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第15回システムイニシアティブ研究会



  ジンギスハーンにマネジメントを学ぶ
  ~プロジェクト思考でイノベーションを・・!~


            2012年6月13日

       於:東京21cクラブ(新丸ビル)

        (株)富士テクノソリューションズ
             浜本 知一
           Copyright : T.Hamamoto            1
= アジェンダ =

0 あなたにとって “プロジェクト” とは?
1 それは、モンゴルではじまった!
2 “ジンギス・ハーン” は、ユーラシア随一のプロマネだった!
3 モンゴルで、わしも考えた!?
4 プロジェクト思考でイノベーションを!

5 プロジェクトを成功させる仕組み!
6 まとめ


             Copyright : T.Hamamoto   2
講師紹介

氏名:浜本 知一(はまもと ともいち)1943年生
1967年 日本揮発油㈱(現・日揮㈱)入社
          エンジニアリング本部・管理室
1986年 プロジェクトマネジメント技術室 課長
1989年 技術業務本部・開発企画部長
1991年 業務本部・情報システム部長
1991年 日揮情報システム㈱ 出向 理事 SMセンター長
2000年         〃              常務取締役
2009年         〃              退職
2010年   ODAのプロジェクトマネジメントの専門家としてモンゴルへ派遣
  〃      「PMI Japan フォーラム」で招待講演実施
2011年 (株)富士テクノソリューションズ 取締役
  〃       プロジェクトマネジメント学会・中部支部シンポジューム 基調講演実施
<その他活動歴>
・(財)エンジニアリング振興協会 ・プロジェクトマネジメント委員会・幹事、スケジュール
分科会長など
・富士通・ファミリ会関東支部長 ・日本オラクルユーザー会(OAUG)・役員
・著 作
  『エンジニアリング・プロジェクトマネジメント用語辞典(重化学工業通信社)』
  『日本企業のEVM実施事例(SuccessⅡ:Zenken)』など共著あり。

                Copyright : T.Hamamoto    3
大陸(大草原)を制圧した
   “ジンギス・ハーンは、
ユーラシア随一のプロマネだった!”
      Copyright : T.Hamamoto   4
0 あなたにとって “プロジェクト” とは?
   Q1⇒あなたは、プロジェクト型人間ですか?
   Q2⇒あなたの仕事の進め方は?
   Q3⇒あなたのマネジメントスタイルは?

 Q4⇒
   あなたの契約力(リテラシー)は?
  次の問いに正(○)、否(×)で答えなさい。
   □ 契約書は形式的に交わし、実際は話し合いで進める方が良い
   □ 契約書に署名捺印しない限り、契約は成立しない
   □ 契約相手の企業が倒産すれば、契約書は常に白紙に戻る
   □ 「契約書」か、「覚書」か、タイトルで効力が変わる
   □ 「仮契約書」は、「本契約書」の時ほど真剣に検討する必要はない
   □ 捨印は、後で修正しやすいように、なるべく多く押す方が良い
               「ビジネスパーソンのための契約の教科書」 福井健策著から
                 Copyright : T.Hamamoto   5
1 それは、モンゴルではじまった!!

圧倒される向学心
     ・・2010年1月~2月:ODA専門家派遣事業で派遣!
講演概要
 ● プロジェクトマネジメントに関心が高い!
   ・ナショナル・プロジェクトの急増
   ・外国資本による投資プロジェクトの増大
   ・経営環境(合弁事業の増大など)の複雑化
 ● 予想以上の反響!
  ・14回(受講者:370名)におよぶ講演回数
    ① 大学、国家機関
    ② 銀行、一般企業
                                          ~~皆真面目で、勉強熱心! ~~
    ③ 一般公開セミナー
  ・Webやテレビでも紹介される
   口コミで参加者殺到・・再度来蒙の要請あり、快諾!
 ● 受講者は、皆真面目で、勉強熱心!
   必ず質問事項を持って講演に参加している。どの会場でも講演終了後居残って
   自分の疑問点、課題について質問してくる・・旺盛な質問力に圧倒される!!
   ・・・質疑応答が2時間にも及んだこともあった。
   ⇒日本人にない質問力      Copyright : T.Hamamoto                  6
    。
2 “ジンギス・ハーン” は、ユーラシア随一のプロマネだった!”

ジンギス・ハーンは、実は“凡庸な人”だった!
 しかし、モンゴル高原を征服していく過程で、構想力を磨き、
人心掌握・人望を蓄え、政治力・統率力(マネジメント力)を
身につけて、短期間で人種、言語、文化、宗教を超えた地球
規模の広大な帝国を構築した。
  ・ 斬新で卓越した構想力(初めて世界を認識した人)
  ・人種を超えた対人関係の巧みさ(人心掌握力)
  ・その構想を実現・実施させるマネジメント力
 それは、現代のプロジェクトマネジメントの思想と手法に酷似していた。
  ●ジンギス・コンセプト
  ・・8つの管理手法(次ページ参照)
  ●モンゴル・システム
  ・・戦時だけでなく、平時の政治・行政にも綿密な先進的各種制度を確
    立し、それを自ら実践し、子孫、配下の者に徹底的に教育・伝承して
    モンゴル帝国を確立し維持する基盤となるシステムとした。
“ユーラシア随一、いや史上最大のプロマネ”だった!
               Copyright : T.Hamamoto   7
ジンギス・ハーンのマネジメント
ジンギス・ハーンの地球規模の一大グローバル国家の建設と
その運営・管理を支える主な考え方(コンセプト)は?!
⇒現代のプロジェクトマネジメント体系に通ずるものである!
                  目的の単純化
                                            適材の適所
   主君への忠誠 心                                  登用


情報重視/
文書主義
            ジンギス・コンセプト                        命令必行・約束厳守


                                           物資調達・輸送
     現場主義                                   の兵站能力
モンゴル帝国を確立し維持
              絶対王政的組織
する基盤となるシステムとした。

   モンゴル・システム=モンゴル帝国の統治
                  Copyright : T.Hamamoto             8
ジンギス・ハーンのマネジメントを考察する
ジンギス・ハーンのマネジメントの考え方(コンセプト)を現代の
プロジェクトマネジメントのそれと比較し考察してみた!

① 目的の単純化 ⇒プロジェクト・ゴール
 ・目的・目標を具体的に分り易く指示した。
 ・常に、次の計画(遠征、攻略する敵(地)と時期)を設定して、それを
  関係者(配下の者)に認識させ、周到な準備(装備の充実、物資の蓄積、
  情報の収集)をさせていた。

② 主君に対する忠誠 心⇒ プロジェクトマネジャー制
 ・親族・氏族の習慣よりも、ハーンの命令と軍律を優先し、主君の権威と
  権限を示した・・違反者、反乱者には、見せしめに厳罰を課した
 ・戦時に信頼と意思の疎通が図れ、存分の働きが可能なように、平時
  (日頃)は人種・宗教を超えた対人関係と信頼関係の形成に腐心した

            Copyright : T.Hamamoto   9
③ 命令必行・約束厳守          ⇒プロジェクト憲章
・命令権者はただ一人、一度決めたことはめったに変えない
・命令は、単純明快(伝令を覚え易い韻文で)・・ドキュメント主義


④ 絶対王政的な組織       ⇒プロジェクト・チーム制
・千戸制:十進法による軍事組織の編成 ・・ WBS法による任務の仕分け
・功臣達を「千人隊長:千戸長」として任命し、1000人の兵士を束ねさせた
 それは、1000人の兵士の家族(1000戸)をも統括することを意味した
・民衆は、従来の部族・氏族などでなく、ジンギス・ハーンを頂点とした
 ピラミッド型で再編され,命令が被支配層の末端まで行きわたる指揮
 命令系統の一本化と君主との主従関係の明確化が図れた
・また、平時の遊牧生活と戦時の軍事がきわめてよくリンクした組織であった
・千戸隊は95戸あり、それがモンゴル帝国の社会全体を直接支配可能な
 体制造りを行った・・総兵力:95,000人。
・千戸制は、占領、確保した領地、隷属民を分配するベースにもなった

             Copyright : T.Hamamoto   10
⑤ 情報重視/文書主義
  ⇒コミュニケーション/レポーティング
・狼煙(のろし)、馬による伝令(駅制伝度:馬が一日入りきる距離ごとに)
・平時の諜報員活用を重視
・文書主義(モンゴル語をペルシャ文字で標記 し情報の収集・伝達)
・印璽(印鑑)による命令のオーソライズを実施

⑥ 物資調達・輸送の兵站能力
  ⇒ロジスティックス/リソースマネジメント
・遠征時の兵士一人に馬5,6頭、羊:10頭以上、大小の剣、槍、
 弓矢:遠距離用72本、接近戦用3本を常備
 物資は、後方部隊である家族による支援部隊:駱駝、幌馬車で輸送した
・現地調達主義・・何処に何がどれだけあるかの情報を常に収集・整理
・馬は戦闘機、羊・山羊は歩く食糧庫、駱駝はパワフルな輸送機
・千戸隊・数隊が同時に移動することになると、その占有面積は
 関東平野に匹敵するほどの規模である
 ・・このロジスティックスを巧みに実践したことによって、誰も実現出来な
   かったユーラシアのほとんどを占める「大モンゴル帝国」が実現できた
              ght : T.Hamamoto
⑦ 現場主義 ⇒フィードフォワード・マネジメント
            /リスポンシビリティ・マトリックス
・ジンギス・ハーンは侵攻・遠征時には、自ら出陣し前線の近くに
 身を置いて陣頭指揮をおこなった。
・現場への権限移譲(時々刻々変化する現場状況に合わせた対応)
・「攻めるときは自分で考えよ!それができない者は死すべし・・!」
   は、有名な言葉である。

⑧ 適材の適所登用 ⇒チーム・ビルディング/
                       プロジェクトチーム
・適材の適所配置(漢人、トルコ人、ペルシャ人など異民族の優秀な
 人材(専門家)を登用し、政府の中枢で、活躍
 ・・鎮海、タタトンガ、耶律楚材など
・ジンギス・ハーンが期待する人材・資質観:
 『他人よりも体力にすぐれ、飢えや渇きを感じない者は、部下の苦難を
  理解できず、戦闘力を浪費してしまう。 このような人物は指揮官
  (リーダ)に向かない』 ・・・第二代:オゴディ・ハーンの選出。

            Copyright : T.Hamamoto   のせんしゅつ12
3 モンゴルで、わしも考えた!?

変わる社会環境・企業環境
・・グローバル化・少子高齢化・東日本大震災・世界同時金融危機
  ⇒時代は大激変(価値観の多様化)!!新しい価値観(発想・意識)
    の転換への移行期にある ⇒ “自己啓発”が焦眉の急!

 『われわれはどこから来たのか?
      われわれは何者か ?
           われわれはどこへ行くのか? 』




              Copyright : T.Hamamoto   ポール・ゴーギャン(仏)   13
人口オーナス(負担、重荷)・・少子高齢化現象
  (千人)
                               人口構成の変化の展望
140,000                              2004年                                      2007年
                                      12,779万人                                   12,769万人
                                     (人口のピーク)                                   *高齢化率21.5%
120,000
             1945年                                                65歳以上人口
100,000        7,215万人
             (戦争による減少)


 80,000                             1967年
                                     10,020万人
                                    (初めて1億人台へ)                    2046年
 60,000                                                             9,938万人
                    1920年                                         (1億人を下回る)
                      5,596万人
40,000
                    (最初の国勢調査実施)                    15~64歳人口                 2055年
                                                                             8,993万人
                                                                            *高齢化率40.5%
20,000
                               0~14歳人口
         0
             1920    30   40   50   60      70     80    90 2000 10   20   30   40   50 (年)


                                         Copyright : T.Hamamoto                               14
世界競争力ランキングにおける
       日本の位置(1989年~2012年)
  順 0
  位

    5                                     企業のつまずきと立ち往生の要因
        1989-1992年                        ●新興国市場での展開の立遅れ
          第1位                             ●新興国企業の追い上げ
   10
                                          ●政治的不安定性、財政運営の手詰り

   15


   20
                                                                           2012年
   25                                                                      第27位


   30                                                                      途上国への
        1990   92   94   96   98   2000    02      04   06   08   10       転落!?
                                                                       年
                              (失われた20年)
                          Copyright : T.Hamamoto                              15
グロバリゼーション展開           プロジェクトマネジメント力が不可欠な!

大
                                      プロジェクト思考
                  国境なきグローバル事業       で経営を!
        輸 出



輸                                     求められる
出             地域に焦点
                                      マネジメント能力
                                      ① 異国・異地域
                                        での機能運営
                                      ② 異国・地域
                                        での事業経営
    国内に焦点あてた事業        多地域での事業         ③ 地球規模
小                                       での全社経営

    小         海外直接投資              大
                                      グローバルなマインド・
経営資源の投資:                              セットされた若き
 国内に焦点⇒輸 出⇒地域に焦点⇒国境なきグローバル事業        リーダの育成
4 プロジェクト思考でイノベーションを!!
                        ・日本辺境論(下り物尊重)
        日本人の実相          ・島国根性(島嶼(とうしょう)国家)・父権主義
        ● 前例主義          ・出る杭は打たれる ・翻訳至上主義     途上国になり下がる!
        ● 予定調和主義
        ● 臭いものには                日本の風景              一流国からの脱落
          蓋主義                 ● 平和ボケ               ●   バカの壁
        ● 先送り主義
                              ● ぬるま湯               ●   ゆでガエル状態
        ⇒ その場凌ぎの                 ●
                                                   ●   ガラパゴス現象
          ご都合主義!              ● 独りよがり
                                                   ●   外注丸投げ
                              ● ゆとり教育              ●   日本流のメルトダウン
        改革・改善とは!                =草食系               ●   内弁慶(日本NO.1)
守・破・離
       ● Imitation:      Innovation!!                    変革!
ブリコラー    見習う・模造
ジュ    ● Evolution:     ・ディファクト・スタンダード
          進化・発展                             今こそ、
                          のキャッチアップ
       ● Innovation:    ・経営手法のInnovation プロジェクト思考で
 本質の       刷新・革新        ・和魂洋才(日本的経営       イノベーションを
 追求が    ● Revolution:     手法との融合)
 必要
           変革・革命        ⇒新時代の若手リーダの育成! 変革への勇気!
                          Copyright : T.Hamamoto               17
革新(イノベーション)への構図を理解する!                          ・意識改革!
                                               ・リスクへの
                                                 チャレンジ!
             ① プロダクトのイノベション
             ② プロセスのイニベーション                現状打破と新し
                                            い価値の創造!
                  イノベーション                    ・イノベーション宣言
 既存の要素を選択・              ⇒チャレンジ!              ・理念・ミッション
 絞込み結び付ける                                    ・事業目標
                                             ・SWOT分析・PJチーム
                                                        etc
                   キュレーション
常に意識のアンテナを       ⇒新しい編集と創発のプロセス
張り 巡らせて
考え続ける!                                        異質の許容!
                   セレンディピティ
                    ⇒準備の習慣

                   Copyright : T.Hamamoto               18
リスクにチャレンジするには、先ず
リスクにチャレンジ!!                           “自己のバカの壁(5つのリスク)”を
・・プロジェクト思考で、                          克服(意識改革)しなければならない

  グローバルにマッチした意識の変革を!
                              社会・自然現象
バカの壁           インシデント

         金銭的             デインジャ
         リスク                              ディザスタ
   社会的           知的             ペリル
   リスク   個人的     リスク
         リスク                                リスク
                               ハザード
    身体的    感情的
    リスク    リスク
                       コンテンジェンシ
                                          クライシス

          アクシデント
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固定観念の殻(バカの壁)をやぶる
既に、グローバル環境における
 生き残りを掛けた闘争が始まっているのである。
 これまでの運営・管理の考え方や方法(固定観念)を見直し、発想と思
 考を変えて、グローバル環境にマッチした社員の意識の変革と、業務遂
 行の仕方と管理手法を変えていかなければならない。

 ⇒「方法を変えなければ、結果は変わらない!」
                                       ピータ F ドラカー(米)
 ⇒「環境の変化に対応したもののみが生き残る!」
                             チャールス R ダーウイン(英)

● 意識改革!
● 自己啓発!
             プロジェクト型の考え方(思考)
              の導入とその習慣化!!
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5 プロジェクトを成功させる仕組み

プロジェクトを成功させる仕組みは、これだ!

                      ①モチベートの高い                    この人の役割が
                          燃える集団                   大事!職業ではなく
                                                   “生き方”である


   ③成熟した               プロジェクト                   ②モチベートを
    プロジェクトマネジメント                              維持する真の
                      を成功させる
    組織(チーム)                                     プロマネ(リーダ)
                        仕組み!
  個人と組織が
 価値観を共有し、             ④他の3つを生かす
 共に進化する!
                         ツール
                      (情報システムなど)
                       Copyright : T.Hamamoto               21
① モチーベションの高い燃える集団                          インセンティブ:
                                            ①物理的・評価的
                               遣り甲斐の        ②人的 ・理念的
 モチベーション機能                      具体化          ・自己実現的




                           業     績           報      酬
       仕 事 努 力
                                             (目    標)

      ・能 力
      ・役割自覚                                       ・業績評価基準
                  構造創造                 配 慮        ・業績依存型報酬
                  リーダシップ              リーダシップ
 モチベーション
① 内的モチベーション          “任せる”ことによって育てる!
② 外的モチベーション   <職務の構造化と役割の規定化> <良好な人間関係の形成と維持>
               ・特定のタスクを与える     ・個人的問題を助ける
               ・標準的業務のやり方に従うように指導する   ・良い仕事した場合に報われるように気を配る
               ・問題に対して新しいアプローチを提案する   ・上司に良く思われるように努める
               ・何をどうやるべきかを細かに決める      ・すべての部下を平等に扱う

     ●部下個人の期待とその認知度を高め、仕事のモチベートを高めて
      いくところにリーダシップのモティベーション機能が存在する
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② モチベートを維持する真のプロマネ(リーダ)

プロマネとは、
 ●分刻みで異なる相談を受け、指示する人
  ・・引切りなし入ってくる情報に対応し、
    行動する人
 ●困ったときに悩みを相談される人
  ・・自分で考え対処する人
 ●プロジェクトを代表する人
  :最終責任を負う人
  ・・プロジェクトを真摯な姿勢で見極める人
 ⇒プロマネは、職業ではなく
         “生き方”である。
◆プロマネは、常に、現場を見てそれを理解し、
 観察(管理)することが大事!!
                 25%の情報で判断し、
 ・情報の把握   ・・40%
                 実施するために!
 ・人間の指導   ・・40%
 ・現場の実態・行動の監視・観察
          ・・20%
                Copyright : T.Hamamoto   23
③ 成熟したプロジェクトマネジメント組織(企業として)

プロジェクト・マネジメント成熟度(モデル)の向上
                      ・・プロジェクト組織・体制の整備
                      ・企業レベル
                               プロセス改善
           ・組織レベル     での研鑽
           での研鑽      プロセス管理             レベル5:
                                        継続的改善
  ・個人レベル    プロセス定義            レベル4:
  での研鑽               レベル3:    ベンチマー
                              キング
   基礎知識               集約した
                      方法論       フィードバック
            レベル2:
            共通プロセス
                                ・
                                      ・PMO
   レベル1:              ・標準化
                                      ・ナレッジDB
   共通言語               ・マニュアル化
                                      ・PMシステム
                      ・教育

 PMMM:プロジェクト・マンジメントの思想を中心とした一貫プロジェクト
          遂行・管理組織の実現を目指す指標
④ プロジェクトマネジメント・
                    プロジェクトチーム
  ツールの構築・整備
                   プロジェクト
                   マネジャー
                        ●人間力強化
                                     プロジェクト
                         -教育
    専門部門                 -組織(PMMM) マネジメント・オフィス
           ツール          ●ノウハウの見える化    (PMO)
           の構築・          -スタンダード化
           整備!           -マニュアル化
                        ●情報システム化
                         -ナレッジDB
                                       トップ
    協力会社                 -PMシステム    マネジメント
                         -Eラーニング
                                       ステークホルダと
                      顧         客      ツール的に一元化!

                      コンサルタント
              Copyright : T.Hamamoto         25
6 まとめ

 グローバル世界で生き残るために

   ・意識改革
   ・自己啓発

     本気!    ・バカの壁
             を破る!
                                         和魂洋才
           プロジェクト思考             ・リスク対応
            の習慣化!                への準備


                       リスク・リテラシー      ● グローバル
◆ 和魂洋才:
日本的管理法(融通無碍)と欧米的         の向上!           世界で
マネジメント(科学的)の融合が不可欠      PJエンジニアリング! 生き残る!
                Copyright : T.Hamamoto       26
日本的管理法と欧米的マネジメントの融合                        ⇒和魂洋才!
和魂!⇒今こそ、日本人の持ち味を生かす時!!
① KKDH:“KKDHマネジメント?”を生かし切る ⇒ナレジ・マネジメント
  K:経験 ・・過去のデータの整理・活用、 K:勘 ・・ノウハウの共有
  D:度胸 ・・熟慮断行、 H:はったり ・・ネゴシエーション力
② 段取り八分 ⇒プロジェクト・エンジニアリング
  ・プロジェクト基本計画(方針)重視 ・・ベースラインマイルストン・マネジメント
  ・プロジェクトの質は、計画で決まる! ・・見積重視
③ 丁稚(でっち)、弟子入り、守・破・離⇒形式知化、グローバル教育
  ・プロジェクトリーダ(一専多能(T型、π型人間)の体系的育成・確保)
  ・ナレッジマネジメント(知見・経験・ノウハウの蓄積伝承)の推進
  ・擦りこみ、擦り合わせ、組み合わせ教育
④ 報・連・相、根回し ⇒コミュニケーション/レポーティング
  ・“相談優先”のコミュニケーションの確立
  ・“相談”あってはじめて報告、連絡が生きる・・“突然の驚き”からの解放!
  ・事前の主旨の徹底、落とし所の形成(円滑なコミュニケーションのベース)
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洋才! ⇒プロジェクトマネジメントの導入!
● PMの5つのフェーズ                                    PMI:PM知識体系から
  フェーズ-1   フェーズ-2       フェーズ-3                 フェーズ-4   フェーズ-5
  概念・企画    基本設計         詳細設計                   調達・開発・制作 導入・運用


● PMの4つのプロセス ● PMの9つの管理対象領域⇒次ページ
                                                  統合化
立上げ
                                  人間関係             計 画     管理目標
      P:計 画
                                    組 織            スコープ    時 間

 A:是正処置    D :実   行
                                  コミュニ
                                                  調達・制作     コスト
                                  ケーション

                                                            品 質
      C:監視・検証                                      リスク

              終 結!                                        ここに注目!
                      Copyright : T.Hamamoto
PMBOK: 9つの管理対象領域(知識エリア)
                               プロジェクト マネジメント
                                                                            第7章 コスト
第4章 統合化マネジメント          第5章 スコープ・マネジメント              第6章 タイム・マネジメント
                                                                               ・マネジメント
4.1 プロジェクト憲章作成          5.1   スコープ計画               6.1 アクティビティ定義
4.2 プロジェクトスコープ記述書                                                           7.1 コスト見積り
                        5.2   スコープ定義               6.2 アクティビティ順序設定          7.2 コストの予算化
    暫定版作成                                          6.3 アクティビティ資源見積
                        5.3   WBS 作成                                        7.3 コスト・コントロール
4.3 プロジェクトマネジメント計画
                        5.4   スコープ検証               6.4 アクティビティ所要時間
    書作成
4.4 プロジェクト実行の指揮         5.5   スコープ                     見積り
     マネジメント                   ・コントロール              6.5 スケジュール作成
4.5 プロジェクト作業の監視                                    6.6 スケジュール
     コントロール                                            ・コントロール
4.6 統合変更管理
4.7 プロジェクト終結


第8章 品質        第9章 人的資源(組織)       第10章 コミュニケーショ 第11章 リスク                      第12章 調達・制作
   マネジメント         マネジメント             ン・マネジメント       ・マネジメント                      マネジメント

                 9.1 人的資源計画                                11.1 リスクマネジメント
                                 10.1 コミュニケーション                              12.1   購入取得計画
8.1 品質計画                                                        計画
                 9.2 プロジェクトチーム       計画                                      12.2   契約計画
8.2 品質保証
                     の編成         10.2 情報配布                 11.2 リスク識別
8.3 品質管理                                                                     12.3   納入社回答依頼
                 9.3 プロジェクトチーム   10.3 実績報告                 11.3 定性的リスク分析
                                                                             12.4   納入者選定
                     メンバーの育成     10.4 ステークホルダー             11.4 定量的リスク分析
                                     マネジメント                                  12.5   契約管理
                 9.4 プロジェクトチーム                             11.5 リスク対応計画
                                                                             12.6   契約終結
                     のマネジメント                               11.6 リスクの監視コント
                                                               ロール

                                  Copyright : T.Hamamoto                                 29
プロジェクト思考の導入と
      経営環境(4C)への対応!                        プロジェクトマネジメント体制の整備
                                              ① モチベーションの高揚
 ・BRICSの台頭                                    ② 真のプロマネ(リーダ)の
                     Customer                    育成・確保
 ・TPPへの対応                                     ③ 効果的実施体制(組織)の
 ・少子・高齢化問題           (顧客)の変化                     整備
 ・東日本大震災                                      ④   ツールの整備!

                    Competitor
 大激変!               (競争相手)の変化                       今こそ、
●人口オーナス                                           プロジェクト思考
●グローバル化              Co-oporator                   の導入を!
●東日本大震災              (協力者)の変化
                                                     経験と勘の
                                                   マネジメントからの
                                                      脱却
                      Company
Innovation・・          (自社)の改革
                                                   PMキーテクノロジー
                                                   (定石)の習得!!
現状打破と新しい価値
    !
の創造への意欲!
                 和魂洋才                     グローバル時代の
          (日本的経営手法との融合)
                 Copyright : T.Hamamoto
                                           マネジメント・プロトコル 30
グローバル世界で生き残るために!

           『 本 気 』
                                 後藤 静香
            本気ですれば
             たいていの事はできる
               本気ですれば
               なんでも面白い
                                         ● 意識改革!
プロジェクト思考で   本気でしていると
イノベーションを! だれかが助けてくれる                    ● 自己啓発!
            人間を幸福にするために
           本気ではたらいているものは
               みんな幸福で
                みんなえらい

               (注) “『権威(善本社)”から抜粋
                   後藤 静香(ごとうしずか)
                   大分県出身:教育者/詩人
                Copyright : T.Hamamoto         31
おわり
ご清聴ありがとうございました!

(株)富士テクノソリューションズ 取締役
    INI Co.,Ltd. Adviser

  浜本 知一(Tomoichi Hamamoto)
メールアドレス:taeht418@gf7.so-net.ne.jp




          Copyright : T.Hamamoto    32

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  • 1. <配付用 > 第15回システムイニシアティブ研究会 ジンギスハーンにマネジメントを学ぶ ~プロジェクト思考でイノベーションを・・!~ 2012年6月13日 於:東京21cクラブ(新丸ビル) (株)富士テクノソリューションズ 浜本 知一 Copyright : T.Hamamoto 1
  • 2. = アジェンダ = 0 あなたにとって “プロジェクト” とは? 1 それは、モンゴルではじまった! 2 “ジンギス・ハーン” は、ユーラシア随一のプロマネだった! 3 モンゴルで、わしも考えた!? 4 プロジェクト思考でイノベーションを! 5 プロジェクトを成功させる仕組み! 6 まとめ Copyright : T.Hamamoto 2
  • 3. 講師紹介 氏名:浜本 知一(はまもと ともいち)1943年生 1967年 日本揮発油㈱(現・日揮㈱)入社 エンジニアリング本部・管理室 1986年 プロジェクトマネジメント技術室 課長 1989年 技術業務本部・開発企画部長 1991年 業務本部・情報システム部長 1991年 日揮情報システム㈱ 出向 理事 SMセンター長 2000年 〃 常務取締役 2009年 〃 退職 2010年 ODAのプロジェクトマネジメントの専門家としてモンゴルへ派遣 〃 「PMI Japan フォーラム」で招待講演実施 2011年 (株)富士テクノソリューションズ 取締役 〃 プロジェクトマネジメント学会・中部支部シンポジューム 基調講演実施 <その他活動歴> ・(財)エンジニアリング振興協会 ・プロジェクトマネジメント委員会・幹事、スケジュール 分科会長など ・富士通・ファミリ会関東支部長 ・日本オラクルユーザー会(OAUG)・役員 ・著 作 『エンジニアリング・プロジェクトマネジメント用語辞典(重化学工業通信社)』 『日本企業のEVM実施事例(SuccessⅡ:Zenken)』など共著あり。 Copyright : T.Hamamoto 3
  • 4. 大陸(大草原)を制圧した “ジンギス・ハーンは、 ユーラシア随一のプロマネだった!” Copyright : T.Hamamoto 4
  • 5. 0 あなたにとって “プロジェクト” とは? Q1⇒あなたは、プロジェクト型人間ですか? Q2⇒あなたの仕事の進め方は? Q3⇒あなたのマネジメントスタイルは? Q4⇒ あなたの契約力(リテラシー)は? 次の問いに正(○)、否(×)で答えなさい。 □ 契約書は形式的に交わし、実際は話し合いで進める方が良い □ 契約書に署名捺印しない限り、契約は成立しない □ 契約相手の企業が倒産すれば、契約書は常に白紙に戻る □ 「契約書」か、「覚書」か、タイトルで効力が変わる □ 「仮契約書」は、「本契約書」の時ほど真剣に検討する必要はない □ 捨印は、後で修正しやすいように、なるべく多く押す方が良い 「ビジネスパーソンのための契約の教科書」 福井健策著から Copyright : T.Hamamoto 5
  • 6. 1 それは、モンゴルではじまった!! 圧倒される向学心 ・・2010年1月~2月:ODA専門家派遣事業で派遣! 講演概要 ● プロジェクトマネジメントに関心が高い! ・ナショナル・プロジェクトの急増 ・外国資本による投資プロジェクトの増大 ・経営環境(合弁事業の増大など)の複雑化 ● 予想以上の反響! ・14回(受講者:370名)におよぶ講演回数 ① 大学、国家機関 ② 銀行、一般企業 ~~皆真面目で、勉強熱心! ~~ ③ 一般公開セミナー ・Webやテレビでも紹介される 口コミで参加者殺到・・再度来蒙の要請あり、快諾! ● 受講者は、皆真面目で、勉強熱心! 必ず質問事項を持って講演に参加している。どの会場でも講演終了後居残って 自分の疑問点、課題について質問してくる・・旺盛な質問力に圧倒される!! ・・・質疑応答が2時間にも及んだこともあった。 ⇒日本人にない質問力 Copyright : T.Hamamoto 6 。
  • 7. 2 “ジンギス・ハーン” は、ユーラシア随一のプロマネだった!” ジンギス・ハーンは、実は“凡庸な人”だった! しかし、モンゴル高原を征服していく過程で、構想力を磨き、 人心掌握・人望を蓄え、政治力・統率力(マネジメント力)を 身につけて、短期間で人種、言語、文化、宗教を超えた地球 規模の広大な帝国を構築した。 ・ 斬新で卓越した構想力(初めて世界を認識した人) ・人種を超えた対人関係の巧みさ(人心掌握力) ・その構想を実現・実施させるマネジメント力 それは、現代のプロジェクトマネジメントの思想と手法に酷似していた。 ●ジンギス・コンセプト ・・8つの管理手法(次ページ参照) ●モンゴル・システム ・・戦時だけでなく、平時の政治・行政にも綿密な先進的各種制度を確 立し、それを自ら実践し、子孫、配下の者に徹底的に教育・伝承して モンゴル帝国を確立し維持する基盤となるシステムとした。 “ユーラシア随一、いや史上最大のプロマネ”だった! Copyright : T.Hamamoto 7
  • 8. ジンギス・ハーンのマネジメント ジンギス・ハーンの地球規模の一大グローバル国家の建設と その運営・管理を支える主な考え方(コンセプト)は?! ⇒現代のプロジェクトマネジメント体系に通ずるものである! 目的の単純化 適材の適所 主君への忠誠 心 登用 情報重視/ 文書主義 ジンギス・コンセプト 命令必行・約束厳守 物資調達・輸送 現場主義 の兵站能力 モンゴル帝国を確立し維持 絶対王政的組織 する基盤となるシステムとした。 モンゴル・システム=モンゴル帝国の統治 Copyright : T.Hamamoto 8
  • 9. ジンギス・ハーンのマネジメントを考察する ジンギス・ハーンのマネジメントの考え方(コンセプト)を現代の プロジェクトマネジメントのそれと比較し考察してみた! ① 目的の単純化 ⇒プロジェクト・ゴール ・目的・目標を具体的に分り易く指示した。 ・常に、次の計画(遠征、攻略する敵(地)と時期)を設定して、それを 関係者(配下の者)に認識させ、周到な準備(装備の充実、物資の蓄積、 情報の収集)をさせていた。 ② 主君に対する忠誠 心⇒ プロジェクトマネジャー制 ・親族・氏族の習慣よりも、ハーンの命令と軍律を優先し、主君の権威と 権限を示した・・違反者、反乱者には、見せしめに厳罰を課した ・戦時に信頼と意思の疎通が図れ、存分の働きが可能なように、平時 (日頃)は人種・宗教を超えた対人関係と信頼関係の形成に腐心した Copyright : T.Hamamoto 9
  • 10. ③ 命令必行・約束厳守 ⇒プロジェクト憲章 ・命令権者はただ一人、一度決めたことはめったに変えない ・命令は、単純明快(伝令を覚え易い韻文で)・・ドキュメント主義 ④ 絶対王政的な組織 ⇒プロジェクト・チーム制 ・千戸制:十進法による軍事組織の編成 ・・ WBS法による任務の仕分け ・功臣達を「千人隊長:千戸長」として任命し、1000人の兵士を束ねさせた それは、1000人の兵士の家族(1000戸)をも統括することを意味した ・民衆は、従来の部族・氏族などでなく、ジンギス・ハーンを頂点とした ピラミッド型で再編され,命令が被支配層の末端まで行きわたる指揮 命令系統の一本化と君主との主従関係の明確化が図れた ・また、平時の遊牧生活と戦時の軍事がきわめてよくリンクした組織であった ・千戸隊は95戸あり、それがモンゴル帝国の社会全体を直接支配可能な 体制造りを行った・・総兵力:95,000人。 ・千戸制は、占領、確保した領地、隷属民を分配するベースにもなった Copyright : T.Hamamoto 10
  • 11. ⑤ 情報重視/文書主義 ⇒コミュニケーション/レポーティング ・狼煙(のろし)、馬による伝令(駅制伝度:馬が一日入りきる距離ごとに) ・平時の諜報員活用を重視 ・文書主義(モンゴル語をペルシャ文字で標記 し情報の収集・伝達) ・印璽(印鑑)による命令のオーソライズを実施 ⑥ 物資調達・輸送の兵站能力 ⇒ロジスティックス/リソースマネジメント ・遠征時の兵士一人に馬5,6頭、羊:10頭以上、大小の剣、槍、 弓矢:遠距離用72本、接近戦用3本を常備 物資は、後方部隊である家族による支援部隊:駱駝、幌馬車で輸送した ・現地調達主義・・何処に何がどれだけあるかの情報を常に収集・整理 ・馬は戦闘機、羊・山羊は歩く食糧庫、駱駝はパワフルな輸送機 ・千戸隊・数隊が同時に移動することになると、その占有面積は 関東平野に匹敵するほどの規模である ・・このロジスティックスを巧みに実践したことによって、誰も実現出来な かったユーラシアのほとんどを占める「大モンゴル帝国」が実現できた ght : T.Hamamoto
  • 12. ⑦ 現場主義 ⇒フィードフォワード・マネジメント /リスポンシビリティ・マトリックス ・ジンギス・ハーンは侵攻・遠征時には、自ら出陣し前線の近くに 身を置いて陣頭指揮をおこなった。 ・現場への権限移譲(時々刻々変化する現場状況に合わせた対応) ・「攻めるときは自分で考えよ!それができない者は死すべし・・!」 は、有名な言葉である。 ⑧ 適材の適所登用 ⇒チーム・ビルディング/ プロジェクトチーム ・適材の適所配置(漢人、トルコ人、ペルシャ人など異民族の優秀な 人材(専門家)を登用し、政府の中枢で、活躍 ・・鎮海、タタトンガ、耶律楚材など ・ジンギス・ハーンが期待する人材・資質観: 『他人よりも体力にすぐれ、飢えや渇きを感じない者は、部下の苦難を 理解できず、戦闘力を浪費してしまう。 このような人物は指揮官 (リーダ)に向かない』 ・・・第二代:オゴディ・ハーンの選出。 Copyright : T.Hamamoto のせんしゅつ12
  • 13. 3 モンゴルで、わしも考えた!? 変わる社会環境・企業環境 ・・グローバル化・少子高齢化・東日本大震災・世界同時金融危機 ⇒時代は大激変(価値観の多様化)!!新しい価値観(発想・意識) の転換への移行期にある ⇒ “自己啓発”が焦眉の急! 『われわれはどこから来たのか? われわれは何者か ? われわれはどこへ行くのか? 』 Copyright : T.Hamamoto ポール・ゴーギャン(仏) 13
  • 14. 人口オーナス(負担、重荷)・・少子高齢化現象 (千人) 人口構成の変化の展望 140,000 2004年 2007年 12,779万人 12,769万人 (人口のピーク) *高齢化率21.5% 120,000 1945年 65歳以上人口 100,000 7,215万人 (戦争による減少) 80,000 1967年 10,020万人 (初めて1億人台へ) 2046年 60,000 9,938万人 1920年 (1億人を下回る) 5,596万人 40,000 (最初の国勢調査実施) 15~64歳人口 2055年 8,993万人 *高齢化率40.5% 20,000 0~14歳人口 0 1920 30 40 50 60 70 80 90 2000 10 20 30 40 50 (年) Copyright : T.Hamamoto 14
  • 15. 世界競争力ランキングにおける 日本の位置(1989年~2012年) 順 0 位 5 企業のつまずきと立ち往生の要因 1989-1992年 ●新興国市場での展開の立遅れ 第1位 ●新興国企業の追い上げ 10 ●政治的不安定性、財政運営の手詰り 15 20 2012年 25 第27位 30 途上国への 1990 92 94 96 98 2000 02 04 06 08 10 転落!? 年 (失われた20年) Copyright : T.Hamamoto 15
  • 16. グロバリゼーション展開 プロジェクトマネジメント力が不可欠な! 大 プロジェクト思考 国境なきグローバル事業 で経営を! 輸 出 輸 求められる 出 地域に焦点 マネジメント能力 ① 異国・異地域 での機能運営 ② 異国・地域 での事業経営 国内に焦点あてた事業 多地域での事業 ③ 地球規模 小 での全社経営 小 海外直接投資 大 グローバルなマインド・ 経営資源の投資: セットされた若き 国内に焦点⇒輸 出⇒地域に焦点⇒国境なきグローバル事業 リーダの育成
  • 17. 4 プロジェクト思考でイノベーションを!! ・日本辺境論(下り物尊重) 日本人の実相 ・島国根性(島嶼(とうしょう)国家)・父権主義 ● 前例主義 ・出る杭は打たれる ・翻訳至上主義 途上国になり下がる! ● 予定調和主義 ● 臭いものには 日本の風景 一流国からの脱落 蓋主義 ● 平和ボケ ● バカの壁 ● 先送り主義 ● ぬるま湯 ● ゆでガエル状態 ⇒ その場凌ぎの ● ● ガラパゴス現象 ご都合主義! ● 独りよがり ● 外注丸投げ ● ゆとり教育 ● 日本流のメルトダウン 改革・改善とは! =草食系 ● 内弁慶(日本NO.1) 守・破・離 ● Imitation: Innovation!! 変革! ブリコラー 見習う・模造 ジュ ● Evolution: ・ディファクト・スタンダード 進化・発展 今こそ、 のキャッチアップ ● Innovation: ・経営手法のInnovation プロジェクト思考で 本質の 刷新・革新 ・和魂洋才(日本的経営 イノベーションを 追求が ● Revolution: 手法との融合) 必要 変革・革命 ⇒新時代の若手リーダの育成! 変革への勇気! Copyright : T.Hamamoto 17
  • 18. 革新(イノベーション)への構図を理解する! ・意識改革! ・リスクへの チャレンジ! ① プロダクトのイノベション ② プロセスのイニベーション 現状打破と新し い価値の創造! イノベーション ・イノベーション宣言 既存の要素を選択・ ⇒チャレンジ! ・理念・ミッション 絞込み結び付ける ・事業目標 ・SWOT分析・PJチーム etc キュレーション 常に意識のアンテナを ⇒新しい編集と創発のプロセス 張り 巡らせて 考え続ける! 異質の許容! セレンディピティ ⇒準備の習慣 Copyright : T.Hamamoto 18
  • 19. リスクにチャレンジするには、先ず リスクにチャレンジ!! “自己のバカの壁(5つのリスク)”を ・・プロジェクト思考で、 克服(意識改革)しなければならない グローバルにマッチした意識の変革を! 社会・自然現象 バカの壁 インシデント 金銭的 デインジャ リスク ディザスタ 社会的 知的 ペリル リスク 個人的 リスク リスク リスク ハザード 身体的 感情的 リスク リスク コンテンジェンシ クライシス アクシデント Copyright : T.Hamamoto 19
  • 20. 固定観念の殻(バカの壁)をやぶる 既に、グローバル環境における 生き残りを掛けた闘争が始まっているのである。 これまでの運営・管理の考え方や方法(固定観念)を見直し、発想と思 考を変えて、グローバル環境にマッチした社員の意識の変革と、業務遂 行の仕方と管理手法を変えていかなければならない。 ⇒「方法を変えなければ、結果は変わらない!」 ピータ F ドラカー(米) ⇒「環境の変化に対応したもののみが生き残る!」 チャールス R ダーウイン(英) ● 意識改革! ● 自己啓発! プロジェクト型の考え方(思考) の導入とその習慣化!! Copyright : T.Hamamoto 20
  • 21. 5 プロジェクトを成功させる仕組み プロジェクトを成功させる仕組みは、これだ! ①モチベートの高い この人の役割が 燃える集団 大事!職業ではなく “生き方”である ③成熟した プロジェクト ②モチベートを プロジェクトマネジメント 維持する真の を成功させる 組織(チーム) プロマネ(リーダ) 仕組み! 個人と組織が 価値観を共有し、 ④他の3つを生かす 共に進化する! ツール (情報システムなど) Copyright : T.Hamamoto 21
  • 22. ① モチーベションの高い燃える集団 インセンティブ: ①物理的・評価的 遣り甲斐の ②人的 ・理念的 モチベーション機能 具体化 ・自己実現的 業 績 報 酬 仕 事 努 力 (目 標) ・能 力 ・役割自覚 ・業績評価基準 構造創造 配 慮 ・業績依存型報酬 リーダシップ リーダシップ モチベーション ① 内的モチベーション “任せる”ことによって育てる! ② 外的モチベーション <職務の構造化と役割の規定化> <良好な人間関係の形成と維持> ・特定のタスクを与える ・個人的問題を助ける ・標準的業務のやり方に従うように指導する ・良い仕事した場合に報われるように気を配る ・問題に対して新しいアプローチを提案する ・上司に良く思われるように努める ・何をどうやるべきかを細かに決める ・すべての部下を平等に扱う ●部下個人の期待とその認知度を高め、仕事のモチベートを高めて いくところにリーダシップのモティベーション機能が存在する Copyright : T.Hamamoto 22
  • 23. ② モチベートを維持する真のプロマネ(リーダ) プロマネとは、 ●分刻みで異なる相談を受け、指示する人 ・・引切りなし入ってくる情報に対応し、 行動する人 ●困ったときに悩みを相談される人 ・・自分で考え対処する人 ●プロジェクトを代表する人 :最終責任を負う人 ・・プロジェクトを真摯な姿勢で見極める人 ⇒プロマネは、職業ではなく “生き方”である。 ◆プロマネは、常に、現場を見てそれを理解し、 観察(管理)することが大事!! 25%の情報で判断し、 ・情報の把握 ・・40% 実施するために! ・人間の指導 ・・40% ・現場の実態・行動の監視・観察 ・・20% Copyright : T.Hamamoto 23
  • 24. ③ 成熟したプロジェクトマネジメント組織(企業として) プロジェクト・マネジメント成熟度(モデル)の向上 ・・プロジェクト組織・体制の整備 ・企業レベル プロセス改善 ・組織レベル での研鑽 での研鑽 プロセス管理 レベル5: 継続的改善 ・個人レベル プロセス定義 レベル4: での研鑽 レベル3: ベンチマー キング 基礎知識 集約した 方法論 フィードバック レベル2: 共通プロセス ・ ・PMO レベル1: ・標準化 ・ナレッジDB 共通言語 ・マニュアル化 ・PMシステム ・教育 PMMM:プロジェクト・マンジメントの思想を中心とした一貫プロジェクト 遂行・管理組織の実現を目指す指標
  • 25. ④ プロジェクトマネジメント・ プロジェクトチーム ツールの構築・整備 プロジェクト マネジャー ●人間力強化 プロジェクト -教育 専門部門 -組織(PMMM) マネジメント・オフィス ツール ●ノウハウの見える化 (PMO) の構築・ -スタンダード化 整備! -マニュアル化 ●情報システム化 -ナレッジDB トップ 協力会社 -PMシステム マネジメント -Eラーニング ステークホルダと 顧 客 ツール的に一元化! コンサルタント Copyright : T.Hamamoto 25
  • 26. 6 まとめ グローバル世界で生き残るために ・意識改革 ・自己啓発 本気! ・バカの壁 を破る! 和魂洋才 プロジェクト思考 ・リスク対応 の習慣化! への準備 リスク・リテラシー ● グローバル ◆ 和魂洋才: 日本的管理法(融通無碍)と欧米的 の向上! 世界で マネジメント(科学的)の融合が不可欠 PJエンジニアリング! 生き残る! Copyright : T.Hamamoto 26
  • 27. 日本的管理法と欧米的マネジメントの融合 ⇒和魂洋才! 和魂!⇒今こそ、日本人の持ち味を生かす時!! ① KKDH:“KKDHマネジメント?”を生かし切る ⇒ナレジ・マネジメント K:経験 ・・過去のデータの整理・活用、 K:勘 ・・ノウハウの共有 D:度胸 ・・熟慮断行、 H:はったり ・・ネゴシエーション力 ② 段取り八分 ⇒プロジェクト・エンジニアリング ・プロジェクト基本計画(方針)重視 ・・ベースラインマイルストン・マネジメント ・プロジェクトの質は、計画で決まる! ・・見積重視 ③ 丁稚(でっち)、弟子入り、守・破・離⇒形式知化、グローバル教育 ・プロジェクトリーダ(一専多能(T型、π型人間)の体系的育成・確保) ・ナレッジマネジメント(知見・経験・ノウハウの蓄積伝承)の推進 ・擦りこみ、擦り合わせ、組み合わせ教育 ④ 報・連・相、根回し ⇒コミュニケーション/レポーティング ・“相談優先”のコミュニケーションの確立 ・“相談”あってはじめて報告、連絡が生きる・・“突然の驚き”からの解放! ・事前の主旨の徹底、落とし所の形成(円滑なコミュニケーションのベース) Copyright : T.Hamamoto 27
  • 28. 洋才! ⇒プロジェクトマネジメントの導入! ● PMの5つのフェーズ PMI:PM知識体系から フェーズ-1 フェーズ-2 フェーズ-3 フェーズ-4 フェーズ-5 概念・企画 基本設計 詳細設計 調達・開発・制作 導入・運用 ● PMの4つのプロセス ● PMの9つの管理対象領域⇒次ページ 統合化 立上げ 人間関係 計 画 管理目標 P:計 画 組 織 スコープ 時 間 A:是正処置 D :実 行 コミュニ 調達・制作 コスト ケーション 品 質 C:監視・検証 リスク 終 結! ここに注目! Copyright : T.Hamamoto
  • 29. PMBOK: 9つの管理対象領域(知識エリア) プロジェクト マネジメント 第7章 コスト 第4章 統合化マネジメント 第5章 スコープ・マネジメント 第6章 タイム・マネジメント ・マネジメント 4.1 プロジェクト憲章作成 5.1 スコープ計画 6.1 アクティビティ定義 4.2 プロジェクトスコープ記述書 7.1 コスト見積り 5.2 スコープ定義 6.2 アクティビティ順序設定 7.2 コストの予算化 暫定版作成 6.3 アクティビティ資源見積 5.3 WBS 作成 7.3 コスト・コントロール 4.3 プロジェクトマネジメント計画 5.4 スコープ検証 6.4 アクティビティ所要時間 書作成 4.4 プロジェクト実行の指揮 5.5 スコープ 見積り マネジメント ・コントロール 6.5 スケジュール作成 4.5 プロジェクト作業の監視 6.6 スケジュール コントロール ・コントロール 4.6 統合変更管理 4.7 プロジェクト終結 第8章 品質 第9章 人的資源(組織) 第10章 コミュニケーショ 第11章 リスク 第12章 調達・制作 マネジメント マネジメント ン・マネジメント ・マネジメント マネジメント 9.1 人的資源計画 11.1 リスクマネジメント 10.1 コミュニケーション 12.1 購入取得計画 8.1 品質計画 計画 9.2 プロジェクトチーム 計画 12.2 契約計画 8.2 品質保証 の編成 10.2 情報配布 11.2 リスク識別 8.3 品質管理 12.3 納入社回答依頼 9.3 プロジェクトチーム 10.3 実績報告 11.3 定性的リスク分析 12.4 納入者選定 メンバーの育成 10.4 ステークホルダー 11.4 定量的リスク分析 マネジメント 12.5 契約管理 9.4 プロジェクトチーム 11.5 リスク対応計画 12.6 契約終結 のマネジメント 11.6 リスクの監視コント ロール Copyright : T.Hamamoto 29
  • 30. プロジェクト思考の導入と 経営環境(4C)への対応! プロジェクトマネジメント体制の整備 ① モチベーションの高揚 ・BRICSの台頭 ② 真のプロマネ(リーダ)の Customer 育成・確保 ・TPPへの対応 ③ 効果的実施体制(組織)の ・少子・高齢化問題 (顧客)の変化 整備 ・東日本大震災 ④ ツールの整備! Competitor 大激変! (競争相手)の変化 今こそ、 ●人口オーナス プロジェクト思考 ●グローバル化 Co-oporator の導入を! ●東日本大震災 (協力者)の変化 経験と勘の マネジメントからの 脱却 Company Innovation・・ (自社)の改革 PMキーテクノロジー (定石)の習得!! 現状打破と新しい価値 ! の創造への意欲! 和魂洋才 グローバル時代の (日本的経営手法との融合) Copyright : T.Hamamoto マネジメント・プロトコル 30
  • 31. グローバル世界で生き残るために! 『 本 気 』 後藤 静香 本気ですれば たいていの事はできる 本気ですれば なんでも面白い ● 意識改革! プロジェクト思考で 本気でしていると イノベーションを! だれかが助けてくれる ● 自己啓発! 人間を幸福にするために 本気ではたらいているものは みんな幸福で みんなえらい (注) “『権威(善本社)”から抜粋 後藤 静香(ごとうしずか) 大分県出身:教育者/詩人 Copyright : T.Hamamoto 31
  • 32. おわり ご清聴ありがとうございました! (株)富士テクノソリューションズ 取締役 INI Co.,Ltd. Adviser 浜本 知一(Tomoichi Hamamoto) メールアドレス:taeht418@gf7.so-net.ne.jp Copyright : T.Hamamoto 32