UX Analytics Lab 「measuring the user experience」読書会 #4
10.Jan.2015 at 13:00 @ ヴォラーレ株式会社
Measuring the User Experience
UX Book Reading Circle
Yukio Yoshida
3. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ
9.2 Card-Sorting Data
カードソートのデータ
9.3 Accessibitity Data
アクセシビリティに関するデータ
9.4 Return-On-Investment Data
ROIのデータ
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4. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ①PV(ページビュー)数
稼動しているWebサイトには、宝の山となる可能性のあるデータが存在している。
サーバログデータより、以下のメトリクス等が有効である。
①PV(ページビュー)数、UU(ユニークユーザー)数
②クリックスルー率
③離脱率
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5. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ①PV(ページビュー)数
有効な手段として、以下が挙げられる。
①定点観測
②デザインの変更前と変更後 等
但し、②に関して注意並びに除外が必要である。
①環境要因(ニュース、季節により変動等)
②クローラー
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6. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ①PV(ページビュー)数
右表はサイトのリンク改善前(1週目)と改
善後(2週目)のPV数を計測。
改善前と改善後で有意に違いがあるか
を見極めるため、t検定を使用し、統計的
に有意(p<0.01)であることが分かった。
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7. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ②クリックスルー率
CTR(クリックスルー率)は、さまざまなリンクの表示方法の有効性を測定することに
使うことができる。
インターネット広告のパフォーマンス指標の一つでもあるが、この概念はあらゆるリン
クに適用できる。
CTR(クリックスルー率)=広告クリック数÷広告表示数
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8. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ②クリックスルー率
右画像は検索エンジンへ配信した2種の
広告。
具体的な情報を記載した広告のほうが
55%もクリック率が高かったが、実際広告
を見た人の差があった場合、大きな違い
を生む恐れがある。
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9. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ②クリックスルー率
カイ2乗検定で有意の違いを調べることが
できる。リンク①1.4%、②1.7%(右上)。但
し、違いがないものと仮定する必要性が
ある。よって合計(右中)を出すことで期待
値164.2(右下)をみちびける。結果p=0.
037となり、有意の差があった。
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10. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ③離脱率
離脱率は、サイト内で何らかのユーザビリティ問題があるかもしれない場所を見つけ
るのに役立つ可能性がある。
離脱率が有効な使い方は、購入手続きなどの要り連の流れのどの箇所でユーザー
がプロセスを離れたり、諦めたりしているのかを特定するのに使う。
該当ページ離脱率=該当ページ完了数÷該当ページ到達数
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11. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ③離脱率
右上表はフォームで、各ページの入力を
完了したユーザーの割合。しかし、どの
ページに問題があるかわからない。ペー
ジに到達した人数とそのページを完了し
た人数の差を出すことで、ページ4に問題
があることがわかる。(右下表)
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12. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ A/Bテスト
A/Bテストは特別なタイプの調査手法である。
任意のページに対して2つの代替デザインを用意し、一部のユーザーにはAを、残り
のユーザーにはBを表示し、どちらが有効かを明らかにするために使われる。
振り分けはランダムで、表示回数はほぼ同数となるように行われる。
但し、環境要因などに注意が必要で、入念な計画が必要になる。
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13. 9.1 Live Website Data
稼働中のWebサイトのデータ A/Bテスト
ページを3パターン(BはAのテキストのみ
変更、CはAのレイアウトのみ変更)制作
し、A/Bテストを実施(同一時期、同数表
示)した結果が右表。結果Bで15.6%売上
増、Cで55.3%減であった。
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