141113小口広太
- 1. 2015 年 2 月 12 日(木)
アースデイ東京 2015 オフィシャル勉強会@ GEOC
「食♯ 2 」 レジュメ
持続可能な<食と農>
”-“買い(食べ)支え は何を意味するのか-
日本農業経営大学校 専任講師
小口広太(おぐちこうた)
oguchik@afj.or.jp
1
- 20. ( 10 )自然農(法)にだんだん近づく有機
農業
移行期 安定期 成熟期転換前
・慣行農業
・外部依存
(農薬・化学肥
料)
・耕起・施肥
・石油依存
・慣行農業から有機
農業への移行期
・準有機農業
・外部依存(代替農
薬・堆肥、有機質肥
料)
・土づくり
・耕起・施肥
・石油依存
・有機農業から自
然農(法)への移
行期
・有機農業
・外部依存から内
部循環へ
・耕起・施肥の抑
制
・雑草の有効利用
・自然農(法)
・内部循環
・不耕起・無施
肥
・雑草の有効利
用
低投入型農業(自然共生型農
業)
高投入型農業(外部依存型農業)
・成熟期有機農業へのステージ
20
- 25. 「 100 人の日本というムラは、 3 人の人々が懸命に土を耕し種をまき
、草を払って支柱を立て、収穫にいそしんでいる。
(中略)それらを 97 人の村人がわがまま放題にむさぼり食らい、うま
いまずい、高い安いと不平をたれている。それが日本および日本人では
ないか。しかも 3 人の担い手のうち、 1 人は 60 歳代で、もう 1 人はす
でに 70 歳をこえている。
(中略)問われているのは食料自給率ではなく、食を厳しい現場で支え
る人の力、すなわち「食の自給力」ではあるまいか。
(中略)食を支える人が消えていく日本。それこそ真の食料危機であ
る。」
引用:結城登美雄 (2008) 「自給する家族・農家・村は問う」山崎農業研究所編『自給再考』農文協
(1)“食の自給力 3 ”%
5.私たちの行動
25
- 26. 70 歳以上
農業就業人口割合
75 歳以上
農業就業人口割合
計 男性 女性 計 男性 女性
1995
2000
2005
2010
24.7 %
35.0 %
42.7 %
47.8 %
29.6 %
39.3 %
45.8 %
48.8 %
21.1 %
31.6 %
40.1 %
46.8 %
11.5 %
16.9 %
24.6 %
31.0 %
14.4 %
19.3 %
26.7 %
32.2 %
9.4 %
15.0 %
22.6 %
29.8 %
(2)農業労働力に占める 70 歳以上、
75 歳以上割合の推移(販売農家)
資料:安藤光義編著( 2013 )『日本農業の構造変動- 2010 年農
業センサス分析-』農林統計協会、 p.5 の表 1 - 3 、表 1 - 4 を参
照
26
- 27. ・ 1926 ~ 1935 年生まれ
・戦後農政の枠組みができた時期に就農
・高度経済成長のはじまり( 1955 年): 20 ~ 29 歳
・農業基本法の成立( 1961 年): 26 ~ 35 歳
・戦後農業の主役であり、最終ランナー
-自ら最後まで走り切らなければならない宿命
(=高齢化)
-バトンを渡す相手はどこにいるのか
(=後継者不足)
・迫りくる 2015 年問題:全員が 80 歳代に突入
-戦後農業、農政の終わり
(3)昭和ヒトケタ世代の大量離脱
27
- 32. (5) CSA 「コミュニティで支え
る農業」
・ CSA ( Community Supported Agriculture )
-日本語に訳すと「地域で支える農業」
-日本の提携運動がひとつの源流とされ、逆輸入
・ゆきむすびの味とストーリー性に共感を覚えた人々
-消費者、旅館業者、学生、企業・・・などによるネッ
トワーク
-コミュニティが地域の農を支えるという関係性
32