Development of medical instrument management system using rfid
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Development of medical instrument management system using rfid Clinical engineer Filemaker
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- 1. ME機器管理システムにおける RFID機能の開発 1 独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター Japan Community Healthcare Organization (JCHO) Tokyo Yamate Medical Center 臨床工学部 渡邉研人
- 4. FileMakerシステム概要 医療機器 管理室 （Server） 心カテ 室 ICU 手術室 透析室 ME 控室 4 FileMaker Pro 13 FileMaker Pro 13 Advanced FileMaker Server 13 FileMaker Go
- 6. ME機器管理システム 6
- 7. ME機器管理システム 7
- 8. RFID機能追加方法 8 ハードウェア マイコンボード：Arduino UNO RFIDリーダ（HF帯域）：RFID-RC522 RFIDタグ：300-NFC003（Mifare TypeA） OS:Windows7 CPU:Core i3 メモリ:4GB
- 9. RFID機能追加方法 9 ソフトウェア VB.NET Visual Studio 2013 Arduino IDE Ver1.6.6 FileMaker Pro 13 Advanced
- 10. Arduino UNO 10
- 12. VB.NET 12
- 13. FileMaker Pro 13
- 14. RFID登録 14
- 15. RFID登録
- 16. RFID登録 16
- 17. RFID登録
- 18. RFID登録
- 19. RFID登録 19
- 20. RFID登録 20
- 21. RFID貸出
- 22. RFID貸出
- 23. RFID貸出
- 24. RFID貸出
- 25. RFID貸出
- 26. RFID貸出
- 27. RFID貸出
- 28. RFID貸出
- 30. 結果 30 7.9秒 7.9秒 0 2 4 6 8 10 12 バーコード RFID 作業時間（秒） 貸出作業 n=6 P:Paired t-test n.s. [95%CI,-1.4 to 1.3] P = 0.93
- 31. 4.1秒 4.5秒 0 1 2 3 4 5 6 バーコード RFID 作業時間（秒） 返却作業 結果 31 n=6 P:Paired t-test n.s. [95%CI,-1.0 to 0.4] P = 0.28
- 32. 結果 32 RFID 3868 Arduino UNO 3240 RFID-RC522 500 300-NFC003 128/枚 バーコード 34802 バーコードリーダ 5000 テプラPRO SR5900P 29800 テプラ36mm 2/枚
- 33. 結果 33 RFID 131740 Arduino UNO 3240 RFID-RC522 500 300-NFC003 128000 バーコード 36800 バーコードリーダ 5000 テプラPRO SR5900P 29800 テプラ36mm 2000 ME機器1000台登録
- 34. 考察 • RFID機能はバーコードと同等のパフォーマ ンスを発揮した。 • 自作により安価な導入が可能であったが、 バーコードと比較し、RFIDタグシールの単価 が高くコスト面での問題が残る。 34
- 36. 現在の運用システム構成 PaSoRi RC-S380 FileMaker_PaSoRi_Plugin.fmx 36 TELEC:技術基準適合証明取得済 FileMaker用プラグイン 2016年4月～
- 37. FileMaker スクリプト 37 変数を設定 [$ID; 値: Substitute ( pfmp_GetUID ; “ ” ; “” )] RFID取得関数 取得したIDのスペースを 削除するための関数
Notes de l'éditeur
- 背景です。 近年、業務効率化やトレーサビリティ向上を目的としたRFIDシステムの医療業界への導入が見受けられますが、 費用対効果の面で導入のハードルは高くなっています。
- 目的です。 FileMakerで開発した既存のME機器管理システムにRFID機能を追加することとしました。
- システム概要です。 院内ネットワーク内にクライアントサーバ体制を構築し、FileMaker Pro 13 Advancedで作成したファイルをFileMakerServer13で公開後、情報の入力、閲覧を行っています。
- ME機器管理システムではFilemakerとテプラを連動しており、
- ME機器登録時にバーコードシールが印刷されます。
- バーコードシールを機器に添付し、貸出、返却処理を実施しています。 以上のバーコードシステムをHF帯のRFIDに置き換える機能を追加しました。
- RFID機能追加方法です。 ハードウェアですが、 マイコンボードにArduinoUNO、RFIDリーダにRC-522、RFIDタグに300-NFC003、 パソコンはWindows7Profesional、Core i3、メモリ4GBのものを使用しました。
- ソフトウェアです。 Visual Studio 2013のVB.NET、Arduino IDE Ver1.6.6、FileMaker Pro 13 Advancedを使用しました。
- ArduinoUNOとRFIDリーダーはこのように接続し、パソコンとArduinoはUSB接続でシリアル通信を確立しました。
- Arduinoのプログラムにはインターネット上に無料配布されているサンプルを修正し使用しました。
- VB.NETのプログラムは、シリアルポートコンポーネントを使用し、Arduinoが読み取ったRFID固有IDをコピー&ペーストするといった簡単な仕様となっております。
- FileMakerではVB.NETによってフィールドにペーストされた固有IDから当院固有の管理番号を読み出すスクリプトを追加しました。
- RFID登録は、新規医療機器を登録後に、RFID登録ボタンをクリックして
- RFIDシールを貼った機器をアンテナに近づけます。
- RFID読み込みボタンを押すことで、
- IDが表示されます。 IDは重複しないようシステムが監視しています。 最後に決定ボタンを押し、
- 登録が完了します。
- 登録と同時にテプラから管理番号やシリアルなど、必要情報が印字されたシールが自動で印刷されるので、
- このようにRFIDシールの上に貼付します。 以上で登録作業は完了となります。
- RFIDの貸出手続をご説明します。 基本的にバーコードと同様手順となり、 貸出ボタンを押すと
- RFIDシールを貼った機器をアンテナに近づけます。
- 管理番号入力画面に移動するので、 RFID読み取りボタンを押すと、
- 機器情報が読み出されます。
- 貸出先を選択し、
- 次へを押し、
- 内容確認後、次へを押すことで、
- 貸出が完了となります。 返却手続についても同様の手順となります。
- 構築したRFIDの検討方法ですが、 先ほどご説明した貸出手続と返却手続を当院の臨床工学技士6名を対象に実施し、作業時間を比較しました。 加えて、バーコードとRFIDの導入コストの比較も行いました。
- 結果です。 まず貸出作業時間の比較ですが、 バーコードが7.9±1.8秒、RFIDが7.9±2秒、95%信頼区間が-1.4秒から1.3秒、P値0.93となり、有意差はありませんでした。
- 返却作業時間は バーコードが4.1±0.6秒、RFIDが4.5±0.5秒、95%信頼区間が-1.0秒から0.4秒、P値0.28となり、有意差はありませんでした。
- 次に導入コストの比較ですが、 RFIDは3868円、バーコードは10倍の34802円でした。 初期費用はRFIDが安く済みましたが、RFIDの一枚単価が高くランニングコスト増加が予想されます。 Arduino UNO\3240 RFIDリーダ \500 RFIDタグ \128/枚
- 例えば、当院で管理している1000台の医療機器すべてに導入した場合は RFID131740円、バーコード36800円となり、RFIDのコストが10万円ほど高くなる結果となりました。
- 考察です。 今回作成したRFID機能は作業時間に有意差はなく、バーコード管理と同等のパフォーマンスを有していました。 自作により安価な導入が可能でしたが、バーコードと比較し、RFID単価が高くコスト面で問題が残ります。
- さらに 今回は自作システムのため、総務省の定める電波法が遵守されているか確認が必要となります。 TELECで技術基準適合証明・工事設計認証を受けることで、電波法遵守が証明されますが、７万円の費用が必要となります。
- そこで、 2016年4月より、当院では、電波法の問題を解決するために技適取得済みのSonyのPasoriとFileMakerプラグインを採用し、RFIDシステムを構築し運用しています。 Pasori3000円、プラグイン1300円と比較的安価で、アプリケーションはFileMakerのみの構造となるため、安定した運用ができています。
- 具体的には、ファイルメーカーで外部関数[pfmp_GetUID]を使用することでPasoriを使用したRFID取得が可能になります。構造がシンプルになるため、メンテナンスがしやすくなりました。
- 結語です。 独自開発のRFIDはME機器管理業務において、実用に耐えうる機能を有していました。 しかし、費用対効果の問題が残るため、今後はさらなる機能強化を図っていきたいと考えています。