【公開版】あなたのアプリクリック単価が安い理由

あなたのアプリクリック単価が安い理由

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この話の目的

クリック単価の上がり下がりの
基本的なロジックを知って頂く。


今回も最初は、
自己紹介
アドイノベーション株式会社 CMO
細川竜馬(ほそかわりょうま)
経歴
2003年株式会社アイエスアイ入社
アイフルサイトにいたお姉さんの中の人とかいろいろ。

2005年株式会社ライブレボリューション入社
純広告、アフィリエイト、リスティングのメディア統括を歴任。
広告効果測定システムの機能と仕様設計。

2010年株式会社ドワンゴ入社
ニコニコ公式生放送の編成と数値まわりをごにょごにょ。

2012年アドイノベーション株式会社入社


広告を出している人の考え方を知る


クリック単価の決まる関係図

【広告代理店/
【広告主】配信サービス事業者】

依頼/指示調整/設定クリック単価

主犯実行犯


広告主が広告を出す理由

広告を出すことで、
ビジネスをより成功させるため


広告主のビジネスの流れを考える
フリーミアムモデル(Free Download , In-App Purchase)
事業主(広告主)
無償提供
収益

アプリケーションアプリ内
無料DL
課金

課金転換

『無料』をフックにして、より多くのユーザー(DL)を集め、
多くのユーザーのごく一部が、課金に至ればよいという考え方。

広告主が広告を出す理由その2

広告を出すことで、
ビジネスをより成功させるため

広告で使ったお金 ≦ それにより入る収益


収益の構造

収益課金総額

課金者数平均単価

全体DL数課金転換率平均単価

広告によりアプリの内容/企画
影響が及ぼせるに拠る範囲


ここで問題です
課金転換率が10%、平均客単価が4,000円のアプリで
1,000,000円の収益をあげたい場合、何DL必要で、
1DLあたりのコスト(CPI)はいくらまで掛けられるでしょうか？

収益全体DL数課金転換率平均単価
1,000,000円 = 【ダウンロード数】 × 10％ × 4,000円
【ダウンロード数】 = 1,000,000円 ÷ 10％ ÷ 4,000円 = 2,500DL

2,500DL × 【CPI】 ≦ 100,000円
【CPI】＝ 1,000,000円 ÷ 2,500DL = 400円

広告主からの依頼

CPI400円(以下)で、
月に2,500DL(以上)
獲ってよ。

広告主からの依頼の真実

ん？あれ…？

広告主からの依頼の真実

クリック単価は、
依頼に入っていない。

クリック単価の決まり方


もう一度関係図を

【広告代理店/
【広告主】配信サービス事業者】

CPI400円で、
月に2,500件
獲ってよ。
調整/設定クリック単価

主犯実行犯


広告代理店/配信事業者の考え方

依頼された目標を達成しなければ、
発注は続かない！

[1] CPIが合うように調整する
[2] DL数が伸びるように調整する

[1]が達成できなければ、広告を出す意味が
なくなる。

CPIが合うように調整する

CPIの調整の仕方
ネットワーク広告の潮流
・クリック単価の入札制を導入している所が多い。
・アプリ単位、バナー単位といった細かいレベルでのクリック単価入札を行うようになって
きている。

アプリ毎のCPIを見ながら、
入札クリック単価の調整を行う。

CPI調整の具体的なやり方(例)

クリック
アプリ名入札単価表示順位表示数クリッククリック率消化金額 DL DL率 CPI
単価ここも変わる

アプリA ¥15 1 300,000 12,000 4.00% ¥15 ¥180,000 85 0.7% ¥2,118

アプリB ¥15 7 1,250,000 2,604 0.21% ¥15 ¥39,063 156 6.0% ¥250

アプリC ¥15 3 2,000,000 8,667 0.43% ¥15 ¥130,000 260 3.0% ¥500
ここをいじるとここが変わって
合計 3,550,000 23,271 0.66% ¥15 ¥349,063 501 2.2% ¥696

アプリA ¥15 ⇒ ¥3
アプリB ¥15 ⇒ ¥15
アプリC ¥15 ⇒ ¥14

CPI調整の具体的なやり方(例)
クリック
単価

アプリA ¥3 12 50,000 2,000 4.00% ¥3 ¥6,000 14 0.7% ¥424

アプリB ¥15 7 1,250,000 2,604 0.21% ¥15 ¥39,063 156 6.0% ¥250

アプリC ¥14 5 1,700,000 7,367 0.43% ¥14 ¥103,133 221 3.0% ¥467

合計 3,000,000 11,971 0.40% ¥12 ¥148,196 391 3.3% ¥379

獲得数 before 501件 after 391件
CPI before ¥696 after ¥379

ここで、(無慈悲な)広告主からのツッコミ

CPI改善したけど、
獲得減ってんじゃん

DL数が伸びるように調整する

DL数の伸ばし方

アプリ毎のCPIを見ながら、
入札クリック単価の調整を行う。


DLの伸ばし方(例)
クリック
単価

アプリA ¥3 12 50,000 2,000 4.00% ¥3 ¥6,000 14 0.7% ¥424

アプリB ¥15 7 1,250,000 2,604 0.21% ¥15 ¥39,063 156 6.0% ¥250

アプリC ¥14 5 1,700,000 7,367 0.43% ¥14 ¥103,133 221 3.0% ¥467

ここをいじるとここが変わってここも変わる
合計 3,000,000 11,971 0.40% ¥12 ¥148,196 391 3.3% ¥379

アプリA ¥3 ⇒ ¥5
アプリB ¥15 ⇒ ¥19
アプリC ¥14 ⇒ ¥15

DLの伸ばし方(例)
クリック
単価

アプリA ¥5 7 100,000 4,000 4.00% ¥5 ¥20,000 28 0.7% ¥706

アプリB ¥19 3 2,750,000 5,729 0.21% ¥19 ¥108,854 344 6.0% ¥317

アプリC ¥15 3 2,000,000 8,667 0.43% ¥15 ¥130,000 260 3.0% ¥500

合計 4,850,000 18,396 0.38% ¥14 ¥258,854 632 3.4% ¥410

獲得数 before 391件 after 632件
CPI before ¥379 after ¥410

この例で事前/事後で比較すると、、、
クリック
単価

アプリA ¥15 1 300,000 12,000 4.00% ¥15 ¥180,000 85 0.7% ¥2,118

アプリB ¥15 7 1,250,000 2,604 0.21% ¥15 ¥39,063 156 6.0% ¥250

アプリC ¥15 3 2,000,000 8,667 0.43% ¥15 ¥130,000 260 3.0% ¥500

合計 3,550,000 23,271 0.66% ¥15 ¥349,063 501 2.2% ¥696

クリック
単価

アプリA ¥5 7 100,000 4,000 4.00% ¥5 ¥20,000 28 0.7% ¥706

アプリB ¥19 3 2,750,000 5,729 0.21% ¥19 ¥108,854 344 6.0% ¥317

アプリC ¥15 3 2,000,000 8,667 0.43% ¥15 ¥130,000 260 3.0% ¥500

合計 4,850,000 18,396 0.38% ¥14 ¥258,854 632 3.4% ¥410


クリック単価が下がりやすい広告

ダウロードに繋がらない広告

・ユーザーが意図しないクリックが起こりやすい広
告(ミスクリック誘発)
・見ているユーザーの絶対数が少ない広告
・ユーザーの嗜好と合っていない広告

クリック単価が上がりやすい広告

ダウロードに繋がりやすい広告

・ユーザーの嗜好と合っている広告
・見ているユーザーの絶対数が多い広告(フレッ
シュなユーザーが多い)
・広告の内容を認識した上で、ユーザーがクリッ
クする広告。

まとめ


まとめ

・どんな広告主が多いのか(誰がお金を出し
ているのか)を普段からチェックする。
・主流な広告主のビジネスモデルを確認。
・広告主が儲かるような広告を考えられると、
クリック単価は上がってくる。


まとめその2

敵を知り己を知らば百戦危うからず


おまけ

敵を知り己を知らば百戦危うからず

Google Adwordsに
広告主として出稿してみるのはアリです。


ご清聴ありがとうございました


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