Contenu connexe Similaire à プロジェクトを成功させるチケット管理 (20) Plus de Makoto SAKAI (20) プロジェクトを成功させるチケット管理3. チケット駆動開発関連の業務経験
• チケット駆動開発によるソフトウェア開発
– 請負開発での社内利用(事例1)
– SESでの客先利用
• チケット駆動開発導入支援(コンサル)
– ツール導入支援
– ワークフロー定義支援(レビュー、提案)(事例2)
• チケットシステムの社内導入
– PC資産管理への応用*
– Wikiによる情報共有
*日経SYSTEMS 2013年9月号「こうすれば必ず成功!Redmine導入の勘所」
[#47Redmine]ユーザコミュニティが盛り上がってきた - 第5回 品川Redmine –
http://sakaba.cocolog-nifty.com/sakaba/2013/06/47redmine---red.html
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4. 目次
• チケット駆動開発
– はじまり、バージョン管理とチケット
– ツール連携とチケット・コミュニケーション支援
– チケット駆動開発の効果
– チケット駆動開発の形態とチケットの管理方法
• 事例
– 現場の自律によるリスク低減(文教パッケージのカスタマイズ)
– 効果的なコミュニケーション(オフショア開発の支援)
• プロジェクトを成功させるチケット管理
– うまくいかない話は意外と多い
– 事例がうまくいった理由
– プロセスモデルに基づく支援
– まとめ
• おまけ:サーバントリーダーシップ
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20. 目次
• チケット駆動開発
– はじまり、バージョン管理とチケット
– ツール連携とチケット・コミュニケーション支援
– チケット駆動開発の効果
– チケット駆動開発の形態とチケットの管理方法
• 事例
– 現場の自律によるリスク低減(文教パッケージのカスタマイズ)
– 効果的なコミュニケーション(オフショア開発の支援)
• プロジェクトを成功させるチケット管理
– うまくいかない話は意外と多い
– 事例がうまくいった理由
– プロセスモデルに基づく支援
– まとめ
• おまけ:サーバントリーダーシップ
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23. 事例1の概要
• 文教パッケージのカスタマイズ(最大8人x1年)
o 短納期 & 仕様の決定遅れ・変更
o スキルは高いが経験者が少ない(リーダは途中交代)
o オープンフレームワークの初めての組み合わせ
(サブシステム、ミドルウェアのバージョン)
o 義務感と不安、重苦しい雰囲気、閉塞感、、、
o 守りに入るので、コミュニケーションが悪い
システムテストの時期になると、計画外の環境構築やリリース準備
作業が明らかになった(環境に関連するバグも、、、)
⇒ そうだ!チケット駆動開発をしよう!
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27. 結果
• チケットの数(BUG以外)
o システムテスト:31
o 本番環境構築:42
データの準備、環境準備、BUG関連で増えた作業、
細かな仕様変更など、手順書にない1回だけの作業
• 作業漏れ減少!納期までに作業が完了!
(知らないこと、気付かないことはできませんでした、、、orz)
それ以外にも、メンバーに変化が、、、
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39. 目次
• チケット駆動開発
– はじまり、バージョン管理とチケット
– ツール連携とチケット・コミュニケーション支援
– チケット駆動開発の効果
– チケット駆動開発の形態とチケットの管理方法
• 事例
– 現場の自律によるリスク低減(文教パッケージのカスタマイズ)
– 効果的なコミュニケーション(オフショア開発の支援)
• プロジェクトを成功させるチケット管理
– うまくいかない話は意外と多い
– 事例がうまくいった理由
– プロセスモデルに基づく支援
– まとめ
• おまけ:サーバントリーダーシップ
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うまくいった理由(事例1)
事例1: 現場の自律によるリスク低減 事例2: 効果的なコミュニケーション
問題が共有されていた
迫る納期、厳しい顧客、不安感
=>情報共有がうまくいっていなかった
メールによるコミュニケーションは難しい
=> 情報共有の仕組みが必要
仕組みがある
チケットシステム(trac)
=>パッケージの障害管理に使っていた
チケットシステム(Redmina)
=> ふさわしい運用方法を検討した
改善のモチベーション
これ以上ひどくなったらヤバい
=>ワラをもつかむ改善の考え方
開発を始めるまでに良い方法を作りたい
=>サマリ機能を利用した
48. プロセスモデリングのゴール
• 理解する事
• プロセス改善
• プロセス管理
• 自動実行
• 自動ガイド
=> ツボを押さえたモデリングが必要
* Bill Curtis, Marc I. Keller and Jim Over, Process Modeling, Communications of the ACM (Impact
Factor: 2.86). 09/1992; 35(9):75-90
プロジェクト: 概要、バージョン、サブプロジェクト
作業: 作業の概要、担当者、期限、重要度、ステータス
メンバー: アカウント、名前、ロール、
作業品質: カスタムフィールド. テンプレートプラグイン
プロダクト品質: 優先度別カスタムクエリ, CIとの連携
管理の効率化: 進捗報告, 作業時間、サマリ
作業漏れ防止:未完了のクエリ、
ワークフロー(トラッカー、ロール、ステータス)
進捗の集計: ロードマップ
ツール連携: バージョン管理、メール、rss、CI、スマホ
メニュー: ワークフローの設定に応じたメニュー
リマインダ: 期限が近付くとメールで通知
51. ツボその2:チケットの粒度
• 明確に、わかりやすく、リズムによる学習を考えて
– チケットの単位
• 完了条件が明確な単位
– チケット一覧
• 一度に見る量が多すぎないように
• 用途に応じたカスタムクエリを利用する
– 作業のリズム
• 2日に1度は完了するように
• 階層化して細かくする
=>プログラミングのモジュールと同様*
* Leon J. Osterweil, “Software processes are software too,” ICSE , pp. 2-13, 1987.
フィルタ条件を
カスタムクエリにできる
52. ツボその3:規律
• 運用とのバランスを考えて
– カスタムフィールド
• 漏れ、間違いを防ぐ
• 入力書式、必須など決める
– ロール
• 誤操作を防ぐ
• デフォルトは厳しい(要変更)
– ワークフロー
• 遷移を限定しミスを防ぐ
• 手順を示す
• ボトルネックを生みやすい
• トラッカー(種類)、ロール、ステータスで指定
=> 厳密にするほど使いにくいので、運用回避も検討する
入力を必須にできる
入力書式の選択
55. データの見える化
利用シーンを考える
• ロードマップ
– バージョンごとの進捗を示す
• チケット一覧
– 進捗と各フィールドを示す
– クエリ、カスタムクエリ
• 作業実績
– ユーザ、作業種別等の単位で集計
• ガントチャート
– 予定・実績を線表で示す
– イナズマ線、親子、関連
• チケットと更新
– No ticket, No commit !
– ロジカルカップリングを示す
=> 必要に応じて使い分ける
バージョン単位で
進捗を示す
予実をイナズマ線
で確認できる
59. No ticket, No commit !
コミット時に「refs #チケット番号」とする
とチケットに関連付けられる
複数のコミットをチケットに関連付けることで
ロジカルカップリング(論理的なつながり)を
示せる。コミットごとに分けてはいけない
65. 目次
• チケット駆動開発
– はじまり、バージョン管理とチケット
– ツール連携とチケット・コミュニケーション支援
– チケット駆動開発の効果
– チケット駆動開発の形態とチケットの管理方法
• 事例
– 現場の自律によるリスク低減(文教パッケージのカスタマイズ)
– 効果的なコミュニケーション(オフショア開発の支援)
• プロジェクトを成功させるチケット管理
– うまくいかない話は意外と多い
– 事例がうまくいった理由
– プロセスモデルに基づく支援
– まとめ
• おまけ:サーバントリーダーシップ
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69. サーバント(僕)とリーダーシップ
• 「お客様、よろしければ、どうか、僕のもとを通り過ぎないで
ください」紀元前1800年頃創世記 18・3 (イサク誕生の予告)
• 「僕は聞いております」紀元前11世紀頃
サムエル記上3・9(ユダヤの預言者・指導者)
• 「上に立つ人は、仕える者のようになりなさい」
西暦30年頃ルカによる福音書 22・26 =>叙階式で画像検索
• 「一人称「僕」の普及は、吉田松陰が開いた私塾
「松下村塾」に由来する」1860年頃
人称代名詞「僕」は近代の始まり http://blog.livedoor.jp/t2250maeda/archives/54569732.html
• アジャイル開発手法「スクラム」1993年
• W・ハンフリー「TSP ガイドブック:リーダー編」2007年
*聖書引用は日本聖書協会 新共同訳
71. サーバントリーダーシップの実際
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W・ハンフリー「TSP ガイドブック:リーダー編」, 2007.
– 「自律的なチーム」を構築
– 「その最大限の能力を最大限発揮できるようメンバー
を動機付け、コーチし、後押しする」
– 「フィードバックとコミュニケーション」
– 「動的な負荷調整」
– 「管理することとリードすることは違います」
– 「人はリードされたいけれども管理されたくはない」
– 「リーダーは部下を動機付け」るなど、
「下からリード」して「ゴールを達成」する
デブサミ運営事務局、100 人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ 1 冊, pp.20-21.
「リーダーに求められる大切なこと」 http://www.slideshare.net/MakotoSAKAI/ss-16581244