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DevOpsとアジャイルで変わる
インフラの現場
NECビックローブ株式会社
サービス開発本部 吉野宗壱
基盤システム本部 土屋 太二
3. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 20133
BIGLOBEの会社概要
会社名 NECビッグローブ株式会社
設立日 2006年7月3日
資本金 104億円
株主
組織
体系図
・・・付加価値の高い
サービス企画/営業
・・・高い技術力をベースにした
サービス基盤の構築/運用
*NEC:78%、住友商事:7%、大和証券・三井住友銀行:5%、電通・博報堂:2.5%
ネットサービス事業部
(ISP事業)
ビジネスサービス事業部
(プラットフォーム事業)
ネットマート事業部
(EC・コンテンツ事業
携帯コンテンツ事業
アプリマーケット事業)
メディアサービス事業部
(広告事業)
事業戦略室
戦略的アライアンス推進
新事業開発本部
新サービスの開発
基盤システム本部
サービスインフラの
構築と運用
サービス開発本部
サービスアプリケーション
システムの開発と運用
取締役会 経営企画本部監査役 経営監査室
4. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 20134
BIGLOBEの事業領域
コンシューマ向けサービス
接続サービス
特色あるWebサービス
企業向けサービス
クラウドサービス
パーソナルクラウドを中心にコンシューマ/企業向けにビジネスを展開
5. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 20135
本日の提供価値
みなさまが社会/会社/組織を変えていく、
第一歩目のヒントになれば幸いです。
• 我々を取り巻く時代の流れ
• DevOpsとは?
• アジャイル(スクラム)とは?
• BIGLOBEの「DevOps」と「アジャイル」
6. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 20136
もくじ
1. 我々を取り巻く時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
8. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 20138
もくじ
1. 我々を取り巻く時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
10. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201310
「新経済サミット2013」のお話
参考:[新経済連盟]http://jane.or.jp/event/summit2013/
「インターネット登場によって情報伝達速度が
上がり、予測不可能な時代となった。これまで
の事業計画を立て、プランを実行するという
ルールに沿った事業の進め方が通用しなく
なった」
「テクノロジーの進化によって、イノベーションコス
トも下がってきている。その中で、中央管理型の
組織から、無秩序でカオス型の組織になり、そこ
からイノベーションは生まれてくる」
11. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201311
「やるかやらないかを会議で議論し、考えるコスト
が、やるコストを上回ってしまう。パーミッションレ
スにしないと、破壊的なイノベーションはできな
い」
「新経済サミット2013」のお話
参考:[新経済連盟]http://jane.or.jp/event/summit2013/
「イノベーションコストが下がっているからこそ、
失敗を許容してやってみることが大事。走りな
がら考えるくらいのスピード感をもってリスクを
取るべきだ」
12. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201312
参考:[新経済連盟]http://jane.or.jp/event/summit2013/
考えるコスト
やるコスト 考えるコスト
やるコスト
過去 現在
仮想化
自動化
コモディティ化
「新経済サミット2013」のお話
オープ
ン化
13. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201313
参考:[IPA-SEC]http://sec.ipa.go.jp/reports/20120611.html
• 非ウォーターフォール型開発(アジャイル型開発)が欧
米の競争力であることが明らかになった。
• 2009年度の第3四半期に実施した調査で、約35%の開発プロジェクト
でアジャイル型開発手法を採用
• 2010年の調査で、はじめてアジャイル型開発はウォーターフォール型開発を超えた。
• 米国では、ソフトウェアに対する投資は「自社開発(内製)」「市販パッケー
ジソフトの利用」が約2/3をしめている。
• 米国のプロジェクトの形態の特徴は、3割が内製していること。
• デンマークでは政府が発注するソフトウェア開発をアジャイル型開発で実施すること
を推奨している。
「走りながら考える」 = 「アジャイル型」
がデファクトになってきている。
「非ウォーターフォール型開発」のお話
14. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201314
「走りながら考える」
走りつづけながら
「機能を提供する」&「機能を維持する」
開発と運用が一緒に走り続けないといけない
DevOpsのブーム到来
「DevOps」流行の背景
15. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201315
やるコストが
考えるコストを
下回る
走りながら考える
開発手法
「アジャイル」
開発と運用の一体化
「DevOps」
コモディティ化
競争激化
プロセスの
イノベーション
プロセスの高効率化
適用スコープの拡大
ここまでのまとめ
17. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201317
もくじ
1. 我々を取り巻く時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
18. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201318
アジャイル開発とは
“「アジャイルソフトウェア開
発宣言」の「4つの価値」と
「12の原則」の価値観に
基づいた開発手法の総称“
http://agilemanifesto.org/
19. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201319
アジャイルソフトウェア開発宣言
私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
http://agilemanifesto.org/iso/ja/
20. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201320
アジャイルソフトウェア開発宣言
(1)私たちは以下の原則に従う: 顧客満足を最優先し、
価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
(2)要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。
変化を味方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。
(3)動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月という
できるだけ短い時間間隔でリリースします。
(4)ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して
日々一緒に働かなければなりません。
(5)意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。
環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。
(6)情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は
フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
(7)動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
(8)アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。
一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。
(9)技術的卓越性と優れた設計に対する
不断の注意が機敏さを高めます。
(10)シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
(11)最良のアーキテクチャ・要求・設計は、
自己組織的なチームから生み出されます。
(12)チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、
それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。
http://agilemanifesto.org/iso/ja/
21. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201321
スクラムは、アジャイル開発の一手法
Scrum
役割
成果物
イベント
プロダクトオーナー(PO)
スクラムマスター(SM)
チームメンバー(TM)
プロダクトバックログ
スプリントバックログ
インクリメント
スプリント
スプリント計画
デイリースクラム(朝会)
スプリントレビュー
スプリントレトロスペクティブ
(ふりかえり)
22. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201322
プロダクトオーナーは、プロダクトの唯一の責任者
• プロダクトバックログの管理者で優先順位付け
の最終決定権限を持つ
• プロダクトのビジョンを示す
• 開発チームに機能や価値を説明して理解して
もらう責任がある
• プロダクトの価値を最大化するために機能と
優先順位を定める
• 作業の結果を受け入れるまたは拒否する
23. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201323
スクラムマスターは、スクラム全体をうまく回す責任者
• 支援と奉仕をする
• 障害事項を取り除く
• スクラムチーム全体が自律的に協働できるよう
にする
• スクラムのプロセスがうまく回るように教育する
• ファシリテート、コーチ、メンター
• 変革推進者
24. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201324
チームメンバーは、動作するプロダクトの開発責任者
• 3人~9人で構成する
• プロダクトの開発をする
• 全員揃えばプロダクトを作れる
• プロダクトバックログの項目を完了状態にして
プロダクトの価値を高めていく
25. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201325 出展:http://www.mountaingoatsoftware.com/scrum/figures
プロダクト
バックログ
スプリント
バックログ
デイリー
スクラム
スプリント
インクリメント
(出荷判断可能な
ソフトウェア)
順位付けされた
要求の一覧
1スプリント分
のタスクの一覧
毎日15分以内に
昨日やったこと、
今日やること、
課題を共有
期間の長さが
均一のタイムボックス
スプリントで完成され
た機能で、出荷判断
可能なソフトウェア
スプリント
計画
スプリントレビュー&
スプリントレトロスペクティブ
スプリントでやる事を決める
スプリント中の成果である機能をデモする
&ふりかえりをする
27. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201327
もくじ
1. 我々を取り巻く時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
28. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201328
DevOpsとは
開発と運用の「エコシステム」を構築・維持すること
スプリント
デリバリー
開発
スクラム
モニタリング
フィードバック
運用
自動化
セルフ化
自律化
1つの
チーム
29. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201329
非DevOps
開発
開発
チーム
WF型
PDCA
定期的な
情報共有だけ
運用
チーム
・プロダクトの成長が鈍化
・問題が複雑化しやすい
WF型
PDCA
運用
デリバリー間隔が長い
→ バッチサイズが大きくなる
→ 問題が複雑化しやすくなる
・メンバがセルフでモニタリングできない。APIがない
→ 他者への依頼が必要
→ フィードバックサイクルが長くなる
→ プロダクトの成長が鈍化
31. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201331
1つのチーム
DevOps化するためのアプローチ(チーム)
チームビルディング
■価値
・構築→検証→学習のサイクルを素早く回し、
変化に対応しながら最高のパフォーマンスを発揮する
■プラクティス
・プロセスやツールよりも個人と対話
→ 毎日の対話する、対話によるふりかえり、役職ではなく役割
・包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア
→ 継続的デリバリー(CI)環境、環境の継続的なカイゼン
・契約交渉よりも顧客との協調
→ 継続的なフィードバッグ(自動化、セルフ化、自律化)
・計画に従うことよりも変化への対応
→ チームの成長、自己組織化 (コーチング)
32. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201332
DevOps化するためのアプローチ(開発)
継続的デリバリー
(Continuous Delivery)
■価値
・ビジネスプランを素早く評価できる
(コストの予測可能性が上がる)
■プラクティス
・全てを自動化する。(繰り返し可能にする)
・完了は「デリバリーされたこと」を意味する
・品質メトリクスを利用する
・CIの環境を継続的に改善する
・バイナリは一度だけビルド(環境によってビルドが異な
ることは避けよう)
・デプロイするメカニズムはすべての環境で完全に同一
(本番環境にしか必要ない作業はNG)
・デプロイメント時にスモークテストする
・問題が起こったらラインを止める。(無理やりパッチを
当てたりハックしない)
スプリント
デリバリー
開発
スクラム
33. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201333
DevOps化するためのアプローチ(開発)
継続的デリバリー
(Continuous Delivery)
スプリント
デリバリー
開発
スクラム
独自の
デプロイメント
システム
34. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201334
DevOps化するためのアプローチ(運用)
自動化、セルフ化、自律化
■価値
・ビジネスプランを素早く評価できる
(コストの予測可能性が上がる)
・評価観点を追加、変更することが容易
・他者に依頼する必要がないため、時間が
かからない
■プラクティス
・モニタリング可能な指標を自動で収集する(自動化)
・指標は、見たい人自身で収集できる(セルフ化)
・指標は、APIを利用することで取得できる(自律化)
・APIを利用したインテグレーションシステムを作り出す
(自律化)
モニタリング
フィードバック
運用
自動化
セルフ化
自律化
35. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201335
DevOps化するためのアプローチ(運用)
自動化、セルフ化、自律化
モニタリング
フィードバック
運用
自動化
セルフ化
自律化
※Google Analytics™はGoogle Inc.の登録商標です。
37. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201337
もくじ
1. 我々を取り巻く時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
38. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201338
開発の内製化+アジャイル化のお話
開発を
内製化 + アジャイル化
運用を
内製化 + アジャイル化
開発と運用を
1つのチームで実施
200X~
2011~ 2012~
2013~
開発も運用を一体で推進
開発・運用のほぼ全てを外部委託
199X~
開発を
外製化 + WF型
運用を
外製化 + WF化
200X~
39. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201339
開発の内製化+アジャイル化のお話
開発を
内製化 + アジャイル化
運用を
内製化 + アジャイル化
開発と運用を
1つのチームで実施
200X~
2011~ 2012~
2013~
開発も運用を一体で推進
開発、運用は外部委託
199X~
開発を
外製化 + WF型
運用を
外製化 + WF化
200X~
41. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201341 © NEC BIGLOBE
2012年度 2013年度2011年度
13
チーム
21
チーム
+
α
アジャイル開発の拡大(チームベース)
5チーム
新事業領域による
試行開始
業務システム領域
拡大
全面展開
(基盤含む)
立上期 確立期試行期
50. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201350
スクラムとの出会いスクラムとの出会い
1枚の記事が
きっかけ
http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/BM/C10_P0187.html
http://d.hatena.ne.jp/Aqu/20100905/1283715639
51. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201351
“新サービスをスクラムで開発
してリリース“
”結果を出した”
http://www.flickr.com/photos/bellergy/4046550338/sizes/m/in/photostream/
55. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201355
変化① :マインド(自発性)
• 自発性(脱請負)
– 仕事に対する取り組む姿勢(意思)の変化
– リーダーだけでなく、開発メンバー全員の変化
– 自己組織化
開発メンバー自身のプレゼンより
57. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201357
変化① :マインド(カイゼン)
• より良くしたいというカイゼンマインド
– 自律的に問題を抽出し、継続的にカイゼン
– 朝会、ふりかえり、見える化(タスクボードなど)
開発メンバー自身のプレゼンより
58. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201358
開発
毎日
デイリー
スタンドアップ
ミーティング
(朝会)
チームへ
タスクボード
バーンダウンチャート
(見える化)
スプリント
プランニング
(計画)
開発
スプリント
(1~4週間)
プロダクトへ
スプリントレビュー
(デモ)
ふりかえり
変化① :マインド(カイゼン) -ふりかえりの定着-
59. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201359
変化① ~ マインド(成長意欲)
エンジニアとしてより腕を研く
外部研修の受講回数UP 技術系の書籍の購入数UP
研修や書籍をきっかけとして
エンジニアとしての成長を
60. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201360
変化① ~ マインド(成長意欲)
自主的に勉強会をほぼ毎週開催
プロダクトオーナー勉強会
スクラムマスター勉強会
UX勉強会
PHP勉強会
プログラミングコンテスト
TDD勉強会
CI勉強会
開発合宿
スクラム勉強会
ランチ勉強会
62. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201362
変化② :顧客視点(チーム)
• 新事業チーム(リーンスタートアップ)
ミルフォトブック
プロダクトの価値を追求する
チーム全員でプロダクトの価値を考えて開発
なぜプロダクトを開発するのかを共有
70. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201370
分析 設計 実装
テス
ト
分析
テスト
設計
実装
従来(WF):リレー方式 スクラム
縦割り組織 一丸となったチーム
t t
変化③:品質
(コミュニケーションギャップの減少)
GAP GAPGAP
71. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201371
変化③:品質(アジャイルチーム化)
期 2011下期 2012上期 2012下期
障害件数の
削減割合 0% 20% 48%
アジャイル化した
チームの割合 4% 24% 62%
チーム化の進捗/成熟に伴なって、
障害件数も減少!
74. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201374
スクラムの役割
プロダクト
オーナー
スクラム
マスター
チーム
メンバー
プロダクト
プロダクトの唯一の責任者
動作するプロダクトの
開発責任者
(機能横断チーム)
スクラムチームが
成果を最大化
できるように
促進する責任者
同じチーム
になる!
プロダクト共同所有
76. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201376
変化③:品質
(従来の出荷判定会議の主な課題)
• 品質状況やリスク、課題の確認を行っていたが
やらされ感で実施していた
• 出荷判定に合格することを目的に会議していた
• 合格してもバグが出ることがあった
• 顧客が望んでいるものと開発者が考えているも
のを書類や数字で確認するのに限界があった
儀式になり機能してない
78. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201378
変化③:品質
(出荷判定会議廃止後の変化)
• チーム全員が何を持って完了かの定義を明確にして意
識して行動するようになった
• テスト駆動開発(TDD)や継続的インテグレーション(CI)
などを積極的に導入して品質強化を図った
• 自己組織化されたチームになった
• 顧客(PO)との対話が増えた
• リリーススピードが速くなった
ルールから習慣へ
79. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201379
変化③:品質
(保守性の向上)
従来のプログラム品質
・機能が実現できてること。(バグがないこと)
ビジネスのスピード システムの複雑化
変化に強いソフトウェア
(保守性)
循環複雑度 自動テスト(カバレッジ)
80. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201380
7.1
コードの複雑さをif文やfor文の数から算出する
低いほどコードの保守性・拡張性が高くなる
循環複雑度
循環複雑度
56.0 某従来型
請負PRJ
某内製
アジャイル
チーム
内製チームがより良いプロダクト(コード)を考えることが重要
82. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201382
コードカバレッジ
83%
プロダクトコードがテストコードによりテストされた割合
高いほどバグが入り込みにくい
コードカバレッジ
自動テスト
常に自動でテストを動かして、
変化に強いソフトウェアを作っていくことが重要
某従来型
請負PRJ
某内製
アジャイル
チーム
0%
84. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201384
ベロシティ
(アジャイルにおける生産性の単位)
18SP→25SP
変化④ ~ 生産性向上(1チームの生産性)
約1.4倍
• とあるチームの3ヶ月の推移
(2012/11⇒2013/2)
アーキテクチャの整理
(リファクタリング)
チームの成長
85. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201385
アジャイルソフトウェア開発宣言
私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
http://agilemanifesto.org/iso/ja/
再掲
86. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201386
開発の内製化+アジャイル化のお話
開発を
内製化 + アジャイル化
運用を
内製化 + アジャイル化
開発と運用を
1つのチームで実施
200X~
2011~ 2012~
2013~
開発も運用を一体で推進
開発、運用は外部委託
199X~
開発を
外製化 + WF型
運用を
外製化 + WF化
200X~
87. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201387
開発の内製化+アジャイル化のお話
開発を
内製化 + アジャイル化
運用を
内製化 + アジャイル化
開発と運用を
1つのチームで実施
200X~
2011~ 2012~
2013~
開発も運用を一体で推進
開発、運用は外部委託
199X~
開発を
外製化 + WF型
運用を
外製化 + WF化
200X~
90. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201390
実績工数精算にしていたため
改善する動機が発生しにくい
http://www.flickr.com/photos/waitingfortheword/5573145362
91. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201391
http://www.flickr.com/photos/mananasoko/8003197568
対応
ミッションを議論し、
KPIを自分たち(全員)で
設計する
94. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201394
WhyWhy
http://www.flickr.com/photos/royskeane/413103429/
Whyを共有
対応
Why
How
What
ゴールデン・サークル
97. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 201397
対応
www.flickr.com/photos/ist4u/6108818214
骨を拾い、魂を吹き込み、成仏させる。
(業務横断、システム横断の
視点で効果を見直し)
100. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013100
開発の内製化+アジャイル化のお話
開発を
内製化 + アジャイル化
運用を
内製化 + アジャイル化
開発と運用を
1つのチームで実施
200X~
2011~ 2012~
2013~
開発も運用を一体で推進
開発、運用は外部委託
199X~
開発を
外製化 + WF型
運用を
外製化 + WF化
200X~
102. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013102
http://www.flickr.com/photos/jodiepedia/296531689/
組織の構造改革!
管理職:減↓、エンジニア:増↑
チームを主体としたフラット組織運営
103. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013103
アジャイルなフラクタル組織
3つの階層が同じ役割のメンバ、プロセスで機能する組織構造
DEVSM
PO
DEVSM
PO
DEVSM
PO
D
E
V
S
M
P
O
D
E
V
S
M
P
O
ディビジョン クラス チーム
クラス
チーム
クラスとは
注力すべき事業・プロジェクトを上手く進めるための集合体。
複数のチームで構成し、固定化された集合ではなく流動的に変化する。
共通のマーケット、プロダクトと形成すべきコアコンピタンスが存在する
104. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013104
【事業責任】マネージメント
クラス2クラス1 クラスN
マネージメントの変化
チーム
チーム
【推進】メンバ、チームの戦略・事業推進の場と仕組み
・・ チーム チーム ・・
・・
チーム
チーム
チーム チーム ・・
チーム
一体・フレキシブルにローテーション
【運営】チームを活性化・効率化させる場や仕組み
シェア アピール ワーク 朝会 定例議論 勉強会
ゴール KPI 人材獲得 技術開発 特許戦略
新事業
QCD
育成
売上拡大
予算 業績 品質 コンプライアンス
105. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013105
スクラムの役割
プロダクト
オーナー
スクラム
マスター
チーム
メンバー
プロダクト
プロダクトの唯一の責任者
動作するプロダクトの
開発責任者
(機能横断チーム)
スクラムチームが
成果を最大化
できるように
促進する責任者
同じチーム
になる!
106. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013106
もくじ
1. 我々を取り巻く、時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
107. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013107
やるコストが
考えるコストを
下回る
走りながら考える
開発手法
「アジャイル」
開発と運用の一体化
「DevOps」
コモディティ化
プロセスの
イノベーション
プロセスの高効率化
適用スコープの拡大
まとめ
111. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013111
おまけ(我々が工夫した点)
①安全な場を作る
http://www.flickr.com/photos/trysil/7005482071
• 周囲とは違う動きをするチームを種から育てる
• 既存から隔離する。邪魔しない。
• 本音でしゃべれる環境
• 小さな成功体験の積み重ね
112. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013112
おまけ(我々が工夫した点)
②チームの成長にフォーカス
• ビジョンの共有
• チームの状態を見える化
• 既存のパラダイムからの脱却
• チームを信じてまかせる
毎 週
ワ ー ク シ ョ ッ プ
ビジョンの共有
113. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013113
おまけ(我々が工夫した点)
②チームの成長にフォーカス
• ビジョンの共有
• チームの状態を見える化
• 既存のパラダイムからの脱却
• チームを信じてまかせる
• 出荷判定会議の廃止
• 案件承認システムの廃止
• 既存の見積り方法の廃止
やってもいいんだ!
既存のルール/承認
(思考停止の原因)
の排除
114. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013114
Keep
良かったこと
Problem
悪かったこと
Try
改善すること
Contribution
なりたい姿
貢献
© NEC BIGLOBE
おまけ(我々が工夫した点)
③個人の成長を促す
エンジニアとして、
どうなりたいのか?
そして、それがチームに
どう貢献していくのか?
個人の成長だけでなく、それによって
チームにどう貢献するのかを意識することによって、
自身の成長のモチベーションにつなげる
会社内の
人事評価制度
とは別に実施
117. Copyright(C) NEC BIGLOBE, Ltd. 2013117
もくじ
1. 我々を取り巻く、時代の流れ
2. アジャイルとは?
3. DevOpsとは?
4. BIGLOBEの「アジャイル」と「DevOps」
5. まとめ
6. インフラの現場の具体事例(from 土屋)
7. 質疑応答
118. 自己紹介
土屋 太二(つちや たいじ)
– 2011年 日本電気株式会社 入社
– 同年、NECビッグローブ株式会社に出向
業務
– データセンタのネットワーク開発・検証
– SDN開発チームに参加
2013/6/13
©2013 NEC BIGLOBE, Ltd. 118
122. BIGLOBE データセンタ事業
• 法人企業向けに、サーバ / ネットワークなど
のインフラ環境を提供
©2013 NEC BIGLOBE, Ltd. 122
OS
ハードウェア(サーバ)
ネットワーク
ミドルウェア
アプリケーション
コンテンツ
ユーザ
BIGLOBE
IaaS
( Infrastructure as a Service )
PaaS
( Platform as a Service )
SaaS
( Software as a Service )
2013/6/13
168. ふりかえり
• Keep(良かったこと) / Problem(ダメだったこと)
/ Try(解決アプローチ)
2013/6/13
©2013 NEC BIGLOBE, Ltd. 168
Keep
Problem
Try
バーンダウン
できた!
残業多くてつらい
わからないときに
すぐ聞けない
OpenFlowが
よくわからない
○○さんがタスク
とれるようになった
OpenFlow
勉強会やる
プロジェクトルーム
を作る
チームの
定時退社日をつくる
デモ成功!
最高のパフォーマンスを
出すためのルールを
チームで考え、作り、実行する
計画 開発
スプリント
(1~4週間)
デモふりかえり
186. 考察:
DevOps, アジャイルが難しいケース
• DevOps
– 運用と開発の壁が大きい
– 一度きりのリリースで開発が終了してしまう
• アジャイル開発
– メンバーの開発拠点が離れている
– 一時的な通信断を一切許容できない部分の開発
• ただし「通信断が発生する部分」以外の定期リリースは
可能
2013/6/13
©2013 NEC BIGLOBE, Ltd. 186