Mujika et al (2018) Integrated periodization for sports review
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Periodization
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Mujika et al (2018) Integrated periodization for sports review
- 1. An integrated, multifactorial approach to periodization for optimal performance in individual and team sports Mujika et al (2018)
- 4. ◯期分けの方法 Mateyevがトレーニングの期分け（ミクロ、メゾ、マクロ）の古典理論 を提唱（Issurin, 2010）：一般準備期、専門準備期、試合期、移行期 非線形、ブロック、フラクタル接合配列、逆ピリオダイゼーション （Issurin, 2010; Kiely, 2012; Brown and Greenwood, 2005; Riewald, 2015) 事例：筋発達（Painer et al, 2012; Hartmann et al, 2015; Williams et al, 2017）、クロスカントリースキーとバイアスロン（Tonnessen et al, 2014; Ronnestad et al, 2016）、自転車（ Ronnestad et al, 2014a, 2014b; Sylta et al, 2016）、カヌー（Garcia-Pallares et al, 2009, 2010）、オリエンテーリング（ Tonnessen et al, 2015）、陸上 スプリント（Bezodis et al, in press）、競泳（Pyne, 1996; Hellard et al, 2017）、テニス（Fernandez-Fernandez et al, 2015） Pyne（1996）による期分け方法の提言 • シーズン目標を達成するためにトレーニングプログラムを立案する • トレーニング負荷は漸増的かつ周期的に増加させる • トレーニング期は合理的な順番で並べる • トレーニングの過程を科学的な側面からモニタリングする • トレーニングプログラムの中にリカバリーの手段を組み込む • トレーニングプログラムを通してスキルの発達・修正を行う
- 5. ◯トレーニングの期分けにおけるその他の事例 暑熱順化、高地順化、身体組成、理学療法 ◯トレーニングの期分けへの批判 科学的根拠に乏しい（Lambert and Mujika, 2013） Verchoshanskij (1999) は、①スポーツ活動やテクノロジーへの理解や コーチの専門知識への配慮がない、②理論のみで客観性に乏しい、③生物 学的知識の軽視、④トレーニングの原則に関わる関連分野のデータを採用 していない Afonsoら（2017）概念的かつ方法論的問題（例：95%の研究は、特に身 体系に偏る、縦断的研究の欠如） 期分けしたトレーニングプログラムは、個人競技と団体競技のパフォーマ ンスを向上させる 学際的な観点からのアプローチが求められている
- 6. ◯団体競技における期分け プレシーズンでフィットネスを高め、2～3週間のテーパーリングでピー クに持っていき、インシーズンでピークを維持する傾向（Moreira et al, 2015; Ritchie et al, 2016等） サッカーやその他の団体競技で期分けを戦略的に活用している 新たに「戦略的・戦術的の期分け（Strategic periodization or tactical periodization）」の概念が出てきている →インシーズンのタイトな移動スケジュール、疲労、ケガをどう管理する かにも有効か？ →「ゲーム困難度（Match difficulty index；Robertson and Joyce, 2018）」は、シーズン前に固定要因（試合会場、相手チームの前シーズ ンの順位、試合と試合の間の期間等）とインシーズンに変動要因（相手 チームの順位、トップとの差等）で規定される
- 7. リカバリーの期分け トレーニング計画の中でトレーニングストレスと疲労／筋肉痛の適切なバランス をとるリカバリーを構造化することでパフォーマンス適応を最大化させる 一般準備期：トレーニングに適応するための慢性のリカバリー（典型例） 専門準備期：トレーニングセッションの間に回復するための急性のリカバリー 試合期：急性の疲労に対する回復を図る急性のリカバリー 移動中：ケガからの回復、心理的ストレスへ対処する急性及び慢性のリカバリー ◯急性 vs 慢性のリカバリー 急性的な水治療法（CWI）は、パフォーマンスを向上させる（Poppendieck et al, 2013; Versey et al, 2013） アスリートに対する慢性的な水治療法は、トレーニングへの適応を妨げる可能性 がある（Howatson et al, 2009; Broatch et al, 2017） リカバリー手段、特に水治療法は、トレーニングや競技大会に対する急性及び慢 性のリカバリーに有効である
- 8. 食事の期分け 現代のスポーツ栄養の指針は、ミクロのトレーニングサイクルからスポーツキャ リア全般を通して常に変化する目標に対し、競技別に個別化、期分けされている ◯ニーズの変化へ対応する栄養の期分け：栄養補給、水分補給、胃腸のコンディ ション、根拠に基づいたサプリメント等 ◯代謝系の酵素活性化を促すエネルギー系の期分け：持久性アスリートの低炭水 化物高脂肪食 ◯適応 vs リカバリー又はパフォーマンスのための栄養：Train low戦略をシー ズン目標に合わせた活用 ◯運動ー栄養素の交互作用を促す1日の食事摂取：タンパク質摂取のタイミング 栄養サポートを控えることもトレーニング刺激を増大させ、トレーニング適応を 促すことから、パフォーマンス向上に役立つ 食事のタイミングと期分けの関係性は、スポーツ栄養における新たな時代の幕開 けとなる
- 9. 心理的スキルの期分け スポーツ心理学では、まだ方法論が確立されていない ◯実在するモデル • Bacon（1989）：５つのメンタルスキル（リラクゼーション、ポジティブな セルフトーク、活性、ビジュアライゼーション、集中） • BoutcherとRotella（1987）：一般的～専門的メンタルスキル～個別の戦術 • Balague（2000）：期分けの中でスキルの適用の必要性 • HammermeisterとVonGuenthner（2005）：心理的スキルトレーニングの 期分け • Holiday（2007）：State of Changeモデル（Prochaska et al, 1992）を活 用した期分け毎のメンタルスキルトレーニング（MST） • Stonecypher et al（2015）：コーチがメンタルの期分けを行うJudge and Gireathモデル（2011）の活用 ◯団体競技における心理的スキルの期分け Forming（目標設定）～Storming（綿密なコミュニケーション）～Norming （結束）～Performing（自己調整）
- 11. スキル習得の期分け スキル習得の包括的な研究はまだ少ない • FarrowとRobertson（2017）：SPORT （Specificity、Progression、 Overload、Reversibility、Tediumの頭文字）を使ったスキル習得の期分け枠 組み • Vickersら（1999）：行動トレーニング（初心者） vs 決定トレーニング(中 上級） • GuadagnoliとLee（2004）：アスリートのスキルレベルとスキルの難易度の 関係性 • Ericssonら（1993）：期分けには触れていないが、継続的な努力の重要性は 変わらない スキル習得はパフォーマンスの根幹である SPORT スキル習得の期分け枠組みについて妥当性の検証が求められている