2020/5/22に実施されたBlockchain GIG#7 「エンタープライズでのブロックチェーン基盤選定」における、株式会社 NTTデータ 山下真一様の「ブロックチェーン基盤選定を進めるための3つのポイント」登壇資料です。 詳細はこちらを参照ください https://oracle-code-tokyo-dev.connpass.com/event/172122/

1. © 2020 NTT DATA Corporation
2020年5月22日
株式会社NTTデータ 技術革新統括本部 Blockchain CoE
山下 真一
ブロックチェーン基盤選定を進めるための3つのポイント
BlockchainGIG #7

2. © 2020 NTT DATA Corporation 2
 山下 真一 (やました しんいち)
 NTTデータ 技術革新統括本部 Blockchain CoE
• ブロックチェーン全般の推進役
 もともとはプラットフォーム関連のエンジニア
• OSSミドルウェア、ビッグデータ環境 などなど
• 2016年よりブロックチェーン関連の活動を開始
自己紹介

3. © 2020 NTT DATA Corporation 3
NTT DATA Blockchain CoE紹介
Singapore
Japan
India
USA
Peru
Australia
China
Philippines
Thailand
Portugal
UK
Denmark
Romania
Netherland
France
Spain
Germany
Italy
Austria
Brazil
Canada
Argentina
Chile
Colombia
25カ国、300人以上のエキスパートとともに専門チームを確立し、
NTTデータグループ全体でのブロックチェーン関連の活動を推進

4. © 2020 NTT DATA Corporation 4
NTT DATAの代表的なブロックチェーン活用事例
商用プロジェクトを世界で実行中
銀行支店間送金業務
銀行間連携業務
TradeWaltzTM
北米支店 英国支店
利用者https://www.tradewaltz.com/

5. © 2020 NTT DATA Corporation 5
目次
1. ブロックチェーン技術へのアプローチ
2. ブロックチェーン技術利用における3つのポイント

6. 6© 2020 NTT DATA Corporation
ブロックチェーン技術への
アプローチ

7. © 2020 NTT DATA Corporation 7
パーミッション型
パーミッションレス型
A
B
C
詳細な技術評価、リファレ
ンス整備
（4つの技術）
事例や開発コミュニティ動向
収集および動作確認
（10程度の技術）
継続的な基礎情報収集
および評価
（50以上の技術）
ブロックチェーン技術との付き合い方
数十の技術を並行して評価しつつ、主要となる技術を深く評価
Bitcoin
Ethereum
Hyperledger Fabric
Hyperledger Besu
Corda
Quorum
Hyperledger Sawtooth

8. © 2020 NTT DATA Corporation 8
実行環境
ブロックチェーンと研究開発
システムに組み込む際の連携を重視
ブロックチェーン
デバイス
アプリケーション
データ管理
デバイス
アプリケーション
デバイス
アプリケーション

9. 9© 2020 NTT DATA Corporation
ブロックチェーン技術の
利用における
3つのポイント

10. © 2020 NTT DATA Corporation 10
企業間をつなぐブロックチェーン環境の理想形
万能なブロックチェーン環境により、ブロックチェーンを意識せずに利用するようになる
A B
C X
ブロックチェーン
用途によらず多種多様な
トランザクションを処理
実データも流通
高スループット、低レイテンシ
必要な方だけ情報にアクセス
実行環境の制約がない
複数の企業をまとめる役割を
担う仕組みがある
インターネット

11. © 2020 NTT DATA Corporation 11
ブロックチェーン環境の現在地点
日々進歩しつつも克服すべき課題はたくさん残っている
A B
C X
特定用途のネットワーク同士を
つなぐ技術の開発
シャーディングや中央集権的な構
造による性能強化
インターネットを経由する
ネットワーク構築は未知数
ノードの在り方は要議論
鋭意開発中鋭意開発中
鋭意開発中
???
???
???
ブロックチェーン 実データの扱いは不十分
ゼロ知識証明や
分散アイデンティティなど技術と
の融合
インターネット

12. © 2020 NTT DATA Corporation 12
ポイント1
数

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 何ノードまで接続できるのか
 最低処理時間はどの程度か (トランザクション発行、台帳内データ検索 など)
 どの程度トランザクション数を管理できるのか
 どの程度のデータサイズを扱えるのか (GBオーダ？、TBオーダ？、PBオーダ？)
 動作させるためのスペックの考え方はあるか (OS、CPU、メモリ、ネットワーク など)
 X年ネットワークを維持できるか (5年、10年 など)
“数” で意識しておきたいポイント
いろいろな数を把握することで、ブロックチェーン技術の特性を知る
など

14. © 2020 NTT DATA Corporation 14
ポイント2
人に優しく

15. © 2020 NTT DATA Corporation 15
 ブロックチェーンネットワークの状態を知ることができる (メトリクス取得)
 問題があったときに、それを知ることができるか (ログ、メッセージ)
 アプリケーションの開発が容易か
 故障した際に復旧が容易か
 運用を見据えメンテナンスが容易か (切り離し、組み込み)
 バージョン依存はないか (バージョンアップできる、特定のバージョンのみでしか動かない…)
“人に優しく” で意識しておきたいポイント
扱いづらそうなプロダクトは、利用の最初の一歩を踏み出せない
など

16. © 2020 NTT DATA Corporation 16
ポイント3
オープンに

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 問題があったときに相談できるチャネルはあるか (コミュニティへの問い合わせ)
バグの改修は積極的に対応されるか
プロダクトの方向性が議論されている様子が見えるか (ロードマップ)
 開発しているメンバーの顔が見えるか (複数の組織・企業が関与しているとなお良い)
 分かりやすいロゴがあるか (キャラクターがあるとなお良い)
“オープンに” で意識しておきたいポイント
見えることは大切
など

18. 18© 2020 NTT DATA Corporation
まとめ

19. © 2020 NTT DATA Corporation 19
1. 数の要素を抑えて利用することができること
2. システムとして運用する際に人に優しく扱いやすいこと
3. オープンなプロダクトで長期間利用できること
まとめ
機能も大切だけど、それ以外も大切

20. © 2020 NTT DATA Corporation 20
メール: blockchain-contact@kits.nttdata.co.jp
お問い合わせ先

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