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Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved
サービスリニューアルからの
チームの変遷
2017/7/11 Gaiax Tech Meetup エンジニア交流会
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自己紹介
• 渡部幸紀 / @wantonbe
• 経歴
• 2003年から受託系の会社でエンジニア
• 2013/9 Gaiax 入社 → 2017/4 EDGE株式会社 転籍
• エンジニア → Manager / PO → エンジニア
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今日話すこと
• サービスリニューアルからのチームの変遷
• 子会社からしてからのチームの変遷
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会社紹介
Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved
会社紹介
2017年4月 株式会社ガイアックス100%子会社としてスタート
ガイアックス内で2006年よりSNS事業開始
人はもっと輝ける
キャッチコピー
事業ミッション
人材育成
・モチベーション向上
・優秀人財の定着
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事業紹介
内定者フォロー、新入社員研修、OJT支援
企業用SNS、コミニュケーションツール
内定辞退の防止・入社後の活躍フォロー・人事業務効率化
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内定辞退者の減少割合
23%
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事業紹介
Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved
企業内活性化・社内共有ナレッジ
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事業紹介
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宣伝終わり
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サービスリニューアルからの
チームの変遷
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リニューアルプロジェクト
• サービス拡大のために2012年からスタート
• UIの刷新&機能のブラッシュアップ
• リリース半年前くらいから結構なデスマ状態
• それでもなんとか頑張って2014年3月にリリース
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リリース後の課題
• 相次ぐチームメンバーの入れ替え
• たまらないノウハウ、業務の線引き
• たまり続ける技術負債
• 進まない進捗
• 社内受託のチーム
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課題:相次ぐチームメンバーの入れ替え
• 出て入っての繰り返し
• そもそもメンバーのことをよく知らないままやってる
• 人を入れるだけでは何も生まれない
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チームビルデイング
• ロングミーティングでお互いを知る
• チームで成し遂げたいことを合意
• 1回だけじゃなくて定期的に何回も実施
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課題:たまらないノウハウ、業務の線引き
• たまらないノウハウ
• XX さんしかできない
• その人がやめちゃったら誰もできない
• 業務の線引き
• テストはQAの仕事、運用なんてしらんっていう姿勢
• 開発がきちんと作って出してこない
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すべてペア作業
• 開発 / QAという分業を廃止。全員で開発チーム
• 運用もチームで持つ
• バスファクターを大きくする
• 品質向上は開発チームの責任(QAという職種ではできない)
• その人しかできない、という状態を避ける
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課題: たまり続ける技術負債
• 使われてないコード / 重複したコード
• うごかないテスト
• 頑張る運用
• 引き継がれる秘伝のタレ
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テスト導入とリファクタリング
• そもそもアプローチ方法を知らなかったので、有識者に習う
• 習ったことをチームで実践していく
• 改修・追加で触るときにリファクタリングする
• CIで毎日テスト実行、状態を可視化
• 基本的にペア作業で実施
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課題: 進まない進捗
• いつまでたっても終わらないタスク
• ていうかそのタスクって具体的になにやるの?
• 待ちが発生しても担当しかできない
• 開発が終わってからリリースまで儀式が必要
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開発プロセスの変更
• タスクの可視化
• カンバン
• 終わらせることを始めよう
• リリースまでの流れを視覚化&見直し
• 儀式はなくしていく
• Value Stream Mapping
• すべてペア作業
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課題: 社内受託の開発チーム
• 偉い人の言う通りに動く
• マネージャー
• 社長
• 営業担当
• 理由不明の機能要望開発
• 機能要望だけがあがってきて、只々つくる
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サービスに取り組むチームへ
• 権限の再確認と委譲
• 自分たちが動けるように権限と期待を擦り合わせる
• デリゲーションポーカー
• 要求は機能についてではなくて実現したいことを話す
• ゴールデンサークル
• その要求は誰のため?を明確にする
• 言われたことをやるだけではなく、チームからも提案
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やってみて
• チームビルディングと定期的なリフレーミングでチーム力UP
• ペア作業による守備範囲の拡大と安心感を得る
• テストとリファクタリングでメンテナンスしやすいコードに
• タスクの明確化・可視化で状況をわかるように
• 儀式の撤廃でスピードアップ
• 開発チームで意思決定ができる
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開発チームはよくなりました
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めでたし、めでたし
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で、終わりではない
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• 開発チームだけよければそれでいいのか?
• 会社全体を俯瞰してみるとまだできることはある
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新たな課題
• メンバーがサービスのことを知らない
• 競合の追い上げ
• 他チームへの無関心
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課題: メンバーがサービスのことを知らない
• 新メンバーに機能のことが伝わってない
• 昔からいるメンバーも
• そもそも何でその機能があるのかわからない
• そもそもどうやって活用するのかわからない
• そもそも自分たちのサービスを使っていない
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ドッグフーディグ
• 自分たちのサービスを自分たちで本気で使ってみる
• 営業チームが顧客に提案していることを実践する
• 他のサービスはなんでそうなっているのか気づく
• 不便だと思うことでアイディアが生まれる
• ドッグフーディング中の不備・指摘はチャンス
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おさわり会
• 機能の説明ではなくて、実際にユーザーが実現したいことをお題に、
どの機能をどう操作すればいいのかを発表しあう
• サービスをよく知っている人だから正しい、ということもない
• サービスをよく知らない人の方がユーザーに近い
• 正しいことの共有、新しい視点からの気付き
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課題: 競合の追い上げ
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• まず敵を知る
• ピンポイントよりちょっと広く調べる
• 実際に競合のサービスも使ってみる
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• フィードバックを受けてすぐに改善
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• 顧客の声を聞ける環境を生かす
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課題:他チームへの無関心
• 開発したものを共有しても伝わってない
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• 問い合わせの内容を共有されても聞き流す
• 自己防衛のための無関心さ
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全員でプロダクトを作っている意識
• 自分たちの立場からできることを考える
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• サポート、営業からの指摘は一番の宝
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• 目的を履き違えない
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• 嫌な空気になると思っても言いたいことはハッキリ伝える
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やってみて
• 自分たちのサービスは自分たちが一番のユーザーに
• 知らない人からほど良い意見が出てくる
• 開発だからこそ競合を意識する必要性
• 全員で目標達成を目指す雰囲気に
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まとめ
• サービスをつくっていく上で開発チームがよくなることは必須
• とはいえ開発チームだけがよくまわってるだけでは事業は伸びない
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  • 28. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 新たな課題 • メンバーがサービスのことを知らない • 競合の追い上げ • 他チームへの無関心
  • 29. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 課題: メンバーがサービスのことを知らない • 新メンバーに機能のことが伝わってない • 昔からいるメンバーも • そもそも何でその機能があるのかわからない • そもそもどうやって活用するのかわからない • そもそも自分たちのサービスを使っていない
  • 30. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved ドッグフーディグ • 自分たちのサービスを自分たちで本気で使ってみる • 営業チームが顧客に提案していることを実践する • 他のサービスはなんでそうなっているのか気づく • 不便だと思うことでアイディアが生まれる • ドッグフーディング中の不備・指摘はチャンス
  • 31. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved おさわり会 • 機能の説明ではなくて、実際にユーザーが実現したいことをお題に、 どの機能をどう操作すればいいのかを発表しあう • サービスをよく知っている人だから正しい、ということもない • サービスをよく知らない人の方がユーザーに近い • 正しいことの共有、新しい視点からの気付き
  • 32. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 課題: 競合の追い上げ • 業界No1はいつの話? • 気がついたら競合と機能の差がなくなっている • 価格勝負になって負ける
  • 33. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 競合を意識しながらの戦略 • まず敵を知る • ピンポイントよりちょっと広く調べる • 実際に競合のサービスも使ってみる • 競合より早く出す • 出してしまった方が事業戦略的なメリットが多い • フィードバックを受けてすぐに改善 • No1 なんて一時的。先に出してもすぐに追いつかれる • 顧客の声を聞ける環境を生かす
  • 34. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 課題:他チームへの無関心 • 開発したものを共有しても伝わってない • バグがあっても怒られない • 売り上げ数字未達でも誰も突っ込まない、手を差し伸べない • 問い合わせの内容を共有されても聞き流す • 自己防衛のための無関心さ
  • 35. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved 全員でプロダクトを作っている意識 • 自分たちの立場からできることを考える • 営業に使える武器と使い方を渡す • サポート、営業からの指摘は一番の宝 • 忙しそうでも巻き込む • 目的を履き違えない • 自分たちだけどんなにうまくやってても儲からなければダメ • 嫌な空気になると思っても言いたいことはハッキリ伝える
  • 36. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved やってみて • 自分たちのサービスは自分たちが一番のユーザーに • 知らない人からほど良い意見が出てくる • 開発だからこそ競合を意識する必要性 • 全員で目標達成を目指す雰囲気に
  • 37. Copyright EDGE, Inc. All Rights Reserved まとめ • サービスをつくっていく上で開発チームがよくなることは必須 • とはいえ開発チームだけがよくまわってるだけでは事業は伸びない • 開発、営業、サポート、ステークホルダーでプロダクトを作っている意 識でやっていく

Notes de l'éditeur

  1. リリース時から 5人 IN / 7人 OUT