1. FLOSSとフリーカルチャーの流れ
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Tatsuki Sugiura <sugi@nemui.org>
5. リチャード・M・ストールマン
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1971年 MIT AI 研でプログラムのソー
スを公開し、誰でも改良できるという
ハッカー文化を体験する
●
その後のソフトウェアの秘匿化、商業
化や、独占的な環境に反対
●
1983年、Unix 環境全てを自由なソフト
ウェアとして開発する事を目指し、
GNU プロジェクトを発足
●
1985年、自由なソフトウェア環境の発
展をめざしたフリーソフトウェア財団
を設立
6. GNU/フリーソフトウェアの目標
●
ストールマンの語る「自由」
– 0. freedom to run program
誰でも無条件にプログラムを実行する自由 (前提)
– 1. freedom to help yourself
自分でプログラムに機能を追加したり、バグを直すなど、改編
する自由
– 2. freedom to help neighbor
他の人にプログラムを配布する自由
– 3. freedom to help build community
改変したプログラムを共有し、コミュニティを構築する自由
●
DRM、ソフトウェア特許などには完全に反対
●
注意: 無料かどうかは全く関係ない
8. ライセンスの策定
● GNU General Public License (1989)
– コピーレフト、成果物全体(=ソフトウェア的にリンクす
る範囲)に波及、ソースコード公開必須
● GNU GPL v2 (1991)
● GNU LGPL v2 (1991)
– 波及条項を削除したバージョン
● GNU GPL v3 (2007)
– DRM、特許の排除条項を追加
● GNU Affero General Public License v3 (2007)
– オンラインサービス利用者にも GPL と同じ自由を保証
9. GNU GPL を採用するソフトウェア
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Linux カーネル
● GNU Compiler Collection (gcc)
● Emacs
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FLOSS 全体の50%程度
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採用するソフトウェアは減少傾向
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GPL v2 から v3 への移行に難
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マルチライセンス化も進む