8. Gingival Index (GI)
これも、孫引きだらけで、真実が伝わってない・・・(^^;。
GIの元論文は、
Löe, H. and Silness, J.: Periodontal Disease in Pregnancy I. Prevalence
and Severity, Acta Odont. Scand., 21 : 533-551, 1963.
です。これは、買い取りで55ドルです。これ以降の1967年に、変更になって
いるので買う必要はありません。私は、このスライド作成のため買って確認
しました(痛い出費だ~)。
9. Gingival Index (GI):1963
Löe, H. and Silness, J.: Periodontal Disease in Pregnancy I. Prevalence and Severity, Acta
Odont. Scand., 21 : 533-551, 1963.
0 炎症なし
1 軽度炎症:わずかな色調の変化、質感の少し変化。
2 中等度炎症:中等度の光沢・発赤・浮腫。肥大。押えて出血
3 重度炎症:著しい発赤・肥大。自然から触っての出血。潰瘍。
6つのセグメントに分ける。上顎右第一大臼歯・ 上顎右側切歯・上顎左第一小臼歯(bicuspid)・下顎
左第一大臼歯・下顎左側切歯・下顎右第一小臼歯。
歯の4面(頬側・舌側・近心側・遠心側)で0-3点で測定。その歯のGIは、4か所の平均。前歯・小臼歯・
大臼歯の点数をグループ化してもよい。個人の評価は、測定した歯のGIの平均なので6で割る。
これは、1967年に変るので、覚えなくて良いです。ポイントは、6歯選んでいる(この時点で、これが
必須かどうかは不明だった)、BOPでない。でも、ポケットの深さでなく、炎症そのものを評価したの
は、当時では画期的だったようだ。
本当は1967年の論文の定義なのに、この1963年の論文が引用されていることが多いので、注意して下
さい。
10. Gingival Index (GI):1967
Löe, H. (1967), The Gingival Index, the Plaque Index and the Retention Index Systems. The Journal of
Periodontology, 38: 610-616.
0 = Normal gingiva
1 = Mild inflammation: slight change in color, slight oedema. No bleeding on probing
2 = Moderate inflammation: redness, oedema and glazing. Bleeding on probing
3 = Severe inflammation: marked redness and oedema. Ulceration. Tendency to spontaneous bleeding.
歯の4面(頬側・舌側・近心側・遠心側)で0-3点で測定。その歯のGIは、4か所の平均。前歯・小臼歯・大臼歯の点
数をグループ化してもよい。個人の評価は、測定した歯の合計数で割る。
その結果、軽度炎症0.1-1.0、中等度炎症1.1-2.0、重度炎症2.1-3.0とする。
Bleeding on probingと、すべての歯に変更されている。
実は、こんなことが書かれている、「最近の分析では、近遠心面に代わりに近心面のみを検査しても結果に差がな
い。そのために現在の検査は歯の頬側、近心面、舌側に限定されています。しかし,片方の近心面の点数を2倍にし
て,歯の合計点数を4で割ったものを用いるべきである。」
これは、現在では、どこかに言って、近遠心面のようだ。また、他の方による変法も報告されている。
また、BOPは、「Bleeding is not provoked when a blunt instrument (pocket probe) is run along the soft
tissue wall of the entrance of the gingival crevice」として測定。これは、多くの海外の論文でBOPの測定の方
法として、 Sweeping motionが記載されており、なぜる様にポケットの横に探った時の出血で、ポケットをしっ
かり測定して何秒後の出血という定義ではない。
BOP参考論文:https://aap.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/JPER.17-0576