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ソーシャルコンテンツマネジメント
- 2. 概要
古くは1980年台から存在するEDM(Electric Document Management 電子文
書管理)から、2000年台に喧伝されたECM(Enterprise Content
Management 統合文書管理)を経て、現在Alfresco Software社などが提唱して
いるSCM(Social Content Management ソーシャルコンテンツマネジメント)
というコンセプトに至るまでの経緯を大まかにまとめてみたいと思います。
株式会社イージフ(英語表記 aegif Corporation)は、オープンソースECM製品
Alfrescoの製造元であるAlfresco Software社のパートナーとして日本国内でのト
レーニングや商用サポートを担当しています。
- 3. 歴史的経緯 EDMからSCMへ
以下、文書管理パッケージソフトウェアの市場の30年の歴史です。現在ECM製品とし
て認識されている製品の多くはかつてはEDMと呼ばれていました。AlfrescoはECMとし
て生まれ、今SCMへとコンセプトをシフトしようとしています。
1980年台
1980年台 1990年台
1990年台 2000年台
2000年台 2010年台
2010年台
•EDM黎明期
•EDM黎明期 •EDM普及期
•EDM普及期 •EDMからECMへ
•EDMからECMへ •SCMコンセプトの台頭?
•SCMコンセプトの台頭?
•1982年、EDMパッケージ
•1982年、EDMパッケージ •1990年、Documentum
•1990年、Documentum •2005年、Alfresco
•2005年、Alfresco •ECMベンダが共同して作
•ECMベンダが共同して作
として最初の成功事例であ
として最初の成功事例であ 社創業。現在の大手ECM製
社創業。現在の大手ECM製 Software社創業
Software社創業 成した製品横断のリポジト
成した製品横断のリポジト
るFileNet社が創業
るFileNet社が創業 品の初期製品が出揃う
品の初期製品が出揃う •大手ECM製品のJavaプラ
•大手ECM製品のJavaプラ リアクセスインターフェース
リアクセスインターフェース
•主な関心事は紙文書の「管
•主な関心事は紙文書の「管 •C/Sアーキテクチャ
•C/Sアーキテクチャ ットフォームへの移行が進
ットフォームへの移行が進 の規格CMISがOASISの標準
の規格CMISがOASISの標準
理」の電子化であり、イメ
理」の電子化であり、イメ •電子文書の管理が主な関心
•電子文書の管理が主な関心 む
む 規格として承認
規格として承認
ージング技術との併用がほ
ージング技術との併用がほ 事となる
事となる •ECMベンダによる周辺領
•ECMベンダによる周辺領 •OpenSocial規格のバージ
•OpenSocial規格のバージ
ぼ前提となっていた
ぼ前提となっていた •全文検索機能の統合が一般
•全文検索機能の統合が一般 域(コラボレーションやレ
域(コラボレーションやレ ョン1.0がリリース
ョン1.0がリリース
•ワークフロー機能の統合や
•ワークフロー機能の統合や 化
化 コード管理など)ソフトウ
コード管理など)ソフトウ •facebookへのアクセス数
•facebookへのアクセス数
COLDなどもこの時期にす
COLDなどもこの時期にす •Webコンテンツが各ベンダ
•Webコンテンツが各ベンダ ェアの買収が相次ぐ
ェアの買収が相次ぐ がGoogleを超える
がGoogleを超える
でにスタートしている
でにスタートしている により意識され始める
により意識され始める •次いでそれらECMベンダ
•次いでそれらECMベンダ
自体も買収される
自体も買収される
Content is the
Content is the
Conversation
Conversation
非定型データすべての共 コンテンツそのものが
非定型データすべての共 コンテンツそのものが
管理の電子化
管理の電子化 電子文書の統一管理
電子文書の統一管理 通管理基盤
通管理基盤 「会話」に
「会話」に
コントロール、コンプライアンス、期限管理
コントロール、コンプライアンス、期限管理 共有、コラボレーション
共有、コラボレーション
- 4. 機能の変化と、利用方法の変化
機能そのものはEDMの時点で出揃っており、その後は対象範囲が拡大してきました。
EDM
EDM ECM
ECM SCM
SCM
•メタデータ管理
•メタデータ管理 •(EDMの各機能)
•(EDMの各機能) •(ECMの各機能)
•(ECMの各機能)
•バージョン管理
•バージョン管理 −各種ツールとの連携−
−各種ツールとの連携− −ソーシャル関連機能−
−ソーシャル関連機能−
機
•排他制御(チェックア
•排他制御(チェックア •Webコンテンツ管理
•Webコンテンツ管理 •フォークソノミー
•フォークソノミー
機
能
ウト/チェックイン)
ウト/チェックイン) •レコード管理
•レコード管理 •フィード
•フィード
能 •全文検索
•全文検索 •ILMツール連携
•ILMツール連携 •レーティング
•レーティング
•ワークフロー
•ワークフロー •コラボレーション連携
•コラボレーション連携 •ライキング(いいね!)
•ライキング(いいね!)
•セキュリティ
•セキュリティ •Webサービス連携
•Webサービス連携 •ソーシャルサイト連携
•ソーシャルサイト連携
•既存の紙文書管理のプ
•既存の紙文書管理のプ •完全電子化前提での社 •(社外)ソーシャル基盤
利
利 ロセスの電子化
ロセスの電子化
•完全電子化前提での社 •(社外)ソーシャル基盤
内コンテンツの最適化
内コンテンツの最適化 からのアクセス
からのアクセス
用
用 •初期は専用クライアン
•初期は専用クライアン •人だけでなくシステムへ •コンテンツに対する操
方
方 ト、後期はWebアプリの
ト、後期はWebアプリの
•人だけでなくシステムへ •コンテンツに対する操
のコンテンツ提供が増加
のコンテンツ提供が増加 作そのものをソーシャル
作そのものをソーシャル
法
法 独自インターフェースを
独自インターフェースを
利用
•Webサービス連携
•Webサービス連携 イベントに
イベントに
利用
- 5. 市場ニーズはどう変わったのか?
Content is the Conversation. System of Engagement.
IT技術ポピュリズム tech-populism の台頭、Googleやfacebookを当たり前と考えるユーザ
ECMコンセプトが組織内の非構造データの取扱いを洗練させてきた10年の間に、組織の
外側にあるコンシューマ向けWebテクノロジの世界では、個人同士のコミュニケーションを
快適に行うためのソーシャル基盤が立ち上がりました。
そこでは、動画や写真のアップロード、ツィート、Blog記事、コメントなど、あらゆる
コンテンツにまつわるアクションが、直接コミュニケーションの構成要素となっています。
アクションは常に自動的に知って欲しい相手に伝わる工夫がなされています。
ECMのユーザも個人としてソーシャルテクノロジに触れている以上、組織内のコンテンツ
にもこのような利便性を求め始めています。
IT投資評価手法の普及、具体的な「効果」を産み出すIT投資に注力する意思決定者
一部の法令準拠を目的としたシステムを例外として、これまでのECMの導入はリスク低
減効果もしくは既存の老朽化したEDMに対するコスト削減効果でのみ図られてきました。
これらは記録のためのシステム(System of Record)という位置づけでしたが、今後、
関与[活用?]のためのシステム(System of Engagement)に対するニーズが起こると
考えられています。生産性の向上やイノベーションの促進など実質的な効果が求められてい
るわけです。
- 6. 活用イメージ
②JiveやLiferayなどのツ
②JiveやLiferayなどのツ
①Alfresco内で、他のユ
①Alfresco内で、他のユ ール上での作業結果を
ール上での作業結果を ③facebookやTwitterか
ーザのコンテンツ操作
ーザのコンテンツ操作
③facebookやTwitterか
Alfrescoに反映 ら社内Alfresco上の情報
ら社内Alfresco上の情報
をアクティビティ一覧
をアクティビティ一覧
Alfrescoに反映
を確認(あるいは、編
を確認(あるいは、編
としてリアルタイムに共
としてリアルタイムに共 集も?)
集も?)
有
有
Alfrescoの新バージョンでは、アクティビティ一覧表示の強化(①)と、Jiveを中心と
したソーシャルビジネスシステムとの連携ソリューション(②)が強調されています。ま
た、数年前からfacebookやiGoogleの連携モジュール(③)も公開されています。
- 7. 詳しい情報は、、、
株式会社イージフ
Webサイト http://aegif.jp/
メールアドレス info@aegif.jp