SlideShare une entreprise Scribd logo
1  sur  27
Télécharger pour lire hors ligne
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
⾼度IT利活⽤社会における
今後の学校教育の在り⽅について
⼀般社団法⼈みんなのコード
代表理事 利根川 裕太
1
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
本⽇の議題
● みんなのコードについて
○ ヒトへのアプローチ
○ ITでのアプローチ
● 現状の認識
○ ヒト・モノ・カネ
● ご提⾔
2
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
1.みんなのコードについて
3
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
すべての⼦どもが
プログラミングを楽しむ
国にする
みんなのコードのミッション
4
社会を牽引する為にも、裾野の拡⼤が必要
(詳細次ページ)
2020年形式的には必修化の⽅針だが、内容⾯にはまだ課題
があります。
「xx思考」「xx構⽂」を覚えることよりも⼩学校段階では
「楽しむ」ことが⼤事だと考えています。
⾸都圏だけでなく地⽅も含めた⽇本全国を対象とします。
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
なぜ「すべての⼦ども」なのか
→ ⾼度な⼈材育成の為には、裾野の拡⼤が肝⼼
みんなのコードのミッション
5
将来
の
成⻑
現状 現状
将来の姿
次の姿
まずは裾野を広げる その後、層が厚くなる
TOP層だけ
伸ばすのは困難
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
2020年度から必修化される⼩学校でのプログラミング教育にて、
⼦どもたちがプログラミングを楽しめる授業が⽇本中に広まるよう
学校の先⽣等への⽀援を企業・⾏政と協⼒しながら実施。
Pros: 全ての⼦どもに届けることが可能。⼦どもに様々な体験・学習をさせる事のプロ。
Cons: 40万⼈の⼩学校の先⽣はITへの関⼼やITリテラシーが(⼀般的に)低い。
みんなのコードのアプローチ
6
先⽣・校⻑
教育委員会等
⼦どもたち
企業 ⾏政
⽀援 授業
協
⼒
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
⽬指す世界
7
⼦どもたちが⼤⼈になった頃「職⼈が凄いものを作る⽇本」、
「電⾞が時間に正確な⽇本」、「アニメが盛んな⽇本」と同じように
「コンピューター・プログラミングで
様々な課題を解決してしまう⽇本」
となることを⽬指しています。
きゅうりをDeepLearningで⾃動で仕分ける
https://cloudplatform-jp.googleblog.com/2016/08/tensorflow_5.html
いのしし捕獲檻をIchigoJamの・・・・・
© 2017 一般社団法人みんなのコード info@code.or.jp
みんなのコードのアプローチ
8
現状
⽬指す世界
「全ての⼦どもがプログラミングを楽しむ国にする」
ヒトへのアプローチ
・シンポジウム
・指導者研修会
・指導教員養成塾
etc
ITでのアプローチ
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
1. プログラミング教育明⽇会議
○ 参加者: 教育委員会 + 興味の⾼い教員(含む管理職) 昨年度673名・本年度1000名超(予定)
○ ⽬的 : プログラミング教育について興味関⼼を持っていただく
具体的な情報収集の第⼀歩を歩んでいただく。
○ 内容 :⽂部科学省⽅針説明、実践報告、模擬授業、教材研究、情報交換
みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援
9
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
2. 指導者研修会
○ 参加者: 市内全校の情報教育担当教員 + 興味の⾼い教員 昨年度465名
○ ⽬的 : 市内で多くの教員にプログラミング教育について
体系的に講義+実習で学習する。
○ 内容 :⽂部科学省⽅針説明、教材の体験、模擬授業、授業での導⼊について
みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援
10
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3. 研究授業⽀援
○ 参加者: 市内の情報教育担当教員 + 開催校教員 + 興味の⾼い教員
○ ⽬的 : 指導者研修で学んだ内容を実際に⼦どもに実施することで、
具体的な授業実施時の課題を確認する。
○ 内容 :授業実施前の助⾔、当⽇の講評
みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援
11
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
4. プログラミング指導教員養成塾
○ 参加者: トップ1%のプログラミングに熱⼼な先⽣ (東京 + 通信教育コース 46名)
○ ⽬的 : プログラミング教育について探求し、
地域のプログラミング教育の推進役を担う教員となる。
○ 内容 : ⼟曜⽇・⻑期休暇に全7⽇間の研修を実施
① 授業例及び教材をインプット
② 模擬授業を参加者同⼠で実施
③ 授業案を考える
④ 授業を実施
⑤ 参加者同⼠・所属校で共有
みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援
12
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
教科内(算数等)での学習活動かつプログラミング知識が無くとも実施可能
な⼩学校⽤プログラミング⼊⾨教材「 プログル 」の開発
公倍数コース
多⾓形コース
ITでの学校現場への⽀援
13
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
代表について
利根川 裕太
⼀般社団法⼈みんなのコード 代表理事
⼆児の⽗ (4歳, 2歳)
● 1985年 ⽣まれ
● 2009年 ラクスル株式会社⽴ち上げから参画し、
プログラミングを学び始める
● 2014年 Hour of Code のワークショップ開催
● 2015年 ⼀般社団法⼈みんなのコード設⽴
● 2016年 ⽂部科学省「⼩学校段階における論理的思考⼒や創造性、
問題解決能⼒等の育成とプログラミング教育に関する
有識者会議」委員拝命
14
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
みんなのコードの活動領域
情報教育
コンピューターの内⾯の教育 コンピューターの外⾯の教育
プログラミング
データベース
ネットワーク
調べ学習
オフィスソフト使い⽅
情報マナー
15
⼩学校 中学校 ⾼等学校
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
2. 現状の認識
16
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
現状の認識
17
ヒト→モノ→カネの三要素で考える
1.ヒト
2.モノ
3.カネ
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
現状の認識
18
1.ヒト 晴れ時々くもり
✓晴: 現場・若⼿ は動き出している
熱⼼な⾃治体・校⻑も⼀部動き出している
✓くもり: 管理職・ベテラン の動きは軒並み遅い
例:弊社団のプログラミング指導教員養成塾への参加に
「校⻑ストップ」が掛かった。
逆に、区内の研修・校内の実践を校⻑⾃ら指揮し、
弊社団の研修等の常連校⻑も居る。
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
現状の認識
19
2.モノ 晴れ時々くもり
✓晴: ソフト⾯は良い兆候。
Scratch / プログル等有り
指導案・指導事例も出回り始めている。
✓くもり: ハード⾯は課題あり
PC/ブラウザが古く教材が使えない事例
ロボット系は既存の⺠間教育や海外発の教材が中⼼
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
現状の認識
20
3.カネ ⾬
✓予算が動く気配がまだ無い
i. 予算を動かす背景となる世論がまだ熱くない。
ii.予算を付けようという意思が
管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスに依存。
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3. ご提⾔
21
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3-1. 国⺠・都⺠全体への啓発活動
●解決する問題
プログラミング教育への世論形成が弱い為、
プログラミング教育の推進具合が
管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスに依存している。
●ご提⾔
プレミアムフライデーやクールビズのように
官⺠⼀体での空気感の醸成が必要。
22
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3-1. 国⺠・都⺠全体への啓発活動
●活動のイメージ
23
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3-2. ⼈事制度
24
●解決する課題
ベテラン/管理職がITについていけない。
若⼿/現場の意欲的な活動を⽌められてしまう。
●ご提⾔
30代校⻑・外部IT⼈材校⻑等の起⽤による
⼈事制度からのIT利活⽤教育の推進。
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3-3. 予算付けましょう
25
●解決する課題
管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスや⼿腕により、
プログラミング教育の⾃治体間・学校間格差が広がる。
多数の「普通の⾃治体」の「普通の学校」が変わらない。
●ご提⾔
「普通の⾃治体」の「普通の学校」がプログラミング教育を
「普通に始められる」よう「機材」や「研修」等への予算措置を。
全国的には総務省や経済振興系の部局の予算の活⽤事例も
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
3-3. 予算付けましょう
26
●イメージ
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/jakunensou.html
© 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp
まとめ
● みんなのコードについて
○ ヒトへのアプローチ
○ ITでのアプローチ
● 現状の認識
○ ヒト・モノ・カネ
● ご提⾔
○ 国⺠・都⺠への官⺠啓発活動
○ 30代校⻑、外部IT⼈材校⻑等⼈事施策
○ 予算付けましょう
27

Contenu connexe

Tendances

2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
Tatsuya Nomoto
 

Tendances (20)

平成27年度プログラミング教育実践
平成27年度プログラミング教育実践平成27年度プログラミング教育実践
平成27年度プログラミング教育実践
 
低学年でのプログラミング教育/honcho3
低学年でのプログラミング教育/honcho3低学年でのプログラミング教育/honcho3
低学年でのプログラミング教育/honcho3
 
CNCFアップデート情報~2018年のCNCFを振り返る
CNCFアップデート情報~2018年のCNCFを振り返るCNCFアップデート情報~2018年のCNCFを振り返る
CNCFアップデート情報~2018年のCNCFを振り返る
 
プログラミング有識者会議を読み解く
プログラミング有識者会議を読み解くプログラミング有識者会議を読み解く
プログラミング有識者会議を読み解く
 
3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」
3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」
3分で分かる「プログラミング教育・情報教育」
 
プログラミング教育に挑戦するために
プログラミング教育に挑戦するためにプログラミング教育に挑戦するために
プログラミング教育に挑戦するために
 
20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演
20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演
20180303 プログラミング教育明日会議 利根川講演
 
利根川講演@長野塩尻20170120
利根川講演@長野塩尻20170120利根川講演@長野塩尻20170120
利根川講演@長野塩尻20170120
 
2 3-1 east-hokkaido
2 3-1 east-hokkaido2 3-1 east-hokkaido
2 3-1 east-hokkaido
 
Hour of-code-2016冬-シンポジウム
Hour of-code-2016冬-シンポジウムHour of-code-2016冬-シンポジウム
Hour of-code-2016冬-シンポジウム
 
2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
2012 2013 ict教育の展開(広尾学園130718)
 
中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ
中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ
中教審答申おける小学校でのプログラミング教育に関する記述のまとめ
 
研修資料@群馬県教育センター
研修資料@群馬県教育センター研修資料@群馬県教育センター
研修資料@群馬県教育センター
 
201712 利根川講演 in 松江
201712 利根川講演 in 松江201712 利根川講演 in 松江
201712 利根川講演 in 松江
 
利根川講演 In 香川201708
利根川講演 In 香川201708利根川講演 In 香川201708
利根川講演 In 香川201708
 
プログラミング教育の動向と期待
プログラミング教育の動向と期待プログラミング教育の動向と期待
プログラミング教育の動向と期待
 
エンジニア×大人の部活動
エンジニア×大人の部活動エンジニア×大人の部活動
エンジニア×大人の部活動
 
野々市市版「税金はどこへ行った?」完成記念イベント発表資料 -新しい市民協働へ-
野々市市版「税金はどこへ行った?」完成記念イベント発表資料 -新しい市民協働へ-野々市市版「税金はどこへ行った?」完成記念イベント発表資料 -新しい市民協働へ-
野々市市版「税金はどこへ行った?」完成記念イベント発表資料 -新しい市民協働へ-
 
Jアラート、防災行政無線、防災メール、行政ホームページ等の各情報について
Jアラート、防災行政無線、防災メール、行政ホームページ等の各情報についてJアラート、防災行政無線、防災メール、行政ホームページ等の各情報について
Jアラート、防災行政無線、防災メール、行政ホームページ等の各情報について
 
UDC2020イントロダクション
UDC2020イントロダクションUDC2020イントロダクション
UDC2020イントロダクション
 

Similaire à 東京都「高度IT利活用社会における今後の学校教育の在り方に関する有識者会議」発表資料

Similaire à 東京都「高度IT利活用社会における今後の学校教育の在り方に関する有識者会議」発表資料 (20)

【Iodd2017】コーポレートフェローシップ 応援市民制度
【Iodd2017】コーポレートフェローシップ 応援市民制度【Iodd2017】コーポレートフェローシップ 応援市民制度
【Iodd2017】コーポレートフェローシップ 応援市民制度
 
Uec総合情報学特別講義資料 20170511
Uec総合情報学特別講義資料 20170511Uec総合情報学特別講義資料 20170511
Uec総合情報学特別講義資料 20170511
 
利根川講演@北海道20170113
利根川講演@北海道20170113利根川講演@北海道20170113
利根川講演@北海道20170113
 
2017年下期コーポレートフェロー募集資料 兵庫県神戸市2
2017年下期コーポレートフェロー募集資料 兵庫県神戸市22017年下期コーポレートフェロー募集資料 兵庫県神戸市2
2017年下期コーポレートフェロー募集資料 兵庫県神戸市2
 
Code for Youth RESASワークショップ第1回発表資料
Code for Youth RESASワークショップ第1回発表資料Code for Youth RESASワークショップ第1回発表資料
Code for Youth RESASワークショップ第1回発表資料
 
Starting with whyで始めよう イノベーション創出に必要な知識と技術そして覚悟を持とう
 Starting with whyで始めよう イノベーション創出に必要な知識と技術そして覚悟を持とう Starting with whyで始めよう イノベーション創出に必要な知識と技術そして覚悟を持とう
Starting with whyで始めよう イノベーション創出に必要な知識と技術そして覚悟を持とう
 
プログルの現在とこれから プログルリリースイベント 2017/5/13
プログルの現在とこれから プログルリリースイベント 2017/5/13プログルの現在とこれから プログルリリースイベント 2017/5/13
プログルの現在とこれから プログルリリースイベント 2017/5/13
 
AIがビジネスで今出来ること、5年後出来ること
AIがビジネスで今出来ること、5年後出来ることAIがビジネスで今出来ること、5年後出来ること
AIがビジネスで今出来ること、5年後出来ること
 
私が考えるSocial Centered Design~社会的課題へのアプローチ
私が考えるSocial Centered Design~社会的課題へのアプローチ私が考えるSocial Centered Design~社会的課題へのアプローチ
私が考えるSocial Centered Design~社会的課題へのアプローチ
 
プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807
プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807
プログラミング研修資料 新潟県田上町20170807
 
Cf jー輪之内マッピングパーティ
Cf jー輪之内マッピングパーティCf jー輪之内マッピングパーティ
Cf jー輪之内マッピングパーティ
 
AI/SUM Agile Governance Strategy in Digital Era
AI/SUM Agile Governance Strategy in Digital EraAI/SUM Agile Governance Strategy in Digital Era
AI/SUM Agile Governance Strategy in Digital Era
 
20190313_SDGsや社会課題にxRはどう活かせるか
20190313_SDGsや社会課題にxRはどう活かせるか20190313_SDGsや社会課題にxRはどう活かせるか
20190313_SDGsや社会課題にxRはどう活かせるか
 
社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学 SE4BS(Software Engineering for Business and Society)
社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学 SE4BS(Software Engineering for Business and Society)社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学 SE4BS(Software Engineering for Business and Society)
社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学 SE4BS(Software Engineering for Business and Society)
 
イノベーション・デザイン手法の地域課題解決への適用
イノベーション・デザイン手法の地域課題解決への適用イノベーション・デザイン手法の地域課題解決への適用
イノベーション・デザイン手法の地域課題解決への適用
 
Code for Kitakyushu定例会紹介資料 2020/3/8時点
Code for Kitakyushu定例会紹介資料 2020/3/8時点Code for Kitakyushu定例会紹介資料 2020/3/8時点
Code for Kitakyushu定例会紹介資料 2020/3/8時点
 
地域フィールドラボ活動紹介(2019年)
地域フィールドラボ活動紹介(2019年)地域フィールドラボ活動紹介(2019年)
地域フィールドラボ活動紹介(2019年)
 
2017年度研究プロジェクト企画書(子どもの貧困)
2017年度研究プロジェクト企画書(子どもの貧困)2017年度研究プロジェクト企画書(子どもの貧困)
2017年度研究プロジェクト企画書(子どもの貧困)
 
H!nt
H!ntH!nt
H!nt
 
SONYと任天堂の2社から見るCSR活動
SONYと任天堂の2社から見るCSR活動SONYと任天堂の2社から見るCSR活動
SONYと任天堂の2社から見るCSR活動
 

Plus de Yuta Tonegawa (7)

2020/02/14 code.org meetup
2020/02/14 code.org meetup2020/02/14 code.org meetup
2020/02/14 code.org meetup
 
研修資料
研修資料研修資料
研修資料
 
201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業
 
Hour of code教材解説@福井
Hour of code教材解説@福井Hour of code教材解説@福井
Hour of code教材解説@福井
 
プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料
プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料
プログラミング教育シンポジウム@札幌 資料
 
ノンエンジニアの為のMySQL勉強会 第2回
ノンエンジニアの為のMySQL勉強会 第2回ノンエンジニアの為のMySQL勉強会 第2回
ノンエンジニアの為のMySQL勉強会 第2回
 
Raksul 管理画面チラ♡見せナイト
Raksul 管理画面チラ♡見せナイトRaksul 管理画面チラ♡見せナイト
Raksul 管理画面チラ♡見せナイト
 

Dernier

Dernier (6)

生成AIの回答内容の修正を課題としたレポートについて:お茶の水女子大学「授業・研究における生成系AIの活用事例」での講演資料
生成AIの回答内容の修正を課題としたレポートについて:お茶の水女子大学「授業・研究における生成系AIの活用事例」での講演資料生成AIの回答内容の修正を課題としたレポートについて:お茶の水女子大学「授業・研究における生成系AIの活用事例」での講演資料
生成AIの回答内容の修正を課題としたレポートについて:お茶の水女子大学「授業・研究における生成系AIの活用事例」での講演資料
 
ゲーム理論 BASIC 演習106 -価格の交渉ゲーム-#ゲーム理論 #gametheory #数学
ゲーム理論 BASIC 演習106 -価格の交渉ゲーム-#ゲーム理論 #gametheory #数学ゲーム理論 BASIC 演習106 -価格の交渉ゲーム-#ゲーム理論 #gametheory #数学
ゲーム理論 BASIC 演習106 -価格の交渉ゲーム-#ゲーム理論 #gametheory #数学
 
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 大学院入学入試・進学説明会2024_v2
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 大学院入学入試・進学説明会2024_v2東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 大学院入学入試・進学説明会2024_v2
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 大学院入学入試・進学説明会2024_v2
 
世界を変えるクレーンを生み出そう! 高知エンジニアリングキャンプ2024プログラム
世界を変えるクレーンを生み出そう! 高知エンジニアリングキャンプ2024プログラム世界を変えるクレーンを生み出そう! 高知エンジニアリングキャンプ2024プログラム
世界を変えるクレーンを生み出そう! 高知エンジニアリングキャンプ2024プログラム
 
2024年度 東京工業大学 工学院 機械系 大学院 修士課程 入試 説明会 資料
2024年度 東京工業大学 工学院 機械系 大学院 修士課程 入試 説明会 資料2024年度 東京工業大学 工学院 機械系 大学院 修士課程 入試 説明会 資料
2024年度 東京工業大学 工学院 機械系 大学院 修士課程 入試 説明会 資料
 
次世代機の製品コンセプトを描く ~未来の機械を創造してみよう~
次世代機の製品コンセプトを描く ~未来の機械を創造してみよう~次世代機の製品コンセプトを描く ~未来の機械を創造してみよう~
次世代機の製品コンセプトを描く ~未来の機械を創造してみよう~
 

東京都「高度IT利活用社会における今後の学校教育の在り方に関する有識者会議」発表資料

  • 1. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp ⾼度IT利活⽤社会における 今後の学校教育の在り⽅について ⼀般社団法⼈みんなのコード 代表理事 利根川 裕太 1
  • 2. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 本⽇の議題 ● みんなのコードについて ○ ヒトへのアプローチ ○ ITでのアプローチ ● 現状の認識 ○ ヒト・モノ・カネ ● ご提⾔ 2
  • 3. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 1.みんなのコードについて 3
  • 4. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp すべての⼦どもが プログラミングを楽しむ 国にする みんなのコードのミッション 4 社会を牽引する為にも、裾野の拡⼤が必要 (詳細次ページ) 2020年形式的には必修化の⽅針だが、内容⾯にはまだ課題 があります。 「xx思考」「xx構⽂」を覚えることよりも⼩学校段階では 「楽しむ」ことが⼤事だと考えています。 ⾸都圏だけでなく地⽅も含めた⽇本全国を対象とします。
  • 5. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp なぜ「すべての⼦ども」なのか → ⾼度な⼈材育成の為には、裾野の拡⼤が肝⼼ みんなのコードのミッション 5 将来 の 成⻑ 現状 現状 将来の姿 次の姿 まずは裾野を広げる その後、層が厚くなる TOP層だけ 伸ばすのは困難
  • 6. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 2020年度から必修化される⼩学校でのプログラミング教育にて、 ⼦どもたちがプログラミングを楽しめる授業が⽇本中に広まるよう 学校の先⽣等への⽀援を企業・⾏政と協⼒しながら実施。 Pros: 全ての⼦どもに届けることが可能。⼦どもに様々な体験・学習をさせる事のプロ。 Cons: 40万⼈の⼩学校の先⽣はITへの関⼼やITリテラシーが(⼀般的に)低い。 みんなのコードのアプローチ 6 先⽣・校⻑ 教育委員会等 ⼦どもたち 企業 ⾏政 ⽀援 授業 協 ⼒
  • 7. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp ⽬指す世界 7 ⼦どもたちが⼤⼈になった頃「職⼈が凄いものを作る⽇本」、 「電⾞が時間に正確な⽇本」、「アニメが盛んな⽇本」と同じように 「コンピューター・プログラミングで 様々な課題を解決してしまう⽇本」 となることを⽬指しています。 きゅうりをDeepLearningで⾃動で仕分ける https://cloudplatform-jp.googleblog.com/2016/08/tensorflow_5.html いのしし捕獲檻をIchigoJamの・・・・・
  • 8. © 2017 一般社団法人みんなのコード info@code.or.jp みんなのコードのアプローチ 8 現状 ⽬指す世界 「全ての⼦どもがプログラミングを楽しむ国にする」 ヒトへのアプローチ ・シンポジウム ・指導者研修会 ・指導教員養成塾 etc ITでのアプローチ
  • 9. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 1. プログラミング教育明⽇会議 ○ 参加者: 教育委員会 + 興味の⾼い教員(含む管理職) 昨年度673名・本年度1000名超(予定) ○ ⽬的 : プログラミング教育について興味関⼼を持っていただく 具体的な情報収集の第⼀歩を歩んでいただく。 ○ 内容 :⽂部科学省⽅針説明、実践報告、模擬授業、教材研究、情報交換 みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援 9
  • 10. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 2. 指導者研修会 ○ 参加者: 市内全校の情報教育担当教員 + 興味の⾼い教員 昨年度465名 ○ ⽬的 : 市内で多くの教員にプログラミング教育について 体系的に講義+実習で学習する。 ○ 内容 :⽂部科学省⽅針説明、教材の体験、模擬授業、授業での導⼊について みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援 10
  • 11. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3. 研究授業⽀援 ○ 参加者: 市内の情報教育担当教員 + 開催校教員 + 興味の⾼い教員 ○ ⽬的 : 指導者研修で学んだ内容を実際に⼦どもに実施することで、 具体的な授業実施時の課題を確認する。 ○ 内容 :授業実施前の助⾔、当⽇の講評 みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援 11
  • 12. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 4. プログラミング指導教員養成塾 ○ 参加者: トップ1%のプログラミングに熱⼼な先⽣ (東京 + 通信教育コース 46名) ○ ⽬的 : プログラミング教育について探求し、 地域のプログラミング教育の推進役を担う教員となる。 ○ 内容 : ⼟曜⽇・⻑期休暇に全7⽇間の研修を実施 ① 授業例及び教材をインプット ② 模擬授業を参加者同⼠で実施 ③ 授業案を考える ④ 授業を実施 ⑤ 参加者同⼠・所属校で共有 みんなのコードから学校・教育委員会へのご⽀援 12
  • 13. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 教科内(算数等)での学習活動かつプログラミング知識が無くとも実施可能 な⼩学校⽤プログラミング⼊⾨教材「 プログル 」の開発 公倍数コース 多⾓形コース ITでの学校現場への⽀援 13
  • 14. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 代表について 利根川 裕太 ⼀般社団法⼈みんなのコード 代表理事 ⼆児の⽗ (4歳, 2歳) ● 1985年 ⽣まれ ● 2009年 ラクスル株式会社⽴ち上げから参画し、 プログラミングを学び始める ● 2014年 Hour of Code のワークショップ開催 ● 2015年 ⼀般社団法⼈みんなのコード設⽴ ● 2016年 ⽂部科学省「⼩学校段階における論理的思考⼒や創造性、 問題解決能⼒等の育成とプログラミング教育に関する 有識者会議」委員拝命 14
  • 15. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp みんなのコードの活動領域 情報教育 コンピューターの内⾯の教育 コンピューターの外⾯の教育 プログラミング データベース ネットワーク 調べ学習 オフィスソフト使い⽅ 情報マナー 15 ⼩学校 中学校 ⾼等学校
  • 16. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 2. 現状の認識 16
  • 17. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 現状の認識 17 ヒト→モノ→カネの三要素で考える 1.ヒト 2.モノ 3.カネ
  • 18. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 現状の認識 18 1.ヒト 晴れ時々くもり ✓晴: 現場・若⼿ は動き出している 熱⼼な⾃治体・校⻑も⼀部動き出している ✓くもり: 管理職・ベテラン の動きは軒並み遅い 例:弊社団のプログラミング指導教員養成塾への参加に 「校⻑ストップ」が掛かった。 逆に、区内の研修・校内の実践を校⻑⾃ら指揮し、 弊社団の研修等の常連校⻑も居る。
  • 19. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 現状の認識 19 2.モノ 晴れ時々くもり ✓晴: ソフト⾯は良い兆候。 Scratch / プログル等有り 指導案・指導事例も出回り始めている。 ✓くもり: ハード⾯は課題あり PC/ブラウザが古く教材が使えない事例 ロボット系は既存の⺠間教育や海外発の教材が中⼼
  • 20. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 現状の認識 20 3.カネ ⾬ ✓予算が動く気配がまだ無い i. 予算を動かす背景となる世論がまだ熱くない。 ii.予算を付けようという意思が 管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスに依存。
  • 21. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3. ご提⾔ 21
  • 22. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3-1. 国⺠・都⺠全体への啓発活動 ●解決する問題 プログラミング教育への世論形成が弱い為、 プログラミング教育の推進具合が 管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスに依存している。 ●ご提⾔ プレミアムフライデーやクールビズのように 官⺠⼀体での空気感の醸成が必要。 22
  • 23. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3-1. 国⺠・都⺠全体への啓発活動 ●活動のイメージ 23
  • 24. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3-2. ⼈事制度 24 ●解決する課題 ベテラン/管理職がITについていけない。 若⼿/現場の意欲的な活動を⽌められてしまう。 ●ご提⾔ 30代校⻑・外部IT⼈材校⻑等の起⽤による ⼈事制度からのIT利活⽤教育の推進。
  • 25. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3-3. 予算付けましょう 25 ●解決する課題 管理職・教育委員会・⾃治体のトップのセンスや⼿腕により、 プログラミング教育の⾃治体間・学校間格差が広がる。 多数の「普通の⾃治体」の「普通の学校」が変わらない。 ●ご提⾔ 「普通の⾃治体」の「普通の学校」がプログラミング教育を 「普通に始められる」よう「機材」や「研修」等への予算措置を。 全国的には総務省や経済振興系の部局の予算の活⽤事例も
  • 26. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp 3-3. 予算付けましょう 26 ●イメージ http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/jakunensou.html
  • 27. © 2017 ⼀般社団法⼈みんなのコード info@code.or.jp まとめ ● みんなのコードについて ○ ヒトへのアプローチ ○ ITでのアプローチ ● 現状の認識 ○ ヒト・モノ・カネ ● ご提⾔ ○ 国⺠・都⺠への官⺠啓発活動 ○ 30代校⻑、外部IT⼈材校⻑等⼈事施策 ○ 予算付けましょう 27