20130831kms
- 2. 1 はじめに(本日の構成)
東日本大震災の状況を
共有する
• 1 はじめに(東日本
大震災の概要)
• 2 宮城県内市町村図
書館等の被災状況
• 3 宮城県内市町村図
書館等の復旧状況
図書館の復旧・復興の
あゆみとITの関わりを
共有する
• 4 宮城県図書館の取
組み
• 5 ITの活用
• 6 復旧作業と電算処
理
• 7 案件管理の電算化
図書館の復興へむけた
取り組みとITの関わり
から今後を考える
• 8 まとめにかえて
- 3. 1 はじめに(東日本大震災の概要)
1 東北地方太平洋沖地震の概況
発生日時:平成23年3月11日(金) 午後2時46分
震源地:三陸沖(牡鹿半島東約130km) 深さ24km
規模:M9.0 最大震度7(栗原市)/
震度6弱(仙台市泉区)
津波:7.7m(石巻市鮎川)/ 7.2m(仙台港)※1
15.9m(南三陸町志津川)/14.8m(女川漁港)※2
※1仙台管区気象台発表 ※2津波合同調査グループ発
表
2 被害の状況等
〔平成24年4月6日現在、(3)被害額の概要は4月10日現
在〕
(1)人的被害(継続調査中)
死者(関連死を含む。)10,152人 行方不明者1,616
人
(2)住家被害(継続調査中)
全壊84,633棟 半壊147,168棟 一部損壊221,903棟
床上浸水15,403棟 床下浸水12,842棟
(3)被害額の概要(継続調査中)9兆904億円
【浸水面積】
県内の浸水面積は
327k㎡
※6県62市町村の
浸水面積合計527
k㎡の約6割に相
当
- 4. 2 宮城県内市町村図書館等の被災状況
地震による被害により,震災以前の図書館サービス再開
が困難になった図書館が多い。
津波による被災地域では,図書館が高台にあり浸水を免
れたところがある一方,浸水域にあった館は被害甚大。
建 物 全 壊 ( 津
波)
南三陸町図書館,石巻市図書館雄勝
分館,石巻市図書館北上分館,女川
町生涯教育センター
建築物応急危険
度 判 定 で 「 危
険」判定
名取市図書館,七ヶ浜図書センター,
涌谷町涌谷公民館
施設被害が大き
かった図書館
気仙沼市気仙沼図書館,登米市迫図
書館,多賀城市立図書館,角田市図
書館,仙台市泉図書館ほか
避難所になった
図書館等
石巻市図書館,登米市登米図書館,
山元町中央公民館・坂元公民館,大
郷町公民館,涌谷町箟岳公民館
概 要
4
- 14. 3 宮城県内市町村図書館等の復旧状況
各図書館の休館措置と再開状況
– 県内すべての図書館が一定期間休館。再開にあたっては閲覧
のみ,仮設カウンターでのサービスなど震災前と同様のサー
ビスが提供できない場合も多数。
3月中に再開 … 4館
(白石市図書館,蔵王町立図書館,大河原駅前図書館(公),気仙沼市図
書館)
4月中に再開 … 16館
5月中に再開 … 8館(宮城県図書館:5月13日~)
6月中に再開 … 4館
10月中に再開 … 1館(南三陸町図書館)
2012年1月に分室開設 …名取市図書館どんぐり子ども図書室
2012年3月に再開…1館(女川つながる図書館(公))
Cf.国立国会図書館編 『東日本大震災と図書館』(図書館調査
研究リポート No.13) 2012.3
6月まででほ
ぼ
県内すべての
図書館が再開
- 16. 4 宮城県図書館の取組み
間接支援
• 情報集約,各種情報共有化など
• 県域を越えた情報交換の必要性
直接支援
• 巡回相談
• 直接訪問,現地調査
• 「声なき声」をどこまで拾えるか
• 各図書館等への個別支援など
• 南三陸町図書館 / 名取市図書館 /
七ヶ浜町図書センター / 女川町生
涯教育センター / 涌谷町涌谷公民
館 / 山元町中央公民館・坂元公民
館(※ 主なもの)
- 18. 間接支援の重要性
– 県内図書館の情報収集→集約→発信
適切な情報提供を行うために重要
既存のネットワークを有効に活用する
– 連絡会議,研修会などの実施
一堂に会する場をつくること(連絡会議,被災資料の修理研修
会)
館種を越えたつながりを持つ,グッドプラクティスを共有する
– みやぎ図書館フォーラムの実施(2012/3/2)
直接支援の重要性
– 実際に状況を確認すること,顔を合わせること
災害対策業務に従事している職員,復旧活動をしている職員へ
の配慮
– ニーズをきちんと把握した上で支援にあたる
4-3宮城県図書館の取組み
- 19. 5 ITの活用
ITが役に立つ場面
– 情報の収集→集約
フォーマットをある程度規定すること,普段から活用しておく
こと
自然災害などが発生した際に「この掲示板に書き込む」という
動きを作っておく
対面 非対面
同期 訪問 電話
非同期 -
メール
掲示板
情報収集行動の類型
- 20. 5-2 収集したい情報
災害時初期の情報収集
– 被災状況:人的,施設的,資料的被災
– 被災対応状況: 発災時にどのような対応をしたか
– 現在状況: いま,どのような状態であるか
– 近将来見込: 直近の図書館運営の見込み
○上記の項目で小規模な災害であれば状況は把握できる
→必要に応じて次の行動へ
災害時から尐し時間が経って…
– 現在状況・近将来見込み: どのように図書館サービスを回
復させていくか
図書館間ネットワーク(物流など)にも大きく関わってくる
- 26. 6-2 復旧作業と電算処理(2)
網羅的な書誌情報が自由に使えるかどうか
– MARCデータを自由に加工できるかどうか
– ローカルデータの付与
分類(NDC)が自由に参照できるかどうか
– キーワードから検索する必要があるが紙媒体では効率が悪い
MARCデータの加工が容易な仕組み
– Enju の活用
(図書館業務システム というよりは,)効率的な蔵書管理
システムとしての使用
→「みやぎデポジットライブラリー」の蔵書管理にも採用