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アジャイルジャパン2019で発表させていただいたスライドになります。時間が余った時用のおまけも付けました。 #agilejapan2019
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1.
Copyright© LeSS Study LeSSでつなぐビジネスとIT アジャイルジャパン
2019
2.
Copyright© LeSS Study ⾃⼰紹介 合同会社カナタク ⽊村
卓央 株式会社オージス総研 ⽔野 正隆 グロース・アーキテクチャ &チームス株式会社 有限会社Studio LJ ⾼江洲 睦
3.
Copyright© LeSS Study LeSS
Study n LeSS Large-Scale Scrum の勉強会 n LeSSのサイトである less.works を翻訳しながら 学び合う場として2015年から開催していた n 2019年『⼤規模スクラム Learge-Scale Scrum(LeSS)』 が丸善出版より出版されたことを期に読書会 として活動を開始 https://less-study.doorkeeper.jp/ https://www.facebook.com/groups/less.study/
4.
Copyright© LeSS Study LeSSでつなぐビジネスとIT アジャイルジャパン
2019
5.
Copyright© LeSS Study デジタルトランスフォーメーション(DX) 出典:
『我が国のICTの現状に関する調査研究 報告書』株式会社情報通信総合研究所 (2018年3⽉)
6.
Copyright© LeSS Study Society
5.0 出典: 『Society 5.0とは』内閣府
7.
Copyright© LeSS Study https://ja.wikipedia.org/wiki/⿊船来航 ⿊船来航
8.
Copyright© LeSS Study 変わらなくてはならない!! https://ja.wikipedia.org/wiki/明治維新
9.
Copyright© LeSS Study 組織を変⾰していくために DX推進 アジャイル導入
10.
Copyright© LeSS Study 現状の組織の問題点
11.
Copyright© LeSS Study 官僚型のマネジメント n
ビジネスとITが分離され、開発現場が顧客視点を失う n 顧客に素早く価値を届けることよりも、組織内部の稼働に注⽬する n 組織が⼤規模で⼤きな階層型であれば特に顕著
12.
Copyright© LeSS Study サイロ化した組織 n
機能別の部⾨ n 部⾨の責務に閉じた⽬標 n セクショナリズム n 多くの受け渡しと中間成果物 https://pixabay.com/images/id-521758/
13.
Copyright© LeSS Study ⻭⾞としてのメンバー 計画側と実⾏側に分けた⽅が 効率が良いと考えた結果、 チームは顧客価値を考えなく なり、組織の⻭⾞として動く だけ 出典:
"The 30 Best Silent Movies in Hollywood History" http://www.tasteofcinema.com/2015/the-30-best-silent-movies-in-hollywood-history/
14.
Copyright© LeSS Study 従来型の組織はチームになっていない n
役割間で l 異なる⽬標 l 作業を分担 l やり⽅が共有されていない 参考)『チームでお仕事するということ』Agile Japan 2017 福岡サテライト, ⻑沢智治 (2017)
15.
Copyright© LeSS Study 組織をチームにしよう n同じ⽬標を持つ nフォローし合う関係 nやり⽅を共有している 参考)『チームでお仕事するということ』Agile
Japan 2017 福岡サテライト, ⻑沢智治 (2017)
16.
Copyright© LeSS Study ⼤規模スクラム
Large-Scale Scrum (LeSS) https://less.works/
17.
Copyright© LeSS Study 組織をシンプルにし、“アジャイル”になるためには どうすれば良いのか︖
18.
Copyright© LeSS Study 『Large-Scale
Scrum: More with LeSS』 n Craig Learman , Bas Vodde n 2016年 Addison-Wesley Professional Craig LarmanBas Vodde 出典 : https://less.works/resources/about.html
19.
Copyright© LeSS Study ⼤規模スクラムはスクラムである Large-Scale
Scrum is Scrum
20.
Copyright© LeSS Study
20 スクラムガイド™ スクラム公式ガイド: ゲームのルール 2017 年 11 月 Developed and sustained by Scrum creators: Ken Schwaber and Jeff Sutherland 日本語版 | Japanese 出典 : https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf
21.
Copyright© LeSS Study スクラムが⼀番利⽤されているアジャイル⼿法 64% スクラム単体と スクラムとXPのハイブ リッド
を合わせて 出典: "13th Annual State of Agile Report" VersionOne Inc. (2019)
22.
Copyright© LeSS Study スクラムの導⼊が爆発的に増えている理由 スクラムの成功は、 抽象的な原理・原則 と具体的な⼿法の絶 妙なバランスによる ものだ Bas
Vodde 出典 : https://less.works/resources/about.html Craig Larman
23.
Copyright© LeSS Study スクラムの成功は抽象的な原理・原則と 具体的な⼿法の絶妙なバランスにある n抽象的な原理・原則 l透明性・検査・適応 l5つの価値基準 l経験的プロセス制御 n具体的な⼿法 l3つのロール l3つの作成物 l4つのイベント
24.
Copyright© LeSS Study ⼤規模スクラムはスクラムである nLeSS
はスクラムと同様にバランスを取っている l抽象的な原理・原則 l具体的なプラクティス n⾃分たちの仕事の仕⽅を継続的に改善できるように l徹底的な透明性の維持 l検査と適応のサイクルを重視 lスクラムに具体的な構造を追加
25.
Copyright© LeSS Study LeSS
complete picture LeSSは原理・原則をコアにして、複 数チームのコンテキストにスクラム を適⽤するためのルールとガイドの セットからなる n 原理・原則 l LeSSのコア n フレームワーク l ルールで定義している n ガイド l ルールを効率的に適応するためのもの l 試す価値がある実験の集まり(経験知) n 実験 l 限定的な環境で機能する
26.
Copyright© LeSS Study ⼤規模スクラムは スクラムである
透明性 少なくすることで もっと多く プロダクト全体 思考 顧客中⼼ 完璧を⽬指しての 継続的改善 リーン思考 システム思考 経験的プロセス 制御 待ち⾏列理論 原理・原則 - LeSSのコア 出典: https://less.works/less/principles/index.html
27.
Copyright© LeSS Study フレームワーク
- ルール n LeSS Rules (April 2018) l LeSSフレームワーク 2~”8”チームで開発するプロダクトに 適⽤ l LeSS Hugeフレームワーク “9”チーム以上で開発するプロダクトに 適⽤
28.
Copyright© LeSS Study 1⼈のPO、1つのプロダクトバックログ、1つのプロダクト 各チームは独⾃のプロダクトバックログを持っていないし、バックログアイテ ムが事前にアサインされることもない LeSSのプロダクトバックログは1チームのスクラムと同じ
29.
Copyright© LeSS Study 基本は1チームのスクラムと同じ スクラムのプラクティスとアイデアを保持 n1つのプロダクトバックログ n1⼈の(全体の)プロダクトオーナー n1つの完成の定義 n各スプリントの終わりに出荷可能なインクリメント nクロスファンクショナルなチーム nスプリント lLeSSでは、全てのチームが共通のスプリントで 共通の出荷可能なインクリメントをデリバリーする
30.
Copyright© LeSS Study コミュニティ スクラムマスター チーム 顧客価値による組織化 フィーチャーチーム 組織構造 LeSSの構造
31.
Copyright© LeSS Study ラーマンの組織⾏動の法則 1.
組織は、中間及び現場のマネージャーや、単 ⼀専⾨職といったポジションの権⼒構造を維 持するために、暗黙に最適化されます。 2. 1.の結果として、組織を変えようという試みは、 今まで使っていた⽤語をただ、別の名前に変 えるか、⽤語を⼤量につくって何か分からな くする事で現状を維持します。 3. 1.の結果として、組織を変えようという試みは、 弱みを指摘される事を嫌がったり、マネー ジャー/スペシャリストの現状を維持しようと する⼈々により、「純粋主義者」、「理論主 義者」、「⾰命主義者」、「現実に合わせる ためにカスタマイズが必要だ」と⾮難されま す。 4. ⽂化は構造に従います。 「大規模スクラム」P.63 より 出典 : https://2016-conference.less.works/speakers/craig-larman.html
32.
Copyright© LeSS Study カスタマイズ(とかテーラリング)の前に。。。 n
クロールでしか泳いだことのない集落の話 https://www.flickr.com/photos/yorgda/7160583428/sizes/lby myyorgda
33.
Copyright© LeSS Study ⽂化は構造に従う “組織”の構成要素(グループ、 役割、階層、ポリシーまた はより広範には“組織システ ム/設計“)が変更されない限 り、⾏動や考え⽅は変わる ことはないのです。 「大規模スクラム」P.63
より 出典 : https://2016-conference.less.works/speakers/craig-larman.html
34.
Copyright© LeSS Study 顧客価値による組織化 nLeSSルール l実際のチームを基本的な単位としてブロックを組み⽴ てるように組織を構成します。 l各チームは、(1)⾃⼰管理、(2)クロスファンクショナル、 (3)同⼀ロケーション、(4)⻑期間存続とします。 lチームの⼤半は顧客中⼼のフィーチャーチームです。 「大規模スクラム」P.74
より
35.
Copyright© LeSS Study フィーチャーチーム
36.
Copyright© LeSS Study フィーチャーチームとは nエンドツーエンドで顧客中⼼のフィーチャーを実現する、安 定した⻑期間存続するチーム nクロスファンクショナル nクロスコンポーネント nすべてのスプリントで完成したフィーチャーを提供 「大規模スクラム」P.77
より
37.
Copyright© LeSS Study フィーチャーチームの利点 n明確なフィーチャーの所有権 l顧客中⼼のフィーチャーに責任を持つことで、統合する際 の責任の押しつけが無くなる n遅延を引き起こす依存関係がない lコンポーネント単位ではないため、他のチームを待つ必要 がない n顧客の⾔葉で話す開発組織 lフィーチャーの“なに”・“なぜ”・“だれのため”を理解するこ とで、よりプロダクトの⽬的に合った作業ができる 「大規模スクラム」P.82
より
38.
Copyright© LeSS Study LeSSでのマネジメント マネージャーの役割 スクラムマスターとしての マネージャー︖ 改善業務 現地現物 問題の解決⽅法を 教える ⾃⼰管理
39.
Copyright© LeSS Study 「Hackmanの権限マトリックス」 ハーバードで学ぶ「デキるチーム」5つ の条件―チームリーダーの「常識」
- J. リチャード・ハックマン 全体的な⽅向性を決め る チームの構成と所属組 織におけるチームの位 置づけを決める 仕事の⼿順と進⾏状況 を監督する 与えられた仕事を淡々 とこなす マ ネ ジ ャ ー 主 導 チ ー ム ⾃ ⼰ 管 理 チ ー ム ⾃ ⼰ 設 計 チ ー ム ⾃ ⼰ 統 治 チ ー ム ⾃⼰管理チーム
40.
Copyright© LeSS Study 価値創造の現場 ユーザー
価値消費の現場 組織の強さを作る存在としてのマネージャー 組 織 価値要求 チーム マネージャ 組織の能⼒改善 にフォーカスす る ● 多くの権限をチームに移譲する ● チームとスクラムマスターが取り組んでいる障害の排除と改善を⼿助けする
41.
Copyright© LeSS Study 現地現物 n
問題解決⼒の向上 l チームが直⾯している問題を真に理解することができる l マネージャーの重要な役割は、チームが解決出来るように問題解決 の⽅法を教え、ファシリテートする n より良い組織の意思決定 l 組織の構造、意思決定、⽅針などの経営判断によって引き起こされ る問題がある l チームの仕事の状況を真に理解し、経営判断についてのフィード バックを得ることができる l そのフィードバックは、現実に基づいた優れた組織の意思決定をも たらす 「⼤規模スクラム」P.117-118 より
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Copyright© LeSS Study みなさんもできる︕︕︕
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Copyright© LeSS Study 原著者からのメッセージ アジア以外の場所でよく聞かれる質問として、スクラムは韓国や⽇本 のような環境でうまく適⽤できないのでは︖と聞かれることがあります。 彼らの主張はスクラムが⾮階層組織を基本としているが、これらの国で は社会全体が強く階層化されているので、機能しないのではないかと。 (中略) よくある勘違いなのですが、階層型組織とマネジメントスタイルを同 じに捉えている⼈が多いのです。(中略)階層型組織でも指⽰型のマネ ジメントスタイルでなければ⾃⼰管理チームを作ることは可能です。 「⼤規模スクラム」P.x
⽇本語刊⾏に寄せて より
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Copyright© LeSS Study おまけ
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Copyright© LeSS Study 調整と統合
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Copyright© LeSS Study ただ話す n
調整が必要になったチームが、⽴ち上がって 別のチームのところに⾏き、「やあ︕ちょっと話 そう」というだけ n より正式な調整⽅法の環境が整っていると、調整 が少なくなる n ⼤規模な調整の問題は、どのような調整のテク ニックを利⽤するかではなく、調整する必要があ ることを理解し、それを誰と話す必要があるのか を理解すること
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Copyright© LeSS Study コミュニティ n
クロスファンクショナルチームになると専⾨スキルが延ばせない l コミュニティ n 上⼿く回すコツ l コミュニティファシリテーター Ø ミーティングの調整、Wiki、ネタの設定 l 20%の時間を使うことをマネジメントと約束する n 権限はない QA コミュニティ SM コミュニティ コード コミュニティ コーディング規約
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Copyright© LeSS Study トラベラー n
専⾨性が⾼い⼈ l LeSSでは複数チームに所属できない n ⽬標は、その⼈に依存しないようにする n トラベラーになりたい⼈は、⾃分で⾏き先を決める l スプリントの最初に必要そうなチームにいく Ø チームに許可をもらわないと⼊れない l 永住の地を⾒つけたら、そのチーム所属になるかも
49.
Copyright© LeSS Study コンポーネントメンター n
どうやったらなれるのか︖ l ⾃然となったり l 任命されたりする n コンポーネントの説明をしたり、ティーチャー、メンター n コンポーネントコミュニティを作ったりする n フィーチャーチームに所属するメンター
50.
Copyright© LeSS Study スカウト(偵察) n
他のチームのデイリースクラムに参加して話を聞く n 観察したい対象を偵察する l ただ話すのタイミングを⾒図る
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Copyright© LeSS Study オープンスペース n
⾃⼰組織化に基づいた⼤規模ファシリテーション n 定期的に開くことが多い l マネジメントが、コーヒーやケーキを持ってくる n 各スペースで、ディスカッションを⾏う
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