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Similaire à 20110330 toc思考プロセス入門 (20)
20110330 toc思考プロセス入門
- 2. いちおう、自己紹介
やまさきかずのり(@ymkz303)
TOC/CCPMスペシャリスト←ハク付けw
(ゴール・システム・コンサルティング認定)
鯖江の皆様こんにちは!
前々職は富山~石川で働いていて10年くらい住んで
たので、北陸のことはそれなりにわかるよ!
TOCに興味を持ったきっかけは、前々職で仕事してい
たところ(PFU)で実践していた人がいたから。
- 5. 本日の内容
第一部
“雲”を使った問題解決ワークショップ
第二部
で、TOCってなんなの?
~思考プロセスと三原則と信念~
- 7. 今日はこれを使います
B
D
相手が望んでい
現在の行動
ること
A
目的、ゴール
C
D‟
自分が望んでい
とりたい行動
ること
- 10. あなたの“問題”は?
「楽しく仕事をする」
を実現する上で、
あなたが抱えている
問題はなんですか?
仕事上の問題を挙げていくと、組織論や経営論的な問
題に帰結し、一社員レベルでは対応できない結論に達
することがままありますが、あえてそれを考えてみる
のも手です。
もちろん、プライベートなものでもOK。
- 11. “問題”を行動に
“問題”を生み出している行動を、現在進行形の具
体的表現にしてください。
考えにくかったら、問題がある状況であり続けるた
めにやっている(意識的、無意識にかかわらず)こ
とは何か?を考えてみてください。
組織がサイロ化(タコツボ化)している気がする
⇒そうあり続けるためにどういう行動を続けている?
⇒組織が縦割りになっている。
⇒それぞれのグループ(チーム)は、それぞれのミッショ
ンを達成するために一生懸命仕事しているけど…
⇒「専門知識ごとにチームを分ける」
- 12. “行動”をチェック
簡潔に、文章になっている?
⇒単語だけだと、なんのことかわからない
自分で解決可能?
⇒物理法則とかはどうしようもない
本当に存在する?思い込みじゃない?
⇒事実でないなら解決しない
それは本当によくないこと?
⇒自分がどう痛みを感じているか説明できるか
複数の内容が含まれていない?
⇒○○なので××している、な感じではない
- 13. ワークその1
あなたが抱えている“問題”を、ひとつ以上、書き出
してください。
その“問題” を引き起こしている行動を、具体的に書
き出してください。
書き出した“行動”の内容を、前ページの観点で
チェックしてみてください。
– 簡潔に、文章になっている?
– 自分で解決可能?
– 本当に存在する?思い込みじゃない?
– それは本当によくないこと?
– 複数の内容が含まれていない?
- 14. “問題”ってなんだろう?
一般的に、“問題”は“ありたい姿”と“現実”のギャッ
プとして説明されます。
一方、“対立”“ジレンマ”は、 問題に対して取れる同
時には両立しない、どちらをとっても何らかの丌利
益がある(と思い込んでいる)二つの行動のどちらかを
取らなければいけない状態を表します。
つまり、“問題”は、理想とする行動と現実の行動の
“対立”“ジレンマ”と言い換えることができます。
ジレンマに対して“妥協”すると、結果的にどちらの
要望も満たさない、 “Lose-Lose”の状況となってし
まいます。
- 16. どういう行動をしたい?
本当は、どういう行動を取ればいいと思いますか?
(D)の行動の元となる問題を起こさないためには、動
向どうすればいいと思いますか?
組織がサイロ化(タコツボ化)している気がする
⇒プロジェクトチーム内ですべての仕事ができれば、コミュニ
ケーションも取れるし、ロスも発生しない。
⇒「機能横断チームで仕事をする」
※「(D)しない」という行動はNG!
- 18. “対立”をチェック
D
DとD’の二つの行動は、ジレンマ、対 専門知識ごとに
立している行動ですか? チームを分ける
まったく正反対な行動ですか?
同時にできない行動ですか?
どうして同時にできないんでしょう
か?
D‟
機能横断チーム
で仕事する
•専門知識ごとにチームを分けたら、機能
横断的なチームを作ることはできない。
- 19. ワークその2
D
取っている行動(D)に対する取りたい 専門知識ごとに
行動(D’)を考えてみてください。 チームを分ける
(D)と(D’)が、本当に対立しているか
どうかを確認してください。 D‟
機能横断チーム
で仕事する
- 22. どうしてそうありたいんだろう?
目的(A)を達成するために(B)でありたい必要があるの
は、どうしてですか?
目的(A)を達成するために(C)でありたい必要があるの
は、どうしてですか?
成果を最大化するには、それぞれが持ってい
る専門知識は、最大限有効に活用する必要が
ある。 B
リソースを有効に
活用する
A
楽しく
仕事をする
C
チームで一致団結して仕事ができることで、 機能横断チーム
チームワークをもって楽しく仕事をして、よ
りよい成果を上げることができる。 で仕事する
部署を越えるオーバーヘッドがない。
- 23. “雲”を作って読み合わせよう
Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…
Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…
Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…
Cであるためには、D’する必要がある。なぜなら…
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
楽しく
仕事をする
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 24. “目的”の見直し
最初に設定した目的は仮のものなので、読み合わせ
てみて、しっくりくるかどうかを確認します。
もっと具体的な目的がよければ、書き換えてくださ
い。
どうしても共通の目的が見つからないようであれば、
目標を高くしたり、目的の範囲を広げたりしてみて
ください。
そのままでしっくりくるなら、そのままでも大丈夫
です。
- 25. 見直したらもう一度読み合わせ
Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…
Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…
Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…
Cであるためには、D’する必要がある。なぜなら…
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 26. ワークその3-1
(D)と(D’)それぞれ、どういう望みがあってそういう
行動をしている/したいか、考えてみてください。
(B)と(C)それぞれ、目的(A)を達成するためにどうし
てそうありたいのか、考えてみてください。
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 27. ワークその3-2
組み合わせて“雲”を作り、読み合わせてみてしっく
りくるかどうかを確認してください。
“目的”がこれでよいかを見直してください。
完成した“雲”を共有・発表しましょう!
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…
会社全体の成果 Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…
Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…
を最大化する Cであるためには、D‟する必要がある。なぜなら…
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 28. “対立”を解消する
ここまで、 “雲”を使って“問題”の“対立”の構造を考
えてきました。
TOCでは、 “目的・ゴール”が同じであれば、本来対
立は存在せず、その原因は誤った仮定・思い込み(ア
サンプション)にあると考えます。
これまで作ってきた“雲”は、対立の構造に根付く
誤った仮定・思い込みを明らかにし、その解消を助
けるツールです。
そして、その対立は必ず解消できます。
- 29. “対立”の構図を見直そう
よく見ると、(B)と(C)は、(A)を実現するための必要
条件であり、それ自体は対立していません。
ここに存在する対立は、(B)×(D’)、(C)×(D)、
(D)×(D’)の3つしかありません。
それぞれの対立が発生している原因には、何らかの
アサンプションがあるはずです。
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 30. “雲”を蒸発させるには?
相・自・時・妙
©岸良祐司
相手の要望を尊重する。取りたい行動(D„)で、相手が望んでいること
相 (B)を満たすことができないか?
自分の要望を尊重する。取っている行動(D)で、自分の望むこと(C)を
自 満たすことはできないか?
時と場合によって、(D)と(D„)のどちらかの行動を取ることで、相手
時 と自分が望むこと両方を満たせないか?
妙案。(D)と(D„)は、本当に両立、同時に行うことができないか?
妙 (B)と(C)の要望を満たす、(D)と(D„)以外の何か別のやり方はないか?
- 31. 【相】相手の要望(B)を尊重する
(D’)すると、どうして(B)ができないと思いますか?
⇒「思い込み」を導き出す
(D’)をしつつ、(B)を満たす方法は本当にないですか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
仮定・思い込み
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 32. 【自】自分の要望(C)を尊重する
(D)すると、どうして(C)ができないと思いますか?
⇒「思い込み」を導き出す
(D)をしつつ、(C)を満たす方法は本当にないですか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
仮定・思い込み
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 33. 【時】時と場合によって
(D)と(D’)はどういう時に対立しますか?
⇒ 「思い込み」を導き出す
あるときは(D)、あるときは(D’)というルールで両立
はできませんか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
仮定・思い込み
会社全体の成果
を最大化する
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 34. 【妙】妙案ひらめき
(B)と(C)が両立できないと思っているのはなぜですか?
⇒「思い込み」を導き出す
(B)と(C)を両立させる方法は本当にないですか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
リソースを有効に 専門知識ごとに
活用する チームを分ける
A
会社全体の成果
を最大化する
妙案
C D‟
開発効率を 機能横断チーム
最大化する で仕事する
- 35. 解決策を検討する
矢印 仮定 解決策 どうやって行うか メリット
相 すべてのチームを機能横 専門知識を持ったメンバー 専門知識を持った人を採用 いろいろな知識を持った
断にすると、リソースが を増やす。 する。専門知識を持つ人を 人が増えて、柔軟にチー
たくさん必要になる。 育成する。知の共有を図る。 ム構成ができるようにな
得意分野以外のこともや る。
らないといけなくなる。
自 専門知識ごとにチームを それぞれのチームのマネー 開発チームと専門チームの マネージが同じ人なので、
分けると、組織を越えた ジを一本化する。 マネージャを同じ人にする。 コミュニケーションロス
コミュニケーションの- が発生しない。
バーヘッドが発生する。
チームへの参画意識が薄
くなる。
時 すべてのプロジェクトで、 製品(プロジェクト)に ある専門知識を大きく必要 プロジェクトの正確に応
チーム構成を同じにしよ よってチーム構成を変える。 とするチームには専属で配 じて、柔軟に体制を組め
うとする。 置、そうでなければ必要に るようになる。
応じて参画することを検討
し、その規準を明確にする。
妙 リソースを有効に活用し リソースを有効に活用しつ プロジェクトに専属でなく 上長を通さなくてよくな
つつ、開発効率を最大化 つ、開発効率を最大化する ても、仕事の裁量権をメン るため、コミュニケー
する方法はない。 方法を考える。 バーに不える。 ションのオーバーヘッド
が尐なくなる。
- 36. ワークその4(時間があれば)
「相」「自」「時」「妙」の方法で、対立を解消す
る解決策を考えてみてください。
矢印 仮定 解決策 どうやって行うか メリット
相
自
時
妙
- 37. まとめ
“雲”は、問題(≒対立)の構造を明らかにすると
共に、その解決の手助けもしてくれる、シンプルで
強力なツールです。
仕事だけではなくて日常生活でも、「あ、これって
対立してるな」と思ったら、頭の中でこの図を思い
浮かべて、共通の目的はないだろうかと考えるだけ
で、その状況を打破する方法が思い付いたりします。
初めは、作るのにとても苦労しますが、いくつも考
えていくうちに短い時間で考えられるようになって
きます。
“雲”は問題の対立構造を明確にして、問題解決の手助けをします
- 41. TOCとは
イスラエルの物理学者 エリヤフ・ゴールドラットが
提唱した、様々な分野へ応用ができる知識体系。
“ザ・ゴール”は、元々OPTというソフトウエアを売
るために、その効能を小説として記したもの。
日本語では“制約理論”という方がいいらしい。
用途 ツール
生産管理 ドラム・バッファ・ロープ(DBR)
プロジェクトマネジメ クリティカルチェーン・プロジェクトマネジ
ント メント(CCPM)
会計 スループット会計
問題解決 思考プロセス
経営 バイアブル・ビジョン
- 44. 出荷できるのは一日何個?
材料 工程1 工程2
100個/日 50個/日
工程3 工程4 出荷
改善
60個/日 80個/日 ??個/日
- 45. TOCの三原則
組織には達成すべきゴールがある。
– 営利企業では、現在から将来にわたって儲け続けること、と
定義されます。
組織は、ごく尐数のことにより制約されている。
– 組織(システム)で発生する数々の問題は、たったひとつ、
ないしごく尐数の根本的な問題(=制約)によって引き起こ
されます。
部分の合計は全体と一致しない。
– 例えば、各タスクの期日を厳密に決めて、各タスクの締め切
りを守ることに全力を尽くしてもプロジェクトが期日通りに
終わるとは限りません。
– 例えば、あるひとつの問題に対処しても、組織全体が改善す
るとは限りません。別の問題が発生する可能性もあります。
- 46. TOCの三原則
組織には達成すべきゴールがある。
– 営利企業では、現在から将来にわたって儲け続けること、と
定義されます。
組織は、ごく尐数のことにより制約されている。
TOCは、部分ではなく全体に着目して、
– 組織(システム)で発生する数々の問題は、たったひとつ、
組織をゴールに向かって進める上で障害
ないしごく尐数の根本的な問題(=制約)によって引き起こ
されます。
となっている構造を明らかにし、その根
部分の合計は全体と一致しない。
本的な原因(=制約)を解決するための
– 例えば、各タスクの期日を厳密に決めて、各タスクの締め切
方法論です。
りを守ることに全力を尽くしてもプロジェクトが期日通りに
終わるとは限りません。
– 例えば、あるひとつの問題に対処しても、組織全体が改善す
るとは限りません。別の問題が発生する可能性もあります。
- 47. 制約
物理制約
– 作れれば確実に稼げるのに、ものを作る人(リソース)が足
りない。
市場制約
– そんなにマーケットがない、マーケットがあるのに売れない。
方針制約
– リソースもマーケットも十分にあるのに、思うように結果が
付いてこないのであれば、それは組織の方針が間違っている
から。
ほとんどの事例で、問題の根本には「方針制約」になるそうです。
ほとんどの組織では、まだまだ最適化する余力がたくさんあるとい
うことですね。
- 48. 思考プロセスとは(すごくざっくりと紹介)
TOCの原則に基づいた問題解決の方法論です。
私たちが「問題」としてとらえているものは、たっ
たひとつ(またはごく尐数)の根本となる原因から発生
する好ましくない現象です。
思考プロセスは、根本原因を特定し、それが問題を
発生させていることを証明し、解決策を導きだし、
解決策が問題を解消することを証明し、解決までの
ステップと発生する障害を洗い出し、解決までの道
筋を作ります。
具体的には、「何を」「何に」「どのように」変え
るかのステップにあわせて、いくつかのツールを使
いながら解決していきます。
- 49. 改善を実現するための3つの質問
何を変えるのか?
– 改善のポイント(根本原因、中核問題)みつける
何に変えるのか?
– 解決策をみつける
どうやって変えるのか?
– どうやって実行に移すか、計画をたてる
どうやって
何を変えるのか? 何に変えるのか?
変えるのか?
現状構造 未来構造 前提条件
蒸発する雲 移行ツリー
ツリー ツリー ツリー
- 50. 現状構造ツリー
問題はあちこちに偏在しているように見える。
問題6
問題4
問題7
問題5
問題3
問題1
問題2
- 51. 現状構造ツリー
UDE6
UDE4
UDE7
UDE5
UDE3
UDE1
UDE2
根本問題
- 52. 現状構造ツリー
何を変えるかを導き出します。
目的を達成する上で、問題となっていることを複数
挙げる。
問題は、それぞれが独立しているわけではなく、あ
る一つの根本的な問題が引き起こしている現象であ
り、すべての問題は因果関係で結ばれていて、連鎖
的に問題を発生させていることを解き明かす。
根本問題によって、すべての問題が発生しているこ
とを確認する。
- 53. 蒸発する雲
B
D
相手が望んでい
現在の行動
ること
A
目的、ゴール
C
D‟
自分が望んでい
とりたい行動
ること
- 54. 蒸発する雲
何に変えるかを導き出します。
問題(好ましくない状態)を発生させている根本に
は、どんな対立が存在しているかを解き明かす。
根本問題から、解決策を導き出す。
- 55. 未来構造ツリー
DE6
DE4
DE7
DE5
DE3
DE1
DE2
解決策
- 56. 未来構造ツリー
何に変えるかを証明します。
導き出した解決策が、問題がない状態を連鎖的に生
み出すことができることを確認する。
- 57. 前提条件ツリー
目的を達成するために乗り越えな
目的 ければならない障害を挙げる。
障害
5 障害
4
障害 障害
2 3
障害
1
- 58. 前提条件ツリー
障害を乗り越えた状況を中間目的
目的 としてあげ、時系列に並べる。
障害
5 障害 目的を達成するためには、中間目
4 的CとDを達成する必要がある。
中間目的D なぜなら、障害4と5があるから。
中間目的C
中間目的Cを達成するためには、
中間目的Bを達成する必要がある。
障害 障害
なぜなら障害3があるから。
2 3
:
中間目的B :
障害
1
中間目的A
- 59. 前提条件ツリー
障害を除くと、目的を達成するま
目的 での中間目的を時系列に並べた
ロードマップになる。
中間目的D
中間目的C
中間目的B
中間目的A
- 60. 前提条件ツリー
どのように変えるかのプロセスに潜む障害を洗い出
し、実現へのステップを導き出します。
目的(解決策)を実現する上で起こりうる障害を挙
げ、その障害が解決した状態を中間目的とする。
中間目的を因果関係で結んで、中間目的を積み重ね
ることで最終的な目的が達成できることを確認する。
- 61. 移行ツリー
目的
行動
中間目的D
中間目的C
行動
行動
中間目的B
行動
中間目的A
行動
- 62. 移行ツリー
どのように変えるかの行動を洗い出します。
前提条件ツリーで洗い出した中間目的を実現するた
めには、どのような行動を取ればよいかを洗い出し
ます。
ここまでくれば、あとは行動あるのみ!
- 63. 人が明晰に頭脳を使うことを邪魔している障害
現実を複雑だと考えている。
人は、ものごと、問題を複雑に考えようとします。現実世界で巻き起
こるあまたの問題は、実はすべて因果関係で結ばれており、その根底
となる原因にはごく尐数の“対立”が存在します。
対立は避けようがないと思っている。
目的が同じならば、本来対立は存在しないはず。対立の原因は、誤っ
た仮定や思い込みにあります。
問題を相手のせいにしたがる。
対立構造にあるとき、人は相手のせいにしたがります。相手を責める
と、あるはずのすばらしい解決策を見過ごすばかりか、物事を誤った
方向に導いてしまいます。
明晰な頭脳で日々の問題に対応することで、
人は、充実した、意義のある人生を送るコトができる
- 67. 今ならば…
日本には資源が尐ないので、原子力
発電が一番向いている。
原子力は発電効率がよい。
発展に電力は丌可欠。 現在の自然エネルギーによる発電に
安定的に供給することで、発展の計 は、安定性は期待できない。
画が描ける。
今安定供給を止めると、経済が停滞
する。
B D
安定的に電力を 原子力発電を
供給する 推進する
A
日本を発展
させ続ける
C D‟
国民が安心・ 原子力発電を
安全に生活する 減らしていく
発展させるためには、発展に集中で
きる環境が必要。
国の発展は国民あってのもの。
原子力発電には丌安がつきまとう。
本当は原子力発電所なんてない方が
いい。
- 68. 矢印 仮定 解決策 どうやって行うか メリット
相 現在の安全な発電方法で 電力供給の安定性を確保し 研究の主ターゲットを原子力 急激な移行に伴う供給量
は、大きな電力の安定供 ながら、安全な発電方法に から自然エネルギーに移し、 の激しい上下がおこりに
給は丌可能。 徐々にシフトしていく。 安定的電力供給の目処が付い くい。
たものから原子力を代替して
いく。
自 原子力発電にはもう安心 安全で安心できる原子力発 これまでの失敗から学んでき 原子力発電を継続するこ
できない。 電の方法を追求する。 たことを活かし、安全性を第 とで、電力供給量の大幅
一に考えて原子力発電を推進 減は防げる。
する。
時 原子力発電を推進しなが 安全性が確認された方法の 存在する原子力発電所は安全 これまでの原子力発電所
ら、減らしていくことは みを継続し、足りない部分 性を第一に点検しなおし、新 建設が無駄にならない。
できない。 は他の発電方法で補う。 たな建設はしない。 自然エネルギーによる発
足りない電力は、自然エネル 電が安定すれば、原子力
ギーによる発電で補う。 発電所の撤廃も視野に入
る。
妙 安心・安全、かつ安定的 安心・安全、かつ安定的に これまで力を入れてこなかっ 自然エネルギーによる発
に電力供給できる方法は 電力供給できる方法を確立 た自然エネルギーなどによる 電の発展が期待できる。
存在しない。 する。 発電に注目・注力し、安定的 その技術を海外に売るこ
な供給源を確保する。 ともできる。