2021年7月「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産となりました。1万5000年の眠りから目覚めた国宝カックウは優しい微笑みを浮かべ、様々な土器からは縄文人の生活や心が伝わってきます。驚くのは何と言っても「足形付土板」です。生まれたばかりの小さな子どもの足形が粘土板に押されています。子どもの足や手の形をとる行為は、現代も1万5000年前も変わらない… 子どもを慈しむ想いは変わらないのだ、と保育・幼児教育を専門にする私たちは感じます。フレーベルは、「幼児の中にある神性をどのように伸長していけるか」と示します。昨年の先輩たちの同研究を引継ぎ、「縄文の愛を子どもに伝える方法2022」の発展に取組ます。縄文について子どもたちが幼少期の頃から遊びを通して知ったり、縄文人の生活や思いをイメージしたり、それらの活動を通して子どもの豊かな心の伸長を目指す、縄文の愛を伝える教材や指導法を提案します。