ベビーマッサージの効果など

1. Japanese Society of Child Health Nursing
NII-Electronic Library Service
Japar ユese Soclety of Chlld 日 ealth Nurslng
日 本 小 児 看護学会 誌 Journal ofJapanese Society ofChiLd Hea且th Nursing〜Vol．24 No ．l
p．68 −75，2015
資 料
日本 に お け る ベ ビー マ ッ サ
ー
ジ の 効 果 に 関 す る 文 献 レ ビ ュ
ー
飯 島 梢
＊ 1
，井 上 み ゆ き
＊ 1
Literature Review about the Effect ef the Baby Massage in Japan．
Kozue lijima
’i
， Miyuki Inoue＊ 2
’
i
Yamanashi Prefectural University
抄 録
本研 究 は 、ベ ビ ーマ ッ サ ージ の 効 果 に 関 す る 国内 の 11文 献 の 先行研 究 を レ ビ ュ
ーし、母 子 の 愛 着形 成
と育 児ス トレ ス に 対 す る有 効 な手 段 か 検討 し た。 そ の 結 果、 親 へ の 心 理 的 ・精 神 的効 果 で は 、児 に 対
し愛 着 が増 し、肯定 的 な感情 が 増強 さ れ 、否定 的 な感情 が 改善す る。ま た、母 親 の 情緒 が 安定 し、緊張 が
緩和 しス トレ ス も低 下す る 。 そし て 、児 の 社会 的感情 や反 応 の 促進 が み られ 、子 育 て に 自信 が つ く。 さ ら
に、 子 ど もの 反応 を捉 えや す くな り、その 反応 が 肯定 的で ある と母 親 に満足 感 を与え る。 子 ども へ の 精
神 的効果 で は 、緊 張が 緩和 しス トレ ス も低 下 す る 。ま た、発達 へ の 効果 で は 子 ど もの 発達 を促進 し、 母 親
へ の 関わ りを増加 させ る。 い ずれ の 文 献 も ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 方法 の 詳細 な記載 が な い 。母 子 の 愛着 形
成 と育 児ス ト レ ス 軽 減へ の 看護 介入 と して よ り効果 が得 られ る よ う、今後 ベ ビ
ーマ
ッ サ
ージ の 方法 を 明確
に し、効 果が 得 られ る とい う根 拠 を明 らか に す る必 要 が あ る 。
キ ーワ
ード ： ベ ビ ーマ ッ サ
ージ 、愛着、母 子 相 互 作用 、乳幼 児、文献 レ ビ ュ
ー
Key Words ： baby massage ． attachment ， mohter infant interaction， in食mt ，］terature review
1 ．は じめ に
全 国 の 児童相談所 にお け る児 童虐 待 の 相 談対応
件 数 は 増加 し続 け、平 成 25 年 の 児童 虐待 数 は 過
去 最 多で あ る 。虐 待 者 は実母 が 最 も多 く、児童虐
待 に よ る死 亡 事例 は 乳児 が 多 い （内閣府，2014 ）。
そ の 背景 に は 、母 親 が 妊娠期 か ら一人 で 悩 み 、愛
着形 成 され ず、育児 ス トレ ス が 増 す 事 が あ る と
考 え られ る （林 田，2013 ； 樋 口，坪川，高橋 他，
2004）。 そ の た め 、愛着形成 を促進 し、育児 ス ト
レ ス を軽減 す る た め の 看護介 入 が 急 務で あ る 。
Bowlby （1976）は 、 「乳 児 の 愛 着 的行 動 が 強 く
活 性 化 さ れ る 時、特 に 要 求 さ れ る の は 身体 的接
触 で あ る。 」と して い る。 タ ッ チ ケ ア は 、米 国 の
Tiff註ny Field博 士 に よ り早 産 児 及 び 乳 幼 児 へ の
マ
ッ サ
ージ の 方法 と し て 開発 され 、マ ッ サ
ージ セ
ラ ピ ー
、 タ ッ チ セ ラ ピ ーと呼 ばれ て い た 。 日本 で
独 自に 「タ ッ チ ケ ア」と し、NICU 入 院児へ の 早期
介入 方法 と し て 成長 発 達 や 親 子 の 愛 着 形 成 を促 す
意図 で 行 わ れ て い た （井 村 ， 2014）。近 年 、自治
体 で 育児 支 援 の ひ とつ と して コ ミ ュ ニ
ケ
ーシ ョ ン
ヅ
ール 、
ス キ ン シ ヅ プの
一
環 と し て ベ ビ ーマ ッ
サ ージ が 活用 さ れ 、普及 して き て い る 。ま た 、多
くの 看 護 系雑 誌 で 特 集 され て お り、文献 が散 在 し
て い る。 そ こ で 、文 献 検討 に て 散在す る文献 を ま
と め 、ベ ビ ーマ ッ サ ージ が 愛着 形成 と育児ス トレ
ス に対 す る有効 な手 段 か 検討 す る。
ll．研 究 目的
本 研 究 は 、 日本 の ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 文 献検
討 を行 い 、効 果 と方法 に焦 点 を 当 て 、母 子 の 愛
判
山梨 県立大学 看護 学部 受 理 ： 2eL5年 2月 10 日
一 68
一
N 工 工
一Electronlc Llbrary

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着 形成 と育児ス ト レ ス に 対 す る 有効 な手段 か検
討 す る 。
皿 ．方 法
1．用 語 の 定義
タッ チケァ ：狭 義に は赤 ち ゃ んへ
の マ
ッ サ
ージ を
指 し、広 義 に は親 子 の 肌 と肌 を 通 し た 体 と こ こ ろ
の 触 れ合 い へ の ケ ア を指 す （井村，2014）。
ベ ビーマ ッ サージ ：指 や 手 の ひ ら全 体 を使 い
一定
の 圧 をか け な が ら 乳幼 児 の 全 身 を ゆ っ く り とマ ッ
サ
ージ す る 。
2 ．文献検索方法
文 献 レ ビ ュ
ーの 過 程 を 図 1 に 示 す。 文献 検 索
は 、医学 中央 雑 誌 Web 版 とJDream HIの 検索 デー
タ ベ ース を 用 い た 。 キ ーワ ー ド は 「ベ ビ ーマ ッ
サ
ージ 」「タ ッ チ ケ ア 」「新生児」「乳児」と し、原著
論文、 抄録 あ り、 会 議録 を除 き にて 絞 込 ん だ。 な
お 、検索 期 間 を 医学 中央 雑誌 Web 版 は 1985年 4
月 〜2014年 5月 、JDream m は 1981年 4 月〜2014年
5 月 と し た 。 そ の 結果、 医学中央雑誌 Web 版 で は
「ベ ビ ーマ ッ サ
ージ and 新生 児 」9 件、「ベ ビ
ーマ ッ
サ
ージ and 乳 児 」ll件 、「タ ッ チ ケ ア and 新 生 児」
32件、「タ ッ チ ケ ア and 乳児」27件 が抽 出 さ れ た。
JDream M で は 「ベ ビーマ ッ サ ージ and 新生 児」6件、
「ベ ビ ーマ ッ サ
ージ and 乳 児 」7件、「タ ヅ チ ケ ア
and 新生 児」19件、 「タ ッ チ ケ ア and 乳 児」4 件 が 抽
出 さ れ 計 115 件 で あ っ た 。 こ の うち 重 複文献 を 除
外 し72件 とな り、抄 録 を基 に 目 的 に沿 わ な い 文
献 を さ ら に 除外 し 19件 と な っ た 。 そ の 文 献 を研
究者 同士 で 検討 し、
マ ッ サ
ージ の 評価方 法が 明確
で な い 文献 を 除外 し 、最終 的 に ll文献 を レ ビ ュ
ー
対 象 と し た 。分析 は 、Garrard （2013）の 「看護研 究
の た め の 文 献 レ ビ ュ
ー
」を参考 に し、著者及 び発
行年、研 究 目的、 研究対象者、
ベ ビ
ーマ ッ サ
ージ
の 介入 方法、評価指標、研究 デザ イ ン 、結果 に 焦
点 をあ て 、マ ト リ ッ ク ス 方式 で 行 っ た。
1V．結 果
レ ビ ュ
ー対 象 と し た 11文 献 を ベ ビ ーマ ヅ サ
ー
ジ の 効 果 に 焦 点 を 当て 、1．母 親 お よ び 父 親 の 心
理 的 ・精 神 的 効 果、 2．母 親 お よ び子 ど も の 心 理
的 ・精 神 的 効果 、 3．子 ど も の 身体 的 効 果、 4．
子 ど もの 発 達 と母 親 の 心 理 的効 果、 と分類 し表 1
に 示 し た。
1．母 親お よび父親の 心理的 ・精神的効果
母 親 お よ び父 親 の 心 理 的 ・精神 的効果 を示 し た
文献 は 7 件 で あ っ た。 そ の う ち健康 な新 生 児 を対
象 と した もの 2 件 、健康 な乳 児 を対象 と し た も の
3件 、 NICU ・GCU の 退 院 を控 え た 児 を対 象 と し
た も の 1件、 肢体 不 自由児 を対象 と し た も の 1件
で あ っ た。
健康 な新 生 児 を対 象 と し た 2 件 は 、ベ ビ ーマ ッ
サ
ージ の 実施 時間 が 2件 と も 10分 1回 だ っ た。 事
前 に ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 勉 強会 や指導 を実施者へ
行 っ て い る が、手 技 につ い て は 2 件 とも詳 細不 明
で あ っ た 。 ま た 、オ イ ル を使 用せ ず服 の 上 か ら
医 中誌 Web 版 79 件 JDream 皿 36 件
ベ ビ ーマ ッ サ
ージ and 新生児 9 件 ベ ビ
ーマ
ッ サ
ージ and 新生 児 6 件
ベ ビ ーマ ッ サージ and 乳児 11 件 ベ ビ
ーマ
ッ サ
ージ and 乳児 7 件
タ ッ チ ケア and 新生児 32 件 タ ッ チ ケ ア and 新 生児 19 件
タ ッ チ ケ ア and 乳児 27 件 タ ッ チ ケ ア and 乳 児 4 件
検索結果合計 115 件
絞 込 み
・原 著文献
・抄録 あ り
・会 議 録 除 く
・検索期間 2014 ま で
重 複 文 献 43 件 を 除外 し 72 件
目的 に 沿わ な い 文 献 53 件 を除外 し 19件
マ ッ サ
ージ の 評 価方 法 が 明確 で な い 文 献 8 件 を除 外 し、
レ ビ ュ
ー文 献 11 件
図 1 本 レ ビュ
ーの 過程
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3. Japanese Society of Child Health Nursing
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Japar ユese Society of Child 日 ealth Nursing
日本小 児看護学会 誌 第 24巻 第 ｝号 （2015 ）
表 1 ベ ビーマ ッ サージの研 究 一覧
著者
（発 行 年 ）
研 究 目的 研 究対 象 者 ペ ビ
ーマ ッ サ
ージ の 介 入 方法 評価 指 標 デザ イ ン 結 果
葺
庶黔騰鶏 鞘贈 鞍勲 競 齢
暢
無 飜
軈 飜 鰯韈鞋 鬱聾 難 ；難 蓑 1轟 擽 戀 靉難 皺 蓼轗 轟 雛 繍 織 窰婁麟 鸛 雛 韓識 産 牌
欝 轢 編 ＿襲 驛 鞍 韓蓼・鞴 鞠 臨 灘 瓢 鷲蓼難 鑼聾 騨 麟 轢 翻 轢 欝 覊 皴
羅 讐 愚撫 欟 蟻 龜纏 聯 晦
隷
輩讐 興 蝿 錦鱒 豊 瓣 榊 鞴 嬾
鯲 弊
囎輸鈩 搬 榊購
＿鮒．騨＿ 嬲 囎 鑾 鞴 。 黼 鱒 覊 纈
撫
麟
飆 鱗 難 ．
岡 田 ら ベ ビ ーマ ッ サ ージ 正 期 産 で 正 常 分 娩 し た 入 時 間帯 ： 14 時 か ら 且5 時 の 1 時 間 の 間 対 児 感 情 評 定 量 受 講 群 の 経 産 婦 で は 、
2012 が 早 期 新生 児 期 に 院 中 の 母 子 104組 時 間 ； 10分 程 度 尺 度 「拮 抗 指 数 」に 低 下 が
お い て 母 児 愛 着 形 対 象群 ：初産 婦 26 名 回 数 ：不 明 あ っ た 。
成 支 援 と して 有効 経 産 婦 29名 形 式 ： 集 団 形 （3 名 ま で ）
か 明 ら か に す る 。 受 講群 ：産 褥 3 〜5 日 目の 室 温 ：不 明
初 産 婦 24名 オ イ ル ：
化 粧 品 法 で 成 分 表 示 の あ る 植 物
経産 婦 25 名 性 オ イ ル
方 法 ：
詳 細 は 不 明
事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有無 ： 有
そ の 他 ： マ ッ サ ージ 終 了 後 は 、母 親 同 士
の 語 ら い や ハ ン ド マ ッ サ ージ を
行 った 。退院 後 も継 続 で きる よ う
に ベ ビマ ッ サ ージ 日記 を 手 渡 す 。
根 本 ら 早 期 新生 時 期 に父 治療 を 必 要 と し な い 時 間 帯 ； 不 明 愛 着 尺 度 日 本 量 「愛 着 尺 度総 合 得 点 」「接
2008 親 が ベ ビ ーマ ツ 早期 新 生 児 の 父 子 畴 間 ；lo分 間 版 近 ・接 触 」 「時 聞 と 気 持
サ
ージ を 行 う こ と 32名 回 数 ： 不 明 ち の 共 有 」「世話 ・保 護 」
は 、愛着 形 成 の 促 形 式 ： 個 別 に 上 昇 が あ っ た 。
進 に 有効 で あ る か 室 温 ： 25 か ら 27 度
検 証 す る 。 オ イ ル ： 使用 し な い
方 法 ：
静 か な 部 屋 で 服 の 上 か ら 実 施 し
た が 詳 細 不 明
事前 の 勉 強会 や 指 導 の 有 無 ：有
そ の 他 ： 実 施 前 に 健 康 状 態 の 確 認 実 施
广 F 瑳
韆 鰲
瀞毒呻簸亨島陣浮嘸伽帰广内
舐
厄
＿ 隷 靉 靉 難鞭 轟鞍 ξ薫 灘 鶯 ：lll攤 萋ξ鸛 鱗 ll叢 蠶 彎羅籌 1霎鼕纂 羅 篝 諜難難
脾‘7’・ρ乳鳥嚇曙麺 瞭贈瀞齢無熈碑野 轟 ゆ融 罹鼾伊脚踊驪伽
渡 辺 正 常 な 経 過 を た 正 常 な 分 娩 経 過 を た ど っ 時聞 帯 ： 不 明 日 本 愛 着 尺 度 量 介 入 群 で は 、「祉 会 情 緒
2Ql3 ど っ た 母 子 に よ る た 母 子 60組 時 間 ： 不 明 育 児 不 安 ス ク 的 発 達 の 促 進 」「養 育 者
継 続 し た タ ッ チ ケ 生 後 1 〜2 か 月 児 回 数 ： 1 か 月 間 継続 リ
ーニン グ 尺 に 対 す る 反 応 性 」に 高
ア が 児 への 愛 着
・除外
・選 定 基 準 あ り 形 式 ； 不 明 度 ま っ た 。20 日 以 上 ま た
育 児不 安 ・母 子 相 介 入 群 （26 名） 室 温 ： 不 明 NCAFS ※ は 、10 分 以 上 旧 実 施 し
互 作 用 に 及 ぼ す 対象 群 （30 名） オ イ ル ： 不 明 た 継 続 し た 介 入 群 で は
影 響 を 明 ら か に す 方 法 ： 日 本 タ ヅ チ ケ ア マニュア ル IIを 「育 児 不 安」が 低 減 し た 。
る 。 活 用
事前 の 勉 強会 や 指 導 の 有無 ：有
細 井 ベ ビ ーマ ツ サ ージ ベ ビ ーマ ッ サ ージ 教 室 に 時間 帯 ：不 明 対 児 感 情 評 定 量 「近 感情 」が 上 昇 し 、「回
2011 教室 の 効果 や 必 要 参 加 し た 母 親 62名 （両 親 時 間 ： 不 明 尺 度 避 感 情 」が 低 下 し た 。
性 を 明 ら か に す 参 加 2 組 ） 回 数 ： 不 明
る 。 2 か 月
〜凪歳 児 形 式 ：集 団 （10人 前 後 ）
2 〜4 か 月 12 名 室 温 ： 不 明
5 〜7 か月 17名 オ イ ル ： 使 用 し て い る が 詳 細 は 不 明
8 〜12か 月 24名 方 法 ：
日本 ア タ ッ チ メ ン ト育 児 協 会 手
1 歳 10 名 順 を 活用
事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有 無 ：不 明
そ の 他 ：床 に マ ッ ト を 使 用 。部 屋 は 防 音。
実 施 前 に 健 康状 態 の 確認 実 施 。
加 藤 ら 唾 液 分 泌 量 、ク ロ マ ッ サ
ージ 教 室 に 参 加 し 時間 帯 ： 15 時 か ら の 2 時 間 の 間 中 指 皮 膚 血 管 量 タ ッ チ ケ ア 前後 で 、ク ロ
2006 モ グ ラ ニ ン 分 泌 実 際 に マ ッ サ
ージ を 施 行 時 間 ： 不 明 幅 、血 圧 、 モ グ ラ ニ ン 分 泌 量 、収 縮
量 、中指皮 膚 血 管 し た 母親 と 父 親 23 名 回 数 ： m 回 脈 拍 、呼 吸 、 期 血 圧 で 低 下 し 、中 指
幅、バ イ タ ル サ 1〜8 か 月 児 形 式 ： 不 明 唾 液 分 泌 量 、 皮 膚 血 管 幅 は 上 昇 し た 。
イ ン ズ を 測 定 し、 室 温 ：
不 明 ク ロ モ グ ラ ニ
タ ッ チ ケ ア 前 後 の オ イ ル ：不 明 ン 分 泌 量
差 か ら リ ラ ッ ク ス 方 法 ： タ ッ チ ケ ア 前 に 10 分 安 静 に し て
効 果 に つ い て 、分 か ら 実施 し て い る が 詳細 は 不 明
析 ・判 断 す る 。 事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有 無 ： 不 明
難
臻 齷
鑞
騰 撫
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鑑驟 職 騨 顯 獄
蟷 驚蓋 慧懸 鞘 飆 麟
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戸 鰯
；
…鱸鸞 覊 漁
布 施 ら タ ッ チ ケ ァ が 早 産 MCU ・GCU か ら の 子 ど 時間 帯 ：不 明 気 分 プ ロ 量 対 児 感 情 評 定 尺 度 で は
2011 を 体 験 し た 母 親 の も の 退 院 を 控 え た 早 産 体 時 間 ： 20か ら 30分 ブ イ
ール 検 査 両 群 に お け る 差 は 見 ら
心 理 状 態 に 良 い 影 験 を し た 母 親 32 名 回 数 ；不 明 対 児 感 情 評 定 れ な か っ た 。退 院 直 前
響 を 与 え て い る か 選 定 基準 あ り 形 式 ： 個 別 尺 度 で は 「緊 張 」「抑 うつ 」「怒
海 外 で 明 ら か に さ 介 入 群 （16 名） 室 温 ：
不 明 り）「疲 労 」「混 乱 」に お い
れ て い る 知 見 と
一 対 象 群 （16名） オ イ ル ：不 明 て 介 入 群 は 対 象 群 と 比
致 す る か 検 証 す 方 法 ： 日本 タ ッ チ ケ ア マ ニュア ル 活 用 較 す る と低 下 し た 。
る。 事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有 無 ： 有
※ 親子相互 作用 の 尺 度
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N 工 工
一Electronic Library

4. Japanese Society of Child Health Nursing
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Japar ユese Society of Child 日 ealth Nursing
表 1 ベ ビーマ ッ サージの 研 究 一覧 （つ づ き ）
著 者
（発 行年 ）
研 究 目的 研 究対 象 者 ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 介 入方 法 評価 指 標 デ ザ イ ン 結 果
轢 灘 齢 爨 、
蠱
羈蕁蒹鼕萋羃籌蒹難難彗萋羹き毳靈叢鵞叢嚢
萋蕁藝蠶饕馨萋難飜彎籌鬟妻婁餮蕁鬟葦霧鑢鍵藷鱒 耋蠱蠱撃緲 噸 一
…飜 飜 轄 靉 難 ・
覊 覊 馨灘毒 繋羅 臻 ・
蠡黼
大 森 言 語 的 コ ミ ュニ 肢 体 不 自 由 の 通 園 施 設 に 時 間帯 ；不 明 坂 口 の コ ミ ュ 質 子 ど も の 反 応 を と ら え
2009 ケ ーシ ョン が 難 し 通 う母 親 と 発達 遅 滞 の 1 〜 時 間 ：約 15 分 ニ ケ
ーシ ョン る こ と が で き た り、子 ど
い 障 害 児 と 母 親 の 2 歳 の 子 ど も 7 組 回 数 ： 1回 咽 、1 か 月 間 の 段 階 も が 肯 定 的 な 反 応 を す
コ ミ ュニ ケ
ーシ ョ選 定基 準 あ り 形 式 ：個 別 半構 成 面接 （子 る こ と で 母 親 の 喜 び や
ン を中 心 と し た 母 室 温 ：不 明 ど も の 状 態、 楽 し み に な った り、子 ど
子 の 関 係 性 を 促 進 オ イル ：
不 明 タ ッ チ ケ ア へ も に と っ て い い こ と を
す る た め 方 法 の ひ 方 法 ： 日本 タ ッ チ ケ ァ 研 究 会 の タ ッ チ の 関 心 、育 児 母 親 自身 が で き る こ と
と っ と し て タ ッ チ ケ ア マ ニ ュア ル n を 活 用 へ の 思 い と ス に 満 足 で き る と、母 親
ケ ァ の 有効 性 を 検 事 前 の 勉強 会 や 指導 の 有 無 ：有 ト レ ス ） が 負 担 感 よ リ タ ッ チ ケ
討 す る 。 そ の 他 ：継 続 で き る よ う 母 へ の 支 援 ア の 効 果 が 大 き い と 感
じ て い た 。し か し、タ ツ
チ ケ ア に 子 ど も が 否 定
的 な 反 応 を 示 し す と 期
待 す る 変 化 が 見 られ な
く負 担 感 が 増 し、継続
し て 実 施 で きな か った 。
蕪
广 「翻 ． 購 瞳 罅 ．瀞 潮 麟 懿 纛
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挂拙雛難華 繋購 麗懸撫聾饑、拙讖 聽蠶難難灘
奥村 ら ベ ビ ーマ ッ サ ージ 正 常 な 分 娩 経 過 を た ど っ 時 間帯 ：不 明 唾 液 ア ミ ラ
ー 量 身 体 的 ス トレ ス で は 、唾
2011 が 母 子 双 方 に 及 ぼ た 母 子 43 組 時 間 ： 約 15 分 ゼ 液 、脈 拍 は 母 児 と も に、
す 身体 的 、心 理 的 3 か 月 児 回 数 ：不 明 体 表 面 温 度 （手 マ ッ サ
ージ 前 後 で 低 下 あ
ス ト レ ス 反 応 へ の 選定 基 準 あ D 形 式 ：
個 別 ま た は集 団 （5 組 ま で ） 掌 ・体 幹）脈 拍 り。体 温 は 母 児 と も に、
効 果 を 検 証 す る。 室 温 ：24か ら 26度 血 圧 （母 親 の マ ッ サ
ージ 前 後 で 上 昇
オイ ル ：
不 明 み ） あ り。心 理 的 ス ト レ ス で
方 法 ； 不 明 状 態
・特 性 不 は、「状 態 不 安 j、「気 分
事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有 無 ： 有 安 検 査 気 分 プ プ ロ フ ィ
ール 検 査 の 総 得
そ の 他 ： ロ フ イ
ール 検 点 」「緊 張 」 「抑 う つ 」 「怒
査 9」「疲 労 」「混 乱」、「回避
胎 児 感 情尺 度 得 点 亅で 低 下 あ り。マ ツ
サ
ージ に よ 似 母 児双 方
の 唾 液 ア ミ ラ ーゼ 値 の 変
化 率母 親 の 唾液 ア ミ ラ
ー
ゼ 値 と体 幹 温 及 び 、「緊
張 」
あ ワ。
の 変化 率 に 相 関 開 係
藤 田 産 後 3 ヶ 月 ま で の 総 合 病 院 1施 設 で 出 産 し 時 間 帯 ：不 明 気 分 プ ロ 量 両 群 の 産 後 3 ヶ 月 を 比
2003 母 親 に お け る 気 分 た 、児 の 1 ヶ 月 検診 に き た 時 間 ： 5 分 以 上 フ ィ
ール 検 査 較 す る と 実 験 群 の 方 が 、
の 状 態 、唾 液 中 コ 母 親 39名 回 数 ： 且回／日 （3 ン ヶ 月 ま で 可 能 な 限 ワ〉 唾 液 中 コ ル チ 「抑 う っ 」 「疲 労 」が 低 下
ル チ ゾ
ール 量 の 変 日 令 42 か ら 56 の 児 形 式 ： 不 明 ゾ
ール し 、「活 気 」が 上 昇 し た 。
化 か ら ベ ビ ーマ ッ 選 定 基 準 あ り 室 温 ； 不 明 唾 液 コ ル チ ゾ ール 値 の
サ
ージ の 効 果 を 明 実 験群 ： 19 名 オ イ ル ： ス イ ートア ーモ ン ドオ イ ル 変 化 で は 両 群 に 差 は み
ら か に す る 。 対 象群 ： 20 名 方 法 ： 不 明 られ な か っ た 。
事 前 の 勉 強 会 や 指 導 の 有無 ： 不 明
そ の 他 ： マ ッ サ
ージ を し た 時 間 を記 録 し
て も ら う。
…
参 聾
ド郵 斜
聾 飜
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撫 蠡
攤 琴
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讎 灘 雛講輯馨1讌毒鑼韻 鞭鑢鑢
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蠱鬱戀
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欝 郷糶醒 罐
山 本 ら マ ッ サ
ージ の 影 響 生 後 三 か 月 の 健康 時 間 帯 ： 不 明 皮 膚 の 水 分 角 量 顔 面 以 外 で は、ほ ぼ角層
2002 を 明 ら か に す る 。 乳 児 6 名 時 間 ： 20 分 程 度 質量 水 分 量 の 測 定数 値 は マ ッ
回 数 ： 不明 サ ージ 直後 に 上 昇 し て い
形 式 ： 集団 る 。
室 温 ： 不 明
オ イル ： 不 明
方 法 ： 不 明
事前 の 勉 強会 や 指 導 の 有 無 ：有
ξ 灣羣 臣 广
浮
避
． 」舵噸
．罹 灘靆叢堊蛬難垂聲韆躍蛬韆垂難聾韈灘辮難 ． 韆鑼
斉藤 ら 3 ヵ 月 児 へ 6 ヶ 月 病 院 で 出 産 し た 29 組 の 健 時間 帯 ： 不 明 津 守 ・稲 毛 式 量 タ ッ チ ケ ア は 、「母 か ら
2002 間 タ ッ チ ケ ア の 効 康 な 母 子 時 間 ：不 明 発 達 検 査 子 への 関 わ り」の 低 さ や
果 を 検 討 す る 。 3か 月 児 介 入 群 （23組 ） ： 回 数 ：6 か 月 間 新 型 K 式発 達 「母 親 の 不 安 状 態 」の 高
高頻 度群 （1 回 1日 以 上 ）且6 形 式 ：不 明 検 査 さ を 抑 制 し た 。6 ヶ 月 間
人 、低 頻 度 群 （2 日 に 1 回 室 温 ：不 明 STA 匸 の タ ヅ チ ケ ア は 、「社 会
以 下 ）7 人 オ イル ：不 明 的 ・認 知 的側 面 」の 発 達
対象 群 6 組 方 法 ： 不 明 促進 、「母 親 の 不 安状 態」
事前 の 勉 強会 や 指 導 の 有 無 ：有 を経 験し た 。
一 71 一
N 工 工
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5. Japanese Society of Child Health Nursing
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Japar ユese Soclety of Chlld 日 ealth Nurslng
日本小 児看護学会誌 第24 巻第 1号 （2015）
実 施 し た文 献 1件、化粧 品法 で 成分 表 示 さ れ て い
る 植物 オ イ ル 使用 して い る 文 献 1件 で あ っ た 。
ベ
ビ ーマ
ッ サ
ージ の 効果 と し て は 、ベ ビ ーマ
ッ サ
ー
ジ 前後 で 対 児 感 情 尺 度 の 指標 は 「拮抗指 数」が 低
下 し、愛着尺度 日本版 で は 「総 合 得 点 」「接 近 ・接
触」「時間 と気持 ち の 共有 」「世話 ・保護」の 因 子 で
上 昇 が あ っ た （岡 田，平 田，2012 ；根 本，新 山 ，
2011）。
健康 な 乳 児 を対 象 と し た 3件 は 、ベ ビ ーマ ッ
サ
ージ の 実施 時 間が 3件 と も詳 細 不 明 で あ っ た。
事前 に ベ ビ ーマ
ッ サ
ージ の 勉強会 や 指導 を実施者
へ
行 っ て い る 文 献 1件、未実施 な文献 1 件、不 明
な文献 1件 で あ っ た 。 手 技 にっ い て は、 日本 タ ッ
チ ケ ア研 究 会 の 手 順 を活用 し て い る文献 1 件、 日
本 ア タ ッ チ メ ン ト育児協会の 手順 を活用 し て い る
文 献 1件、詳 細不 明 な文 献 1件 で あ っ た。 ま た、
オ イ ル を使用 し て い る が オ イ ル 名の 記載 が な い 文
献 1件、オ イ ル 使 用 の 有 無の 記 載 が ない 文 献 2 件
で あ っ た 。
ベ ビーマ ッ サ
ージ の 効果 と し て は 、ベ
ビ ーマ ッ サ
ージ 前 後 で 親 子 相互 作 用 の 指標 で あ
るNCAFS は、 介入 群 で 「社会情緒 的発達 の 促進 」
「養 育 者 に 対 す る 反 応 性」が 上 昇 し、対 照群 の 愛
着 尺度 の 「総合得 点 」と育 児 不 安 ス ク リ ーニ ン グ
尺 度 の 「育 児満足 度」に低 下が あっ た 。
ベ ビーマ ッ
サ
ージ を 20 日以 上 継 続 し た介 入 群 で は 、 育児 不
安 ス ク リ
ーニ ン グ尺 度 の 「夫 の サ ポ ー ト」「子 ど も
の 育 て や す さ 」で 上 昇 し、「自信 の な さ」が 低 下 し
た 。ま た、10分以 上 ／日実施 し た 介入 群 で は 、育
児不安ス ク リ
ーニ ン グ尺 度 の 「合得点」「自信 の な
さ 」で 低下 し、「夫 の サ ポ ー ト」「子 ど もの 育て や
す さ」が上 昇 し、対児感情尺度で は 「接近感情」が
上昇 、「回避感情」が低 下 した （細井，2011；渡辺，
2013 ）。さ ら に 、ク ロ モ グ ラ ニ ン 分 泌 量 、収縮期
血 圧 は低 下 し、中指皮膚血管 幅 は 上昇 し た （加藤，
成 田 ．伊藤 他 ；2006 ）。
NICU ・GCU の 退 院 を控 え た 児 を対 象 と し た 1
件 は 、ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 実施 時間 が 20−30分 ／
回 で あ っ た 。 ま た 、事前 に ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 勉
強 会 や 指 導 を実施 者 へ
行 っ て お り、手 技 は 日本
タ ッ チ ケ ア研究会 の 手順 を活用 して い た が、オ イ
ル 使 用 の 有 無 の 記 載 は な か っ た 。
ベ ビ ーマ ッ サ ー
ジ の 効 果 と して は、対 児感 情 評定 尺 度 は 介入群、
対 象群 に お け る 有意差 は見 ら れ な か っ た が 、 退 院
直前 の 気分 プ ロ フ ィ
ール 検 査 得点 で は 「緊張 」「抑
うつ 」「怒 り」「疲労」「混乱」に お い て 介入 群 は 対象
群 と比 較 す る と低下 し て い た （布 施 ， 小 澤 ， 鈴木
他，2011）。
肢 体不 自由児 を対 象 と した 1件 は 、ベ ビ ーマ
ッ
サ
ージ を 実施す る 時間 が 約 15 分 ／回 1日で あ っ た。
事前 に ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 勉 強 会 や 指導 を実施者
へ 行 っ て お り、手技 は 日本 タ ッ チ ケ ア研 究会 の 手
順 を活用 し て い た が 、オ イル 使 用 の 有無 の 記 載 は
なか っ た。ベ ビ
ーマ ッ サ
ージ の 効果 と して は 、面
接調 査 に よ り、子 ど も の 反 応 を と ら え る こ と が で
き、子 ど もが 肯定 的な反 応 をす る こ とで 母 親 の 喜
びや 楽 し み に な る こ と、 子 ど も に と っ て 良 い こ と
を 母 親 自身 が で き た と満足 で き る と、母 親 が 負 担
感 よ りタ ッ チ ケ アの 効果 が大 き い と感 じて い た。
し か し、 タ ッ チ ケ ア に 子 ど もが 否定 的な反応 を示
す と期待す る 変化 が 見 ら れ な く負担感 が 増 し、継
続 して 実施 で き なか っ た （大 森 2009）。
2 ．母親お よび 子 ど もの 心理的 ・精神的効果
母 親お よ び子 ど もの 心理 的 ・精神 的効果 を示 し
た 文献 は 2件 で あ っ た 。
健 康 な 乳 児 を 対 象 と し た 2件 は 、ベ ビ ーマ ッ
サ
ージ の 実施 時間 が 5分 以 上 1回 ・15分／回 の 文
献が 1件 ずっ で あ っ た。ま た、事 前 に ベ ビ
ーマ ッ
サ
ージ の 勉 強会 や 指 導 を 実 施 者へ
行 っ て い た 文献
1件で あ り、 も う1件 は 記載が な か っ た 。 さ らに 、
手 技 に つ い て は 2 件 と も 詳 細 不 明 で あ り、オ イル
に つ い て は 使用 の 有無 の 記載 が な か っ た文 献 が 1
件 、ス イ
ー トア
ーモ ン ドオ イ ル を使用 し て い た文
献 1件 で あ っ た 。
い ずれ も ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 心 理 的効 果 で は、
ベ ビ ーマ ッ サ
ージ 前後 で 状 態 ・特性 不 安検査 の
「状 態 不 安 」気 分 プロ フ ィ
ール 検査 の 「総得 点」「緊
張 」「抑 うっ 」「怒 り」「疲労」「混 乱 」と対 児感 情 尺
度 の 「回 避 得 点 」が 低 下 し た 。 ま た 、産 後 1 ヶ 月
目か らベ ビ ーマ ッ サ
ージ を開 始 し、産 後 3 ヶ 月 目
で は 実験群 の 方 が 気分 プ ロ フ ィ
ール 検査 の 「抑 う
つ 」「疲 労」が低 下 し、 「活 気」で 上 昇 し た。
ベ ビ ー
マ ッ サ
ージ の精神 的効果 で は 、ベ ビ
ーマ ッ サ ージ
前後 で 唾 液 ア ミ ラ ーゼ 値、脈拍 が 母 子 とも に 低下
し、体温 は母 子 と も に 上昇 し た 。ベ ビ ーマ ッ サ
ー
一 72 一
N 工 工
一Electronlc Llbrary

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ジ に よ り、 母 子 双 方 の 唾液 ア ミ ラ ーゼ 値 の 変 化
率、母 親 の 唾 液 ア ミ ラ
ーゼ 値 と体 幹温 及 び、気
分 プ ロ フ ィ
ール 検査 の 「緊張 」の 変 化 率 に 相 関関
係 が あ っ た。さ らに 、唾液 コ ル チ ゾール 値 の 変化
は 実験群 と対 象 群 で は 有意 な差 は み ら れ な か っ た
（奥村， 松尾 ，2011 ；藤 田， 2003）。
3 ．子ど も の 身体 的効果
母 親 お よ び 子 ど も の 身 体 的 効果 を示 し た 文献
は、 健 康 な 乳 児 を 対象 と し た 1件 で あ っ た 。ベ
ビ ーマ ッ サ
ージ の 実 施 時 間が 約 20分 ／回 で あ り、
事前 に ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 勉 強会や指導 を実施者
へ
行 っ て い た。 また 、手技、 オ イル 使 用 の 有無 の
記載 が な く詳 細 不 明 で あ っ た 。
ベ ビ
ーマ ッ サ
ージ
の 身体 的効果 と し て は 、顔 面 以 外 で は ほ ぼ角層水
分 量 の 測 定数値 は ベ ビ ーマ ッ サ ージ 直後 に 上 昇 し
て い た （山 本，内田 ，小 栗 他，2002 ）。
4 ．子 どもの 発達 と母親の 心理 的 効果
子 どもの 発達 と母親 の 心 理 的効果 を示 し た文献
は 、健 康 な乳 児 を対 象 と し た 1件 で あ っ た。 事前
に ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 勉 強会 や 指 導 を実 施者 へ
行 っ て い たが 、ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 実施 時 間 、手
技、オ イ ル 使 用 の 有 無 の 記 載 が な く詳細 不 明 で
あ っ た 。ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 効果 と して 、 6 ヶ 月
間 タ ッ チ ケ ァ を高頻度で 実施 し た 群 は津守 式 検 査
の 「社会」、K 式 検査 の 「認 知 ・適応」「言語 ・社会」
が 上昇 し、状 態 ・特 性不安検 査 の 「状 態 不 安 」が
低 下 し て い た （斉藤，吉川，飯野 他，2002）。
V ．考 察
1．ベ ビーマ ッ サージの効果
国内の ベ ビ
ーマ ッ サ
ージ の 文献で は 、親 の 心 理
的 ・精神 的 効 果 を示 し た も の 10 件、子 ど もの 精
神 的効果 を示 し た もの 2 件、 子 ども の 身体 的効 果
を示 し た も の 1件 、子 ど も の 発 達 を示 し た も の 1
件で あ っ た。
ベ ビ
ーマ ッ サ
ージ は、親 へ
「児 に 対 し愛着 が 増
す 」「児 の 社会 的 感 情 や 反 応 の 促進 が み ら れ 、子
育 て に 自信 が つ く」「児 に 対 し 肯定的 な感情 が 強
ま る」「母親 の 情 緒 が 安定 す る 」「子 ど も の 反応 を
捉 え や す くな り、その 反 応 が肯 定 的 で あ る と母 親
に満 足 感 を与 え る」「児へ の 否定 的 な感情 の 改善 」
「緊張 の 緩和や ス トレ ス の 低 下 」と い う心 理 的 ・精
神 的効果 を も た ら し た 。 また、子 ど もへ
「緊張 の
緩 和 や ス トレ ス の 低下」と い う精 神 的 効 果 と 「子
ど もの 発 達 を促 進 し、母 親へ の 関わ りを増加 させ
る 」と い う効 果 を も た ら し た 。
以 上 の 事か ら、親子間の 相互作用 が良 い 影 響 を
も た ら し て い る 。育 児 ス ト レ ス が 増加 す る こ と
で 児童虐待 数 が 増加 す る （三 品 ，有本，谷 口 他 ，
2013）、母 親 の 精 神 的健康 と児へ の 愛 着 に は 関連
性 が あ り、 早期 の 愛 着形 成 が 必 要 で あ る （水 野 ，
後藤 2013 ）と 報告 さ れ て い る た め、円滑 に愛 着
が形 成 さ れず、育児ス ト レ ス を抱 い て い る 母 親 へ
の 看護介 入 と し て ベ ビ ーマ ッ サ
ージ は 有効 で あ る
と考 え る。
2 ．ベ ビーマ ッ サ
ージの 方法
ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 方 法 で は 、手 技 に つ い て
は、日本 タ ッ チ ケ ア研 究会、 日本 ア タ ッ チ メ ン ト
育児協会 の 方法 を活 用 して い る と記載 は あ る が 、
ど の 部位か ら、どの 順 序 で 、 どの よ うな 体勢 で 実
施 す るの か な どの 詳細 は 明 ら か とさ れ て い な い 。
実施 時 間で も 5分 以 上 f回 と 10分 ／回 が 1件 ず っ 、
15 分／回 と 約 20分 ！回 が 2 件 ず つ 、詳細 不 明 5 件
で あ り、20 日以 上 か つ 10分1回 以 上 実 施 す る こ
と で 効果が あ る と示 さ れ て い る文 献 もあ る が 、実
施 時間、頻 度、継 続期間 が 明確 に さ れ て い な い 。
また、オ イ ル に つ い て もス イ ー トア ーモ ン ドオ イ
ル を使 用 して い る 文献 1 件、便 用 し て い る が オ イ
ル 名の 記載 が ない 文献 2 件 、使 用 して い な い 文献
1 件 、使 用 の 有無 の 記載が な い 文献 7件 で あ っ た。
ベ ビ ーマ ッ サ
ージ に オ イル を活 用 した ほ うが 効果
的 な の か 、 どの 種類 の オ イル が効 果 なの か ま で は
明確 に さ れ て い な い 。 さ ら に 、事 前 の ベ ビ ーマ ッ
サ
ージ の 勉 強会や 実施者へ の 指導 を実施 して い た
の は 8件 で あ っ た が 、 どの よ うな 内容 な の か 不 明
で あ り、実施 者へ の 方 法 の 統
一が で きて い る の か
定 か で は ない 。
以 上 の 事 か ら、い ずれ の 文献 も ベ ビ
ーマ ッ サ
ー
ジ の 方法 にっ い て 詳細 な記 載 が さ れ て い な か っ
た。 しか し、介入方法 は 特定 の 介入 が特定 の 成果
を引 き起 こ す とい う科学 的な 証拠 を提示 し な けれ
ば い け ない （B s ＆ Grove，2011）とさ れ て い る。
そ の ため 、ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 具体 的な方法 を明
ら か に す る 必要 が あ る。
一 73 一
N 工 工
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日 本小 児 看 護学会 誌 第24 巻第 1号 （2015 ）
VI．結 論
L 親 へ の 心 理 的 ・精神 的 効果 と し て 「愛 着 が
増 す 」「児 の 社会 的感情 や反応 の 促 進 に よ り子育
て に 自信 が つ く」「児へ
の 肯定 的 な感情 の 増強」「児
へ の 否 定 的 な感 情 の 改善」「母親 の 情緒 の 安定」「緊
張 の 緩 和 や ス ト レ ス の 低 下 」「子 ど もの 反応 を 捉
え や す くな り、そ の 反応 が 肯 定 的 で あ る と母親 に
満足 感 を与 え る 」が 明 ら か と さ れ て い る。
2．子 ど も へ の 精神 的効 果 と発 達 へ の 効果 と し
て 「緊張の 緩和 や ス トレ ス の 低下 」「子 ど も の 発達
を促 進 し、母 親 へ の 関わ りの 増加 させ る 」が 明 ら
か とさ れ て い る。
3．い ず れ の 文 献 もベ ビ
ーマ ッ サ
ージ の 方法 が
詳 細 に 記 載 さ れ て い な い 。 母 子 の 愛 着形 成 と育児
ス トレ ス の 看 護介入 と して 効 果 が 得 ら れ る よ う、
今後ベ ビ ーマ ッ サ
ージ の 方法 を明確 に し 、効果 が
得 ら れ る と い う根拠 を 明 らか に す る 必 要 が あ る 。
本 研 究 は 、第 34回 日本 看 護 科 学学 会学術 集会
にて 発 表 （予定 ）の もの に加筆修正 し た。
文 献
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