SlideShare une entreprise Scribd logo
1  sur  41
Télécharger pour lire hors ligne
大会運営支援サービス
SCORERA - スコアラ –
あなたの大会をスマートに - MAKE SMART FOR YOUR COMPETITION -
を作ってみた
名前:山本 真也( Shinya Yamamoto )
肩書:株式会社ShareDan 代表取締役社長
NPO法人日本合気道協会 理事
経歴
2009年~2015年
社会保障関連の出版社で6年間、WEBディレクターとして活動。
2015年~ 2017年
日本合気道協会の理事に就任。フリーランスのフロントエンドエンジニアとして独立。
2017年~現在
株式会社ShareDan(https://www.sharedan.co.jp/)を設立。
SCORERAを作っている人
自己紹介
2
3
1.SCORERAって何?
2.Angular4×Firebase
3.技術の選定と構築
4.一人でサービスを作る
4
1.SCORERAって何?
2.Angular4×Firebase
3.技術の選定と構築
4.一人でサービスを作る
みんなで集まって大会やろうか…
5
やるからには、いい大会にしたい!
6
でも、大会運営って大変だ・・・
大会要項
作って…
対戦表
作って…
エントリー
やって…
7
もっと簡単に
いい大会できないかな…
8
2.エントリ管理1.集客 3.結果管理
9
要項と連絡 受付と管理 リアルタイム共有
SCORERA って何?
SCORERAなら大会がスマートになる!
10
• 2017年9月1日リリース
(秋田国際合気道大会で初利用)
• WEBブラウザに対応
(デスクトップ、スマホで利用可)
• 現在は紹介案件のみ対応
• https://aps.scorera.net
SCORERA って何?
SCORERAの情報
11
1.SCORERAって何?
2.Angular4×Firebase
3.技術の選定と構築
4.一人でサービスを作る
Angular4×Firebase
Angularって?
• Google謹製のJavaScriptフレームワーク
• 2016年9月にver2、2017年3月にver4が
リリースされた
• コンポーネント志向、リアクティブプログ
ラミング、SSR、TypeScript標準対応など、
モダンなWEB技術がてんこもり
• https://angular.io/
12
Angular4×Firebase
Angular-cliで簡単環境構築
13
1. ターミナルを開く
2. npm install -g @angular/cli
3. ng new PROJECT-NAME
4. ng serve
Angular4×Firebase
Angular-cliで簡単環境構築
14
1. ターミナルを開く
2. npm install -g @angular/cli
3. ng new PROJECT-NAME
4. ng serve
これだけで動作確認ができる!
Angular4×Firebase
Firebaseとは?
• 2014年後半にGoogleに買収されたmBaaS
• WEBアプリ、ネイティブアプリに必要な機
能が揃っている
• 開発期間は無料で使用可能
• Androidのpush通知には必須
• https://firebase.google.com/
15
Angular4×Firebase
SCORERAで使っている機能
Realtime Database
アプリデータを瞬時に保存および同期
認証
ユーザーを簡単かつ安全に認証
Cloud Storage
Google と同じ規模でファイルを保存、配信
Cloud Functions
サーバーを管理せずに、モバイルのバックエンド コードを実行
Hosting
ウェブアプリ資産をすばやく安全に配信
16
バックエンドエンジニアが
いなくても、
アプリが作れる!
Angular4×Firebase
SCORERAで使っている機能
Realtime Database
アプリデータを瞬時に保存および同期
認証
ユーザーを簡単かつ安全に認証
Cloud Storage
Google と同じ規模でファイルを保存、配信
Cloud Functions
サーバーを管理せずに、モバイルのバックエンド コードを実行
Hosting
ウェブアプリ資産をすばやく安全に配信
17
バックエンドエンジニアが
いなくても、
アプリが作れる!
(知識はあったほう方がいいけど)
18
様々や!
19
様々や!
にも訳があって。
20
1.SCORERAって何?
2.Angular4×Firebase
3.技術の選定と構築
4.一人でサービスを作る
• 開発者が一人なので、開発工数は少しでも少なくしたい。
• 少しでも多くの人をユーザーにする必要があるため、WEBアプリを
前提とする。(ネイティブアプリは工数が大きくなるので、導入す
るなら将来的に)
• できるだけライブラリ依存の不具合は避けたい。
• すぐに廃れてしまいそうなライブラリは避けたい。
21
技術の選定と構築
技術選定の方針
• 開発者が一人なので、開発工数は少しでも少なくしたい。
• 少しでも多くの人をユーザーにする必要があるため、WEBアプリを
前提とする。(ネイティブアプリは工数が大きくなるので、導入す
るなら将来的に)
• できるだけライブラリ依存の不具合は避けたい。
• すぐに廃れてしまいそうなライブラリは避けたい。
• お金はかけたくない。←重要
22
技術の選定と構築
技術選定の方針
技術の選定と構築
今はフロントエンド戦国時代
• ここ数年、WEB技術に関連する
ライブラリの進化が激しい
• 去年流行っていたライブラリが、
今年使えなくなることもありうる。
• ライブラリの選定は、
慎重に行う必要がある
23
技術の選定と構築
今はフロントエンド戦国時代
24
2016年くらいまで使われてた
2015年くらいまで使われてた
• ここ数年、WEB技術に関連する
ライブラリの進化が激しい
• 去年流行っていたライブラリが、
今年使えなくなることもありうる。
• ライブラリの選定は、
慎重に行う必要がある
技術の選定と構築
SCORERAで使っているライブラリ
25
こんな感じ
• npmでライブラリを管理している。
• 第三者が作成したライブラリを入れ
るたびに、不具合が発生するリスク
が高まる。
• 採用するライブラリはなるべく少な
く、互換性が保証されているものだ
けにしたい。
26
技術の選定と構築
SCORERAで使っているライブラリ
• npmでライブラリを管理している。
• 第三者が作成したライブラリを入れ
るたびに、不具合が発生するリスク
が高まる。
• 採用するライブラリはなるべく少な
く、互換性が保証されているものだ
けにしたい。
27
技術の選定と構築
SCORERAで使っているライブラリ
に乗ってみよう!
28
技術の選定と構築
開発にかかった期間
項目 内訳 所要期間
企画 要件定義
技術選定 技術検証含む
開発 モック作成
Firebase構築
統合
テスト 統合テスト
公開作業 公開から最終テスト
合計
29
技術の選定と構築
開発にかかった期間
項目 内訳 所要期間
企画 要件定義 2か月(2016年9月~11月)
技術選定 技術検証含む 2か月(2016年12月~翌2月)
開発 モック作成 3か月(2017年2月~5月)
Firebase構築 3か月(2017年5月~7月)
統合 4か月(2017年5月~8月)
テスト 統合テスト 10日くらい(2017年8月)
公開作業 公開から最終テスト 2日くらい(2017年8月)
合計 12か月(2016年9月~2017年8月)
30
技術の選定と構築
開発にかかった費用
項目 内訳 費用
ドメイン費用 お名前.com
サーバー費用 Firebase
開発工数 バックエンド
フロントエンド
デザイン
テスト 友人に依頼
雑費 githubとか諸々
合計
31
技術の選定と構築
開発にかかった費用
項目 内訳 費用
ドメイン費用 お名前.com 1,000円
サーバー費用 Firebase 5,000円(設定上手くやれば0でいけた…)
開発工数 バックエンド 0円
フロントエンド 0円
デザイン 15,000円(素材代)
テスト 友人に依頼 8,000円
雑費 githubとか諸々 40,000円くらい
合計 70,000円くらい
32
技術の選定と構築
開発にかかった費用
項目 内訳 費用
ドメイン費用 お名前.com 1,000円
サーバー費用 Firebase 5,000円(設定上手くやれば0でいけた…)
開発工数 バックエンド 0円
フロントエンド 0円
デザイン 15,000円(素材代)
テスト 友人に依頼 8,000円
雑費 githubとか諸々 40,000円くらい
合計 70,000円くらい
開発費用は10万円以内!…だけど
33
技術の選定と構築
サービス構築にかかった費用
項目 内訳 費用
賞状用紙 100枚
利用規約作成 弁護士にスクラッチで依頼
会社設立費用 登記費用
行政書士
税理士
ドメイン費用(co.jp) お名前.com
人件費 自分が動いた分
合計
34
技術の選定と構築
サービス構築にかかった費用
項目 内訳 費用
賞状用紙 100枚 3,000円
利用規約作成 弁護士にスクラッチで依頼 300,000円
会社設立費用 登記費用 200,000円
行政書士 50,000円
税理士 30,000円
ドメイン費用(co.jp) お名前.com 3,000円
人件費 自分が動いた分 やる気12か月分
合計 586,000円+やる気
35
1.SCORERAって何?
2.Angular4×Firebase
3.技術の選定と構築
4.一人でサービスを作る
• 開発現場は家→カフェ→コワーキングの
ループ(ずっと家は無理でした…)
• 週5回常駐の受託案件+夜と週末に開発
→最後の3か月は週3回常駐に変更
• 基本寝不足。
• 常駐している間も、隙あらば勉強する。
36
一人でサービスを作る
サービスを作っていた環境
• 開発現場は家→カフェ→コワーキングの
ループ(ずっと家は無理でした…)
• 週5回常駐の受託案件+夜と週末に開発
→最後の3か月は週3回常駐に変更
• 基本寝不足。
• 常駐している間も、隙あらば勉強する。
• とにかく時間が足りない。
37
一人でサービスを作る
サービスを作っていた環境
• 常駐の受託案件だけで、十分生活はできる。
→このままでいいかとなる。
• やる気が継続したのは顧客がいたから。
→途中で投げ出すわけにはいかなかった。
• 大会の開催日が決まっているので、
「間に合いませんでした」は通用しない。
38
一人でサービスを作る
顧客をつけて自分を追い込む
• 常駐の受託案件だけで、十分生活はできる。
→このままでいいかとなる。
• やる気が継続したのは顧客がいたから。
→途中で投げ出すわけにはいかなかった。
• 大会の開催日が決まっているので、
「間に合いませんでした」は通用しない。
→最後の3か月は超必死。一気に進んだ。
39
一人でサービスを作る
顧客をつけて自分を追い込む
• サービスの質を上げることに注力。
→営業は二の次。テストをひたすら書く。
• PWAの機能を実装していく。
→今、波が来ているので先に実装しておく。
• 早く一人雇えるくらいの収益を確保する
→ずっと一人で作り続けるのはつらい。
40
一人でサービスを作る
これからの課題
ご清聴ありがとうございました!
41

Contenu connexe

Similaire à 大会運営サービス「SCORERA(スコアラ)」を作ってみた

「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
Rie Fujii
 

Similaire à 大会運営サービス「SCORERA(スコアラ)」を作ってみた (20)

大規模Redisサーバ縮小化の戦い
大規模Redisサーバ縮小化の戦い大規模Redisサーバ縮小化の戦い
大規模Redisサーバ縮小化の戦い
 
シン・コラボレーション
シン・コラボレーションシン・コラボレーション
シン・コラボレーション
 
WordPressの進化とWordPress名古屋コミュニティの進化
WordPressの進化とWordPress名古屋コミュニティの進化WordPressの進化とWordPress名古屋コミュニティの進化
WordPressの進化とWordPress名古屋コミュニティの進化
 
ビッグデータを活用して、サービスを成長させる技術 先生:古賀 亘
ビッグデータを活用して、サービスを成長させる技術 先生:古賀 亘ビッグデータを活用して、サービスを成長させる技術 先生:古賀 亘
ビッグデータを活用して、サービスを成長させる技術 先生:古賀 亘
 
機械学習ベースの自動プレイエージェントを用いたバランス設計効率化の追求
機械学習ベースの自動プレイエージェントを用いたバランス設計効率化の追求機械学習ベースの自動プレイエージェントを用いたバランス設計効率化の追求
機械学習ベースの自動プレイエージェントを用いたバランス設計効率化の追求
 
Eスポーツ産業におけるスポンサーシップ
Eスポーツ産業におけるスポンサーシップEスポーツ産業におけるスポンサーシップ
Eスポーツ産業におけるスポンサーシップ
 

入社4ヶ月 新入りPdMの取り組み

入社4ヶ月 新入りPdMの取り組み
入社4ヶ月 新入りPdMの取り組み

入社4ヶ月 新入りPdMの取り組み
 
SharePointとAzure Functionsを組み合わせた マルチクラウドなサーバーレスアーキテクチャの展開方法 Japan share poin...
SharePointとAzure Functionsを組み合わせた マルチクラウドなサーバーレスアーキテクチャの展開方法 Japan share poin...SharePointとAzure Functionsを組み合わせた マルチクラウドなサーバーレスアーキテクチャの展開方法 Japan share poin...
SharePointとAzure Functionsを組み合わせた マルチクラウドなサーバーレスアーキテクチャの展開方法 Japan share poin...
 
競合とは何か -学ぶとところ・学ばないところ-
競合とは何か -学ぶとところ・学ばないところ-競合とは何か -学ぶとところ・学ばないところ-
競合とは何か -学ぶとところ・学ばないところ-
 
第6回jduc勉強会 dynamics 365 新機能 外部apiと連携できる仮想エンティティの活用方法
第6回jduc勉強会 dynamics 365 新機能 外部apiと連携できる仮想エンティティの活用方法第6回jduc勉強会 dynamics 365 新機能 外部apiと連携できる仮想エンティティの活用方法
第6回jduc勉強会 dynamics 365 新機能 外部apiと連携できる仮想エンティティの活用方法
 
Google HomeとSharePointを連携させてみた! 第8回 jpsps share pointoffice365名古屋分科勉強会 at ge...
Google HomeとSharePointを連携させてみた!  第8回 jpsps share pointoffice365名古屋分科勉強会 at ge...Google HomeとSharePointを連携させてみた!  第8回 jpsps share pointoffice365名古屋分科勉強会 at ge...
Google HomeとSharePointを連携させてみた! 第8回 jpsps share pointoffice365名古屋分科勉強会 at ge...
 
「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
「Webディレクションの教科書のご紹介」@田口真行さん主催 webディレクター向けセミナーイベント 
 
カスタマーサポートだからこそ提供できる価値とは?(CS Night -ネット企業のカスタマーサポート戦略を考えよう! -)
カスタマーサポートだからこそ提供できる価値とは?(CS Night -ネット企業のカスタマーサポート戦略を考えよう! -)カスタマーサポートだからこそ提供できる価値とは?(CS Night -ネット企業のカスタマーサポート戦略を考えよう! -)
カスタマーサポートだからこそ提供できる価値とは?(CS Night -ネット企業のカスタマーサポート戦略を考えよう! -)
 
UX JAM 17 LT資料 EPARK 高松 建太郎
UX JAM 17 LT資料 EPARK 高松 建太郎UX JAM 17 LT資料 EPARK 高松 建太郎
UX JAM 17 LT資料 EPARK 高松 建太郎
 
Sap inside track2019tokyo_d3-caa-dev04_sap-graph
Sap inside track2019tokyo_d3-caa-dev04_sap-graphSap inside track2019tokyo_d3-caa-dev04_sap-graph
Sap inside track2019tokyo_d3-caa-dev04_sap-graph
 
Jbug福岡#3 Backlogを活用したシェアオフィス管理
Jbug福岡#3 Backlogを活用したシェアオフィス管理Jbug福岡#3 Backlogを活用したシェアオフィス管理
Jbug福岡#3 Backlogを活用したシェアオフィス管理
 
SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動における、リモート x モブ実践
SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動における、リモート x モブ実践SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動における、リモート x モブ実践
SCRUMMASTER THE BOOK翻訳活動における、リモート x モブ実践
 
スタートアップのためのリアルなブランド戦略 先生:山口 義宏・菅原 敬
スタートアップのためのリアルなブランド戦略 先生:山口 義宏・菅原 敬スタートアップのためのリアルなブランド戦略 先生:山口 義宏・菅原 敬
スタートアップのためのリアルなブランド戦略 先生:山口 義宏・菅原 敬
 
Zeeble Seminar 201306(後半)
Zeeble Seminar 201306(後半)Zeeble Seminar 201306(後半)
Zeeble Seminar 201306(後半)
 
if-up 2019 | A4. 「進化し続けるプロダクトを作るための開発チーム」
if-up 2019 | A4. 「進化し続けるプロダクトを作るための開発チーム」if-up 2019 | A4. 「進化し続けるプロダクトを作るための開発チーム」
if-up 2019 | A4. 「進化し続けるプロダクトを作るための開発チーム」
 

大会運営サービス「SCORERA(スコアラ)」を作ってみた