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~市民と行政をつなぐ新たなツール~ 
平成26年8月30日 
千葉市松島隆一 
「OKFest参加報告と最近の話題」 
ライトニングトーク
行政をとりまく環境の変化 
1 
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• 行政依存体質からの脱却が必要 
• 自助、共助、公助のバランスをもう一度考える必要 
これからは市民によって支えられる街へ 
• 市民のニーズにきめ細かく応えるには、市民の参画が不可欠 
• 市民が本格的に街づくりに関わるための制度作りが必要 
• そのためには、行政と同じ情報を市民に持ってもらう必要がある 
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2 
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まちづくりのコンセプト 
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平成26年7月~12月 
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約1,200人の参加者により実証実験を実施
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1 参加者 
(1)市民 
(男女別) 
男性女性合計 
658(77%) 192(23%) 850 
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850 391 1,241 
~10代20代30代40代50代60代70代~ 
34(4%) 85(10%) 188(22%) 299(35%) 154(18%) 64(8%) 26(3%) 
(人) 
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(年代別) 
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件数 
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(件) 593 323 916 
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分野 
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456(77%) 77(13%) 9(1%) 51(9%) 
*公開分593件のうち 
2 実証実験の概要(平成26年2月20日現在) 
(1)レポート 
処理状況 
受付済対応中対応済 
45 133 415 
*公開分593件のうち 
3 
1 実証実験期間 
平成25年7月1日~12月27日 
*市民の参加登録は平成25年7月16日から11月30日、課題投稿は12月27日まで。 
インターネットへの公開は平成26年3月末まで。
「ちばレポ」実証実験の結果2 
1 ちばレポの仕組みは便利だと思う95% 
・気が付いたときにすぐ投稿できるので便利 
・市役所の対応時間外、いつでも投稿でき、回答が迅速、他の投稿も確認できてよい 
2 ちばレポに参加することで、街を見る意識が変化した69% 
・ウォーキングが趣味だが、単に歩くだけでなく街の問題点を意識するようになった 
・投稿できると思うと、何か問題点があったかな、公共の問題かなと考えたり探すよう 
になった 
・自分たちでできそうなことは自分たちでという気持ちになる 
3 市の対応への満足度(終了時アンケート) 満足56% 不満足44% 
(不満足) 
・レポートしたにも関わらずすぐに公開されない 
・対応中とされているにも関わらずその後進展が見られない 
4 
3 参加者アンケート結果
「ちばレポ」実証実験の結果3 
5 
4 市民協働に関する分析(実証実験評価報告書(平成25年11月)より) 
市として市民協働が可能と思われる案件の抽出と類型化を所管局において検証した。 
1 レポートからの可能性の抽出結果○協働の可能性がある案件×それ以外 
総数○ × 
道路454 (100%) 77 (17.0%) 377 (83.0%) 
公園66 (100%) 32 (48.5%) 34 (51.5%) 
ごみ32 (100%) 1 (3.1%) 31 (96.9%) 
計552 (100%) 110 (19.9%) 442 (80.1%) 
2 市民協働可能と思われる具体的項目 
道路(77件) 
・道路施設等への落書の消去25件・歩道等の草刈り19件 
・歩道等に散乱するごみの撤去・清掃12件・側溝に設置された集水桝詰まりの解消8件等 
公園(32件) 
・樹木剪定10件・公園施設への落書消去7件 
・公園清掃6件・公園適正利用パトロール4件等 
ごみ(1件) 
・ごみステーションの適正排出パトロール
ちばレポの本格運用1 
6 
実証実験の結果を踏まえ本格運用へ 
◎25年度補正予算でシステム構築及び運用経費を計上(6600万円。H25~H31) 
◎補正予算に附帯決議 
①多様な主体の参加と着実な成果②業務改善とコスト削減③発注コストの低減 
総合評価方式による調達(H26.3) 6事業者が参加 
◎㈱千葉システムコンサルタントが落札(約5400万円) 
・セールスフォース・ドットコムのプラットフォーム(force.com)を活用 
・基本的要求機能の実現 
・市民参加継続支援機能の実現 
・対応評価機能の実現 
・蓄積データの活用(データ集計、分析、可視化、オープンデータ化) 
・市民の声の一元管理・統合CRMへの拡張 
・経費削減策
ちばレポの本格運用2 
7 
主な新機能 
実証実験での市民からの意見・提案も活かし機能を追加 
 コア機能の拡充 
• レポート写真添付を1枚→3枚に。課題解決後の写真も(市側) 
• 動画(10秒)の添付を可能に。(スマホのみ) 
 テーマレポート 
市でテーマを設定し、市民に集中的に不具合などを探してもらう 
※ 道路照明灯の球切れ、通学路の点検など。市内トリビア探しなども 
<以下、順次追加> 
 市民協働機能 
レポートされた課題を市民の力で解決する(ちばレポサポーター) 
 おすすめレポート 
街の不具合ではない、市民が感じる良い案件(風景や情報)のレポ 
ート
ちばレポの本格運用2 
8 
スケジュール 
平成26年8月28日市長記者発表(ちばレポ本格運用開始と参加者募集) 
9月中旬コア機能スタート(市民レポート開始) 
同時に道路・公園維持管理システムスタート 
10月(予定) テーマレポート受付開始 
11月(予定) ちばレポサポーター募集 
平成27年3月(予定) 市民協働機能スタート 
ちばレポサポーター活動開始 
4月(予定) おすすめレポートスタート(市民団体管理) 
市民参加継続支援機能他スタート 
第2次開発(市民参加向上機能付加) 
1次機能リリース 
2次機能リリース 
3次機能リリース
9 
システムの概要 
レポート 
ちばレポ業務管理システム 
(統合CRM) 
ちばレポWebサイト 
ちばレポスマートフォン 
アプリ 
Salesforce.com 
クラウドサービス 
市役所所管課による 
業務処理 
市民協働による 
課題解決 
ちばレポシステム構成
スマートフォン 
※画面は開発中のものですWEBページ 
※画面は開発中のものです 
トップメニュー 
10
(※画面は開発中のものです) 
市政に関する情報画面 
ちばレポ 
メイン画面 
ちばレポ関連情報画面 
1 
スマホアプリTOP画面 
11
12 
スマホアプリの動作 
copyright(C)2014 ZENRIN CO., LTD.(Z14LD第1048号)
WEBページTOP画面 
WEBページTOP画面 
(開発中画面です) 
分野別や指定期間 
のレポート状況 
現在のレポート状況 
アプリダウンロード 
サイトへの誘導 
レポートを見る/する 
メニューへの入り口 
市からの 
各種お知らせ 
13
地図上のピン 
道路公園ごみその他 
受付前 
(未公開) 
受付済 
対応中 
解決済 
14
レポーター登録 
15
職員側CRM(一覧) 
新着レポート 
など 
着手済み 
要望一覧 
16
レポートやレポーターの 
基本情報 
位置情報 
最大3枚の写真 
もしくは最長10秒の動画 
対応後の写真情報 
対応履歴等を残す 
庁内情報 
職員側CRM(個別編集) 
17 
千葉太郎 
xyz△@abc.abc.jp 
Cちばみなと1
職員側CRM(個別編集) 
部門毎の管理情報 
※報告書などに必要な項目 
使用した資材情報の入力 
他課へのエスカレーション情報 
18
職員側CRM(個別レポート) 
19
20 
各種ポリシー 
ちばレポを支える各種ポリシーの明示 
基本理念ミッション・目指すこと 
レポート公開ガイドライン 
アプリケーション・プライバシーポリシー 
定時レポート
21 
ちばレポの目指すもの 
全国の多くの地方自治体で「ちばレポ」と同様の 
取り組みが可能となるよう、「ちばレポ」は汎用性 
を意識してシステムを構築しています。 
汎用性 
業務処理を支えるCRMは容易にカスタマイズ 
が可能です。 
容易な 
カスタマイズ 
多くの団体が「ちばレポ」をベースに、オリジナ 
ルな活動ができるよう、各団体間の連携も今後の方 
向性として検討に値するものと千葉市は考えます。 
発展性の共有
<参考>実証実験公開データの内容 
22 
SR-01665-Q8Y8 SR-01834-M4M6 SR-01976-R4W6 
2013/8/6 17:43 2013/8/22 17:41 2013/8/28 15:53 
空洞になっている違法駐輪歩道橋の滑り止め剥がれ 
道路その他道路 
対応済み対応済み対応済み 
稲毛稲毛稲毛 
宮野木町弥生町稲丘町 
空洞があります。陥没かもしれません 
視覚障がい者用の点字ブロック上に駐輪。時間帯によって 
は係りがいるようですが、無法状態。 
階段踏み面端部の滑り止めラバーが剥がれています。 
投稿日時 
件名 
分野 
処理状況 
日時2013/8/6 17:50 2013/9/10 2013/8/28 17:30 
内容 
花見川・稲毛土木事務所でレポートを受け付けました。 
該当箇所は、15時警察からの通報により、18時頃修繕 
完了いたしました。 
ちばレポ市民協働レポート実証実験運営事務局で受け付 
けました。 
遅くなって申し訳ありません。担当所管課に依頼していま 
すので、しばらくお待ちください。 
花見川・稲毛土木事務所でレポートを受け付けました。 
現場確認をし、対応方法について検討しますので、しばら 
くお待ち下さい。 
日時2013/9/18 2013/9/13 9:00 
内容 
自転車対策課 
西千葉駅周辺の放置自転車対策を行っている委託業者 
に、以下の2点を指示しました。 
1市民が点字ブロック上に置かないように注意喚起をして 
いくこと。 
2西千葉駅周辺の放置自転車等を撤去するときは、当該 
箇所を必ず撤去すること。 
該当内容について、材料がないため業者依頼中です。もう 
しばらくお待ちください。 
日時2013/9/27 17:00 
内容該当内容について、補修が完了いたしました。 
対応1 
対応2 
対応3 
No. 
区 
町丁 
具体的な状況 
写真
<参考>公開データの投稿状況 
23 
v v 
vv
ちばレポの地理的分布 
ちばレポ:投稿レポートの地理的分布(東京大学空間情報科学研究センター・瀬戸寿一氏作成) 
≪参考≫
ちばレポの地理的分布x2010年の人口メッシュ 
ちばレポ:投稿レポートの地理的分布(東京大学空間情報科学研究センター・瀬戸寿一氏作成) 
≪参考≫
ちばレポ投稿内容の頻出語 
抽出語出現回数抽出語出現回数抽出語出現回数 
お願い139 場所54 雨33 
歩道131 街灯52 横断33 
道路107 ゴミ49 危ない33 
公園88 水46 設置32 
自転車85 多い45 道32 
危険73 切れる44 ブロック31 
思う71 段差39 状態31 
前68 木39 破損31 
電球63 落書き39 確認30 
交換62 タイル38 看板30 
千葉60 舗装35 見える30 
放置60 通行34 歩道橋30 
※KHCoderを用いて頻出150語を抽出し、30回以上のみを示したもの。 
ちばレポ:投稿レポートの地理的分布(東京大学空間情報科学研究センター・瀬戸寿一氏作成) 
≪参考≫
ちばレポ投稿内容の単語共起ネットワーク 
※KHCoderを用いて図示したもの 
ちばレポ:投稿レポートの地理的分布(東京大学空間情報科学研究センター・瀬戸寿一氏作成) 
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  • 1. オープンデータ・トークシリーズ第10回 ちばレポスタート! 千葉市民協働レポート ~市民と行政をつなぐ新たなツール~ 平成26年8月30日 千葉市松島隆一 「OKFest参加報告と最近の話題」 ライトニングトーク
  • 2. 行政をとりまく環境の変化 1 行政が何でもやる時代は終わり • 高度成長が終わった今、予算枠は大幅には増えない • 行政依存体質からの脱却が必要 • 自助、共助、公助のバランスをもう一度考える必要 これからは市民によって支えられる街へ • 市民のニーズにきめ細かく応えるには、市民の参画が不可欠 • 市民が本格的に街づくりに関わるための制度作りが必要 • そのためには、行政と同じ情報を市民に持ってもらう必要がある • 高齢者の生きがい対策のためにもボランティアの促進を
  • 3. 2 ちばレポトライアル(実証実験) まちづくりのコンセプト 「わたしから! 未来へつなぐまちづくり」 (千葉市新基本計画まちづくりの基本方針) 平成26年7月~12月 US311を参考に 市民協働の実現の可能性を検証するため 約1,200人の参加者により実証実験を実施
  • 4. 「ちばレポ」実証実験の結果1 1 参加者 (1)市民 (男女別) 男性女性合計 658(77%) 192(23%) 850 市民市職員合計 850 391 1,241 ~10代20代30代40代50代60代70代~ 34(4%) 85(10%) 188(22%) 299(35%) 154(18%) 64(8%) 26(3%) (人) (2)市民 (年代別) 2 レポート 件数 公開未・非公開合計 (件) 593 323 916 (2)レポート 分野 道路公園ごみその他 456(77%) 77(13%) 9(1%) 51(9%) *公開分593件のうち 2 実証実験の概要(平成26年2月20日現在) (1)レポート 処理状況 受付済対応中対応済 45 133 415 *公開分593件のうち 3 1 実証実験期間 平成25年7月1日~12月27日 *市民の参加登録は平成25年7月16日から11月30日、課題投稿は12月27日まで。 インターネットへの公開は平成26年3月末まで。
  • 5. 「ちばレポ」実証実験の結果2 1 ちばレポの仕組みは便利だと思う95% ・気が付いたときにすぐ投稿できるので便利 ・市役所の対応時間外、いつでも投稿でき、回答が迅速、他の投稿も確認できてよい 2 ちばレポに参加することで、街を見る意識が変化した69% ・ウォーキングが趣味だが、単に歩くだけでなく街の問題点を意識するようになった ・投稿できると思うと、何か問題点があったかな、公共の問題かなと考えたり探すよう になった ・自分たちでできそうなことは自分たちでという気持ちになる 3 市の対応への満足度(終了時アンケート) 満足56% 不満足44% (不満足) ・レポートしたにも関わらずすぐに公開されない ・対応中とされているにも関わらずその後進展が見られない 4 3 参加者アンケート結果
  • 6. 「ちばレポ」実証実験の結果3 5 4 市民協働に関する分析(実証実験評価報告書(平成25年11月)より) 市として市民協働が可能と思われる案件の抽出と類型化を所管局において検証した。 1 レポートからの可能性の抽出結果○協働の可能性がある案件×それ以外 総数○ × 道路454 (100%) 77 (17.0%) 377 (83.0%) 公園66 (100%) 32 (48.5%) 34 (51.5%) ごみ32 (100%) 1 (3.1%) 31 (96.9%) 計552 (100%) 110 (19.9%) 442 (80.1%) 2 市民協働可能と思われる具体的項目 道路(77件) ・道路施設等への落書の消去25件・歩道等の草刈り19件 ・歩道等に散乱するごみの撤去・清掃12件・側溝に設置された集水桝詰まりの解消8件等 公園(32件) ・樹木剪定10件・公園施設への落書消去7件 ・公園清掃6件・公園適正利用パトロール4件等 ごみ(1件) ・ごみステーションの適正排出パトロール
  • 7. ちばレポの本格運用1 6 実証実験の結果を踏まえ本格運用へ ◎25年度補正予算でシステム構築及び運用経費を計上(6600万円。H25~H31) ◎補正予算に附帯決議 ①多様な主体の参加と着実な成果②業務改善とコスト削減③発注コストの低減 総合評価方式による調達(H26.3) 6事業者が参加 ◎㈱千葉システムコンサルタントが落札(約5400万円) ・セールスフォース・ドットコムのプラットフォーム(force.com)を活用 ・基本的要求機能の実現 ・市民参加継続支援機能の実現 ・対応評価機能の実現 ・蓄積データの活用(データ集計、分析、可視化、オープンデータ化) ・市民の声の一元管理・統合CRMへの拡張 ・経費削減策
  • 8. ちばレポの本格運用2 7 主な新機能 実証実験での市民からの意見・提案も活かし機能を追加  コア機能の拡充 • レポート写真添付を1枚→3枚に。課題解決後の写真も(市側) • 動画(10秒)の添付を可能に。(スマホのみ)  テーマレポート 市でテーマを設定し、市民に集中的に不具合などを探してもらう ※ 道路照明灯の球切れ、通学路の点検など。市内トリビア探しなども <以下、順次追加>  市民協働機能 レポートされた課題を市民の力で解決する(ちばレポサポーター)  おすすめレポート 街の不具合ではない、市民が感じる良い案件(風景や情報)のレポ ート
  • 9. ちばレポの本格運用2 8 スケジュール 平成26年8月28日市長記者発表(ちばレポ本格運用開始と参加者募集) 9月中旬コア機能スタート(市民レポート開始) 同時に道路・公園維持管理システムスタート 10月(予定) テーマレポート受付開始 11月(予定) ちばレポサポーター募集 平成27年3月(予定) 市民協働機能スタート ちばレポサポーター活動開始 4月(予定) おすすめレポートスタート(市民団体管理) 市民参加継続支援機能他スタート 第2次開発(市民参加向上機能付加) 1次機能リリース 2次機能リリース 3次機能リリース
  • 10. 9 システムの概要 レポート ちばレポ業務管理システム (統合CRM) ちばレポWebサイト ちばレポスマートフォン アプリ Salesforce.com クラウドサービス 市役所所管課による 業務処理 市民協働による 課題解決 ちばレポシステム構成
  • 12. (※画面は開発中のものです) 市政に関する情報画面 ちばレポ メイン画面 ちばレポ関連情報画面 1 スマホアプリTOP画面 11
  • 13. 12 スマホアプリの動作 copyright(C)2014 ZENRIN CO., LTD.(Z14LD第1048号)
  • 14. WEBページTOP画面 WEBページTOP画面 (開発中画面です) 分野別や指定期間 のレポート状況 現在のレポート状況 アプリダウンロード サイトへの誘導 レポートを見る/する メニューへの入り口 市からの 各種お知らせ 13
  • 15. 地図上のピン 道路公園ごみその他 受付前 (未公開) 受付済 対応中 解決済 14
  • 18. レポートやレポーターの 基本情報 位置情報 最大3枚の写真 もしくは最長10秒の動画 対応後の写真情報 対応履歴等を残す 庁内情報 職員側CRM(個別編集) 17 千葉太郎 xyz△@abc.abc.jp Cちばみなと1
  • 19. 職員側CRM(個別編集) 部門毎の管理情報 ※報告書などに必要な項目 使用した資材情報の入力 他課へのエスカレーション情報 18
  • 21. 20 各種ポリシー ちばレポを支える各種ポリシーの明示 基本理念ミッション・目指すこと レポート公開ガイドライン アプリケーション・プライバシーポリシー 定時レポート
  • 22. 21 ちばレポの目指すもの 全国の多くの地方自治体で「ちばレポ」と同様の 取り組みが可能となるよう、「ちばレポ」は汎用性 を意識してシステムを構築しています。 汎用性 業務処理を支えるCRMは容易にカスタマイズ が可能です。 容易な カスタマイズ 多くの団体が「ちばレポ」をベースに、オリジナ ルな活動ができるよう、各団体間の連携も今後の方 向性として検討に値するものと千葉市は考えます。 発展性の共有
  • 23. <参考>実証実験公開データの内容 22 SR-01665-Q8Y8 SR-01834-M4M6 SR-01976-R4W6 2013/8/6 17:43 2013/8/22 17:41 2013/8/28 15:53 空洞になっている違法駐輪歩道橋の滑り止め剥がれ 道路その他道路 対応済み対応済み対応済み 稲毛稲毛稲毛 宮野木町弥生町稲丘町 空洞があります。陥没かもしれません 視覚障がい者用の点字ブロック上に駐輪。時間帯によって は係りがいるようですが、無法状態。 階段踏み面端部の滑り止めラバーが剥がれています。 投稿日時 件名 分野 処理状況 日時2013/8/6 17:50 2013/9/10 2013/8/28 17:30 内容 花見川・稲毛土木事務所でレポートを受け付けました。 該当箇所は、15時警察からの通報により、18時頃修繕 完了いたしました。 ちばレポ市民協働レポート実証実験運営事務局で受け付 けました。 遅くなって申し訳ありません。担当所管課に依頼していま すので、しばらくお待ちください。 花見川・稲毛土木事務所でレポートを受け付けました。 現場確認をし、対応方法について検討しますので、しばら くお待ち下さい。 日時2013/9/18 2013/9/13 9:00 内容 自転車対策課 西千葉駅周辺の放置自転車対策を行っている委託業者 に、以下の2点を指示しました。 1市民が点字ブロック上に置かないように注意喚起をして いくこと。 2西千葉駅周辺の放置自転車等を撤去するときは、当該 箇所を必ず撤去すること。 該当内容について、材料がないため業者依頼中です。もう しばらくお待ちください。 日時2013/9/27 17:00 内容該当内容について、補修が完了いたしました。 対応1 対応2 対応3 No. 区 町丁 具体的な状況 写真
  • 27. ちばレポ投稿内容の頻出語 抽出語出現回数抽出語出現回数抽出語出現回数 お願い139 場所54 雨33 歩道131 街灯52 横断33 道路107 ゴミ49 危ない33 公園88 水46 設置32 自転車85 多い45 道32 危険73 切れる44 ブロック31 思う71 段差39 状態31 前68 木39 破損31 電球63 落書き39 確認30 交換62 タイル38 看板30 千葉60 舗装35 見える30 放置60 通行34 歩道橋30 ※KHCoderを用いて頻出150語を抽出し、30回以上のみを示したもの。 ちばレポ:投稿レポートの地理的分布(東京大学空間情報科学研究センター・瀬戸寿一氏作成) ≪参考≫

Notes de l'éditeur

  1. ちばレポを行ったことによる効果について説明。 みえる化や、意識向上などに効果が見られる一方で、 課題もあったことを話しつつ、次のスライドへ。