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市場の技術変化に応じるケイパビリティの特性と変化
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@経営情報学会 2013年春季全国研究発表会 市場の技術変化に応じるケイパビリティの特性と変化
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市場の技術変化に応じるケイパビリティの特性と変化
1.
発表概要 経営情報学会 2013年春季全国研究発表会 市場の技術変化に応じるケイパビリティの特性と変化 2013/6/29(土) 横浜国立大学大学院 国際社会科学研究科 田中章雅
2.
2 インターネットサービス、ソフトウェアなど、新しい技術が頻繁に出現し、 競争も激しいハイテク企業が抱える課題として、「今後、どのような先 端的な技術が出現するか予測できないため、今何を取り組み、どうあ るべきか」ではないだろうか? Ø 予測して当てられるのは、限られた人と企業だけ Ø 成長期にあり競争も激しい産業の企業は先のことより現状が最優先 1
問題背景 2 先行研究 変化が起きる中で企業成長を焦点にした戦略論にダイナミック・ケイパ ビリティ(以下DC)がある 1) DC研究者のD.J Teece(1997)は、新たな外部の機会・脅威に対 応するためには、内外の様々な資源を創造、統合し、再配置する組 織能力が必要だと提唱した(※1) 2) もう一人のDC研究者、Helfat, C. E.(2007)は、DCに「進化的適応 度」と「専門的適応度」という2つの概念を導入し、変化の対応には 進化的適応だけではなく、専門的適応も必要だと提唱した(※2) 先行研究から、未知なる変化の対応として、現状の資源・能力をマネー ジメントするしか術がないことが分かる、しかしどのように? (※)補足資料参照
3.
3 3 研究仮説 –DCの実用化- 成長著しいハイテク産業といえども、市場に影響を与える技術変化は常日頃 起きない、どの産業でも変化期と安定期がある。したがって、 ² 進化的適応と専門的適応を市場状況に応じて、戦略的に使い分けなけれ ばならない(⇒成長産業とはいえ専門的適応だけでは存続・成長できない) ²
変化期には、安定期に蓄積した専門的適応が適合する戦略を進化的適応 によって選択しなければならない(⇒安定期に蓄積した資源が重要) 進化的適応度 (価値創造、成 長、存続、競争 優位、利潤をも たらす尺度) 専門的適応度 (単位費用あたりの質、 職務・機能の有効性) 安定した 市場 安定した 競争環境 専門的適応による市場適合 進化的適応による市場適合 変化する 市場 変化する 競争環境 進化的・専門的適応による市場適合のイメージ
4.
4 4 研究方法 DCとは、変化が起きた後に資源・能力をマネージメントし、市場適合するもの したがって、 Ø 変化に適応できない資源(経営者の人脈、才能など含め様々な資源)を 持つ企業は、DCによる存続・成長は難しい Ø
上記からDCによって成長できる企業は限られる 本研究では、ハイテク産業に分類される情報通信業界で成長著しいSNS、 ソーシャルゲーム業(※3)を着目。そして競合他社より売上高営業利益率平 均(※4)が高く、SNS・ソーシャルゲームを専門にしてるグリーを選択 グリーの今に至る成長要因をケイパビリティの視点から分析するにあたり、 進化的・専門的適応度を以下のように定義した ・進化的適応度は資源の創造・拡大・再配置を通じて、価値創造、競争優 位、利益創出を実現する能力、したがってグリーでは、 Ø 今後の成長のために有形・無形資源を獲得する活動 Ø 今後の成長のため他企業を買収・提携する活動 ・専門的適応度は既存業務によって、ユーザ数を拡大させる能力、したがっ てグリーでは、 Ø 既存事業(SNS、ソーシャルゲーム)の強化・ラインナップ拡充によって、 収益を得る活動 (※)補足資料参照
5.
5 4 研究方法 グリーの進化的適応と専門的適応というケイパビリティを「見える化」するため、 本研究では「キャッシュ・フロー計算書」という企業のキャッシュの流れに着目 Ø 営業活動のキャッシュ・フローとは、日常の営業活動から得るキャッシュ量 を表す。したがって、専門的適応から得た収入と考えられる Ø
投資活動のキャッシュ・フローは有形・無形資産の買収、企業買収・提携 への投資、将来の利益獲得のために投資した費用を表す。したがって、 進化的適応のために要した費用と考えられる (注)グリーが外部公開している範囲のキャッシュ・フロー内容を使用 キャッシュ・フロー計算書を使用した理由
6.
0 500
1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 (¥15,000) (¥10,000) (¥5,000) ¥0 ¥5,000 ¥10,000 ¥15,000 ¥20,000 x 10000 百万 ユーザ数 営業活動 投資活動 6 4 研究方法 グリーの営業・財務活動のCF、利用ユーザ数の推移 (過去5年) (※5) (ユーザ数) (CF金額) 出所:グリーホームページ(上表以外の期間のCFは非公開のため除外) ・10年9月の投資活動(8,781百万円)の増加は定期預金払戻によるもの ・11年3月から連結決算制を開始 ・11年9月のキャッシュ・フロー及び利用ユーザ数は非公開のため除外 (※)補足資料参照 プラッフォーム投資 海外企業買収
7.
7 5 データ考察 1)
07〜09年の営業活動CFはSNS等(専門的適応)による収益。しかし09 年09月にCFが低下する。成長産業にいるとはいえ、専門的適応の継続 では成長の継続はできないことを意味する 2) グリーは1)の解決のため、10年3月(ソーシャルゲームプラットフォーム 化)、11年(海外企業買収)によって、専門的適応(既存資源)を異なる 市場に展開させている (⇒結果、営業活動CF増加) 3) 成長産業にいるグリーの進化的適応とは、既存の専門的適応度が関連 する市場に適応させるケイパビリティだと言える 4) グリーは安定期(07−09年)に専門的適応度を強化したので、市場に変 化が生じた時でも、進化的適応によって成長を継続させることができた 6 結論 SNSやソーシャルゲームのような競争激しい成長産業でも、市場状況に応じ て、進化的適応と専門的適応を使い分ける必要がある 他産業より期間が極めて短い安定期に、専門的適応度を向上させ、変化期 には、その専門的適応度を拡張できる市場を選択することが必要となる
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