 53 Oracle Cloudウェビナーシリーズ エントリー ＜知識レベル ☆☆☆＞ 実施目的：サービス固有ではない基礎情報展開 (価格体系・事例) xBDセッション各月想定トピック 7月：Zoom様登壇セミナー 8月： Oracle VMware Cloud Solution 9月：(仮)OOW見どころ 10月： (仮)OOWフィードバック 11月：(仮)Azure Interconnect 12月：(仮)AWS徹底比較 月次 基本コンテンツ はじめてのOracle Cloud Infrastructure DX推進室 パートナー様実施枠 xBDセッション ファンデーション ＜知識レベル ★★☆＞ 実施目的：各サービス概要紹介 6か月毎実施 概要紹介コンテンツ(9) Security(7月W3) GoldenGate(7月W4) WebLogic Server(8月W4) Analytics(9月W3) Cloud Native(9月W4) Blockchain(10月W3) Data Science Platform(10月) HPC(11月W3) Management(11月W4) プロフェッショナル ＜知識レベル ★ ★ ★＞ 実施目的：技術者向け概要紹介 技術者向け概要紹介コンテンツ DBCS/ExaCS(7/11月W2) AutonomousDB(8月W3・12月W2) Oracle Cloud Infrastructure(9/1月W2) オンプレミスOracle Database(10/2月W2) Every Wednesday 15:00-16:00 Every Thursday 15:00-16:00 3か月毎実施 概要紹介コンテンツ(4) DBCS/ExaCS(7/11月W1 ) AutonomousDB(8/12月W1) Oracle Cloud Infrastructure(9/1月W1) Oracle Database(10/2月W1)
- 54. 次回予告 54